【転生したらスライムだった件】第73話ネタバレ感想「魔人達の策謀」

転スラ

今回は【転生したらスライムだった件】第73話「魔人達の策謀」ネタバレ感想を紹介します。

前回、テンペストではヴェルドラの復活が周知され、完全にリムルの味方になった、という状況でした。

一方、リムルと対立しているクレイマンはミリムを傀儡にしたようで、その影響か獣王国ユーラザニアはミリムによって滅ぼされてしまいました。

さらに、裏では西方聖教会の調査を行っていたラプラスは、祭服をまとった謎の吸血鬼族にバラバラにされてしまっていました。

裏で暗躍している者とリムルはどう絡んでいくのでしょうか?気になるところです。

では【転生したらスライムだった件】第73話「魔人達の策謀」ネタバレ感想についてみていきましょう。

【転生したらスライムだった件】第73話「魔人達の策謀」ネタバレ感想

ヒナタ・サカグチと西方聖教会

「西方聖教会」、その発端はルミナス信仰の国外布教を目的として、神聖法皇国ルベリオスの下に作られた組織でした。

現在、聖騎士団長「ヒナタ・サカグチ」の統率のもと、もはやルベリオスの下部組織とは言えないほどの影響力を得ましたが、ただ一人、神ルミナスの代弁者たるルベリオスの法皇、その言に耳を貸すと言われていました。

自由組合の総帥

「いやー・・・まじで死んだかと思ったわ。」

西方聖協会の調査を行っていたラプラスは、敵の攻撃によりバラバラにされてしまい、死んだかに思われましたが、なんとか生きて逃げ延びていたようです。

命からがら逃げてきたラプラスは、どこかの建物に窓から入っていると、目の前にはエルフのような姿をした女性がいて、目が合ってしまいました。

「ん?・・・誰やあんた?」

自身が窓から侵入しているにも関わらず、その女性に失礼な発言をしていますが、ラプラスを見てもその女性には何の驚きもありません。

初めて会うはずのその女性はラプラスにとって、どこか懐かしさを覚えるような、そんな不思議な印象を受けているとその女性はぼそっと馬鹿が、呟きました。

「こちらへどうぞ。主がお待ちです。」

驚くラプラスをよそに、何事もなかったかのように中へ案内をします。

建物の中を進むとその先にいたのは自由組合の総帥「ユウキ・カグラザカ」でした。

ラプラスは西方聖協会の調査をユウキに依頼されていたようで、その報告にこちらを訪れたようです。

といっても、その報告は余り芳しくなく、警備は厳重すぎて情報も余り手に入れられませんでした。

それを聞いたユウキは、付き合いが長いのかさらっと流すと、ヒントぐらい得られているだろう、と続きを促しました。

「なんや・・・苦労して手に入れた情報やから高く売りつけたろ思たのに。」

魂胆を見透かされたラプラスは諦めてユウキに情報を話し出すのと同時に、何も知らずにユウキの計画に巻き込まれているリムルへ同情を示しました。

「さすが・・・自由組合総帥の顔とひん曲がった野望を同居させとる変人、「ユウキ・カグラザカ」殿や。」

あれだけ友好的にリムルへ接していたユウキは裏の顔があるのでしょうか?

中庸道化連と繋がっていて、リムルを計画とやらに巻き込んでいる、ということはクレイマンとも繋がりがあるのかも知れません。

ラプラスがユウキを褒めるも、再度依頼料の引き上げはしない、と告げられ残念そうな様子です。

ですが、元々約束していた報酬はすでに用意しているようで、中庸道化連の会長の魂を人造人間に定着させた、と言うのです。

ラプラスも悲願の達成と言わんばかりの喜びようで、一刻も早く会わせて欲しい、と言った様子でした。

急かすラプラスを落ち着かせ、お目当ての人物が目の前にいることをユウキは告げます。

なんと中庸道化連の会長とは、ラプラスがここを訪れた際に会った女性だったのです。

以前と全く違う姿に、大爆笑してしまうラプラスですが、この対面は二百年ぶりの再会なのです。

さらに、この肉体を手に入れるまで10年もかかったと言うのです。外見や身体性能など多少の不便は仕方ありません。

先ほどまで、笑っていたクレイマンもさすがに感慨深く、中庸道化連の会長「カザリーム」をクレイマンもフットマンもティアも、もちろんラプラスもこの日を待ちわびていたのです。

