今回は【転生したらスライムだった件】第83話「喜狂の道化」(クレイジーピエロ)ネタバレ感想を紹介します。
前回、クレイマンとの直接戦闘を開始したリムルは、ようやく今までの因縁を晴らせる機会が巡って来たと言えます。
散々、暗躍されていた分、クレイマンの策略は全て潰すと言い切ったリムルの戦闘は目が離せません。
また、リムルだけでなくその部下達もクレイマンの部下相手に奮闘しています。
ミリムの相手をリムルが受け負ったので、クレイマンの相手はシオンがしています。