「感動の再会に水を差すようで悪いんだけどさ。魔王カザリームの完全復活とは、まだいかないんだよね。」

ユウキが復活させたのは中庸道化連の会長カザリームは「魔王」であることが判明し、全盛期の力にはまだ遠く及ばないことがわかりました。

魔王カザリームは二百年前、魔王レオン・クロムウェルに敗北し魂だけの存在となっていました。

当時は「呪術王」と呼ばれていたほどの実力を持っていても、一度滅ぼされてしまい、すぐには力は戻らないようです。

「・・・だが、ボスに会えたのは紛れもない幸運だった。10年前、俺の魂は本当に消滅寸前だったからな。」

カザリームは、ユウキのことをボスと呼び、肉体を失って消耗していたところをユウキの体に憑依したことにより一命を取り留めたようです。

ラプラスの反応からも分かる通り、カザリームの元々の体とはまるで違う肉体のようで、肉体の性能も以前より遥かに劣ります。

それでも、魔導王朝サリオンの特別性で手に入れるのに、それなりに苦労があったようです。

事の経緯をラプラスに説明していると、また爆笑をし始めたラプラスはやはり、以前の口調・外見と現在の外見の違和感が大きいようです。

「・・・わかったわよ。力が戻りきらない今は秘書のふりも続けなきゃならないのだし、当分はそれらしくしゃべることにするわ。」

外見に合わせて、女性の口調に戻しても、またラプラスに笑われるカザリームでした。

話が一段落したところで、ユウキは本題に入りたい、と告げました。

ラプラスがここを訪れた理由、西方聖教会についてです。

ラプラスが潜入したところ、西方聖協会本部には怪しいものはなにもありませんでした。参拝者なども訪れるので、当然と言えば当然です。

そこでラプラスは、霊峰の頂上を目指すことにしました。

理由は、法皇しか入れない奥の院ならば、何かあるのではないか、と考えたからです。

すると、ラプラスの前に偉そうな身分の吸血鬼の男性が出てきました。

その男性は赤い光線をラプラスに向け放ち、ラプラスはバラバラにされてしまったのです。

ここまでが、潜入してきた西方聖協会の情報でした。

ここまで聞いて、疑問に感じる点があります。

それは、神聖なはずの場所になぜ吸血鬼族がいたのか?ということです。

しかも、その吸血鬼は協会の祭服のようなものを身に着けていた、と言います。

つまり、その吸血鬼は協会に属している可能性が高い、と言うことになります。

推測されるのは、ルミナス教のお偉いさんが魔人であるか、吸血鬼族であるか、ということになりますが、カザリームはラプラスが受けた攻撃に身に覚えがあったようです。

「それは血を魔粒子化させて放出する血刃閃紅波(ブラッドレイ)という技だ。魔王ヴァレンタイン、鮮血の覇王の二つ名で呼ばれる、奴の得意技だ。」

なんと、西方聖教会にいたのは、魔人どころではなく、魔王だったのです。

ラプラスが逃げてきたのは正しい選択で、全盛期のカザリームと同等の実力を持った恐ろしい男です。

カザリームは以前に魔王ヴァレンタインと何度か、殺し合いをしたようですが、その度に周囲の里や集落が巻き込まれ、その結果、話し合いや多数決で決着をつける風習ができた、と語ります。

これが魔王達の宴(ワルプルギス)の今の形の元で、三名の発議で開催される、というのは魔王が7柱だったときの名残でした。

カザリームの話から、その人物は魔王ヴァレンタインであったのは確定としても、なぜ奥の院にいたのでしょうか?

推測として、一番ありえそうなものは、法皇の正体が魔王だった、というものです。

当時のヴァレンタインは人間や亜人を餌としか見ていませんでした。そんな男が人類の守護者を名乗っているのは、何かしら理由があるのでしょう。

しかし、ここでもう一つ疑問が出ます。

どうやって、ヒナタ・サカグチの目を誤魔化しているのでしょうか?

法皇が魔王だとしれば、ヒナタは絶対に許しはしないでしょう。

ですが、この答えがでることはありませんでした。

これでラプラスの報告は以上になります。

自分の報告が終わったところで、話はクレイマンの覚醒についてになりました。

ファルムス王国をテンペストにけしかけた件です。

ユウキもこの件に絡んでいたようで、ファルムス王国は異世界人を大量に抱えており、力を持っていたため力を削いでおこう、と思い実行したようでした。

結果はリムル一人相手に全滅、ちょっと力を削ぐつもりがほぼ再起不能と言える状態です。

これを聞いたラプラスも驚きを見せ、ファルムス王国はテンペストを舐めて侵攻したのではないか?と考えます。

実際はそんなことは無く、二万の軍勢や策略は、リムルによって完全に潰されていました。

ユウキとしては、二万の軍勢を一人で滅ぼしたことよりも、自分がけしかけたヒナタと戦って、生き延びていることのほうが驚きです。

やはり、ヒナタに情報を伝えたのはユウキのようでした。

そして、この計画の本来の目的は人間の魂を集め、クレイマンが魔王として覚醒することにあります。

過程はともかくとしても、目的の魂自体は集まったのでは?と考えるラプラスですが、実際はそれすらも全てリムルが回収していました。

改めて考えると、クレイマンの覚醒のための魂の回収は失敗、獣王国ユーラザニアの方も、ミリムの暴走により住民が避難したため、そちらでも魂の回収は失敗しています。

「まぁでも、結果的にファルムスが負けてくれて好都合かな。」

失敗続きの状況に、ユウキは肯定的な意見です。

二万もの軍勢をたった一人で滅ぼしたリムルを西方聖教会が野放しにするわけがありません。

そして、それほどの魔人を相手にするのなら、ヒナタが出ないわけもありません。

ユウキの計画として、西側諸国を掌握するうえで、ルミナス教は最も邪魔な存在なのです。リムルが西方聖教会の目を引きつけてくれるこの状況は、都合がいいようです。

ユウキの想定外があるとすれば、ラプラスの情報のみで、西方聖教会をもっと調査したいのですが魔王ヴァレンタインの存在が邪魔で迂闊なことはできません。

ラプラスをもう一度潜入させるつもりだったので残念な様子のユウキですが、ラプラスから提案が入ります。

「魔王をおびき出すだけやったらなんとかなるんとちゃいます?クレイマン、魔王ミリム、魔王フレイ、魔王たちは三人の連盟で色々出来るんやろ?開けばいいやん、魔王達の宴(ワルプルギス)を。」

その案を聞いたカザリームとユウキは、それは名案と言わんばかりにその案を受け入れました。

裏で様々な思惑が交差する中、その矛先はリムルに集中しています。

「さて・・・どう動くんかな、あのぷにぷに。」

不敵な笑みを浮かべるラプラスでした。

尋問

テンペストの地下牢では、先日の戦争で捕虜にしたファルムス王が鎖に繋がれていました。

目を覚ましたファルムス王の下へシオンがやってきました。

ファルムス王は、戦争の際リムルの顔以外見ておらず、シオンがどのような人物なのかわかっていませんでした。

「こ、ここはどこだ!?余が誰かわかっておるのか!?余は大国ファルムスが王、エドマリス・・・」

シオンは騒ぐエドマリス王の話を遮り、現在の状況の説明を始めました。

「ここはジュラ・テンペスト連邦国の地下牢の一つです。私は盟主リムル様の第一秘書シオン、捕虜の尋問を仰せつかりました。」

自身が捕虜になっていることや、尋問を受けるなど思ってもいなかったのか、明らかな動揺を見せています。

シオンの役割はエドマリス王からファルムス王国の内情の全てを聞きだすことで、殺すこと以外は何をしてもいいと言われていました。

シオンはこの役割を与えられたことは、リムルから仕返しの機会をもらったのだと感じていますが、個人として殺されたことに対する怒りはあまりありません。

鬼人らしく、負けたのは自身の弱さ故と思っており、さらに蘇っているからです。

「ところでご存じですか?リムル様は人間がお好きです。私達配下の魔物がむやみに人間を傷つける事を良しとしないでしょう。」

唐突に話を変えたシオンに戸惑いを覚えますが、助かりたい一心で、それならば穏便に話そう、と持ちかけます。

強力するのはやぶさかではない、となおも続けているとシオンはさらに話を遮りました。

「とはいえ、やはり許せないこともあるのです。貴方の決断が・・・リムル様に人間を殺させた。リムル様のきれいな手を、お前は人間の血で汚させた!!千に刻んでもなお足りない。この世に生を受けたことを未来永劫後悔させて差し上げましょう。」

今まで見たことのないような激昂した表情で、自身の大太刀を持ち出しました。

地下牢にはエドマリス王の悲鳴が響き渡り、近くの牢に同様に捕らえられている西方聖教会の大司教にも聞こえています。

「貴方も教会について話すことがあるなら早く話した方が身のためよ?王を助けようとした・・・あの魔法使いのようになりたいのなら別だけれど。」

ミュウランは大司教へ助言をします。ミュウランの目線の先には、はじめにシオンに尋問を受けたであろうラーゼンの悲惨な姿がありました。

人としての原型を留めておらず、骨はむき出しでなおも動いていました。

そして、周囲にはまたも悲鳴が響き渡るのでした。

背負った業

尋問も一先ず終わり、エドマリス王の牢に足音が聞こえてきました。

シオンの足音ではないことを察したエドマリス王は、その足音の主に助けを求めました。

「そこの・・・娘?頼む、ここから出してくれ・・・。余が間違っていた。そなたらの主殿に釈明したい。」

尋問が余程堪えたのか、戦争でリムルの実力を見て心が折れたのかはわかりませんが、以前とは比べ物にはならない態度でした。

深く頭を下げ、謝罪とをテンペストの主であるリムルへの取次ぎを頼んでいますが、エドマリス王の目の前にいるのは主であるリムル本人でした。

「知ってるよ、俺の声をもう忘れたのか?」

戦場ではリムルは仮面をつけていたため、素顔を知らず、助けを求めてたのです。

わかりやすく、戦場でもつけていた仮面を目の前で付けて見せ、その姿を見たエドマリス王はその光景が脳裏によぎりました。

「釈明するなら俺より先にすべき相手がいるだろ。ファルムス王国の国民はこれから苦労するぞ。」

助けを乞うエドマリス王にリムルは重く冷たい現実を突きつきました。

「捕虜をどうするかは会議で決める。それまでじっくり考えるんだな。これは俺とあんたが背負っていく業なんだから。」

【転生したらスライムだった件】第73話「魔人達の策謀」感想

73話「魔人達の策謀」いかがでしたか?

裏で暗躍している中庸道化連とユウキがつながっていたとは思いもよりませんでした。

さらにユウキはリムルに好意的だと思っていたので、個人的にはショックが大きいところでした。

また、最後のリムルのセリフは、リムルの覚悟の重さと器の大きさを表していたのではないでしょうか?

二万もの軍勢を殺したにも関わらず、冷静な心とそれを受け止めるリムルの大きさが伝わってきたと思います!

問題は山積みではありますが、リムル達ならば乗り越えていけるでしょう。

 

(C)伏瀬
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まとめ:【転生したらスライムだった件】第73話「魔人達の策謀」ネタバレ感想

今回は【転生したらスライムだった件】第73話「魔人達の策謀」ネタバレ感想を紹介しました。

裏で暗躍している中庸道化連とユウキのつながりがわかり、今後また策略に巻き込まれることもあるかと思われます。

また、ファルムスとの戦争の捕虜を尋問を行っていましたが、情報次第で今後が大きく左右されるので次回以降はそのことが重要になりそうです。

今後はその点に注目していきましょう!

最後までご愛読ありがとうございました!

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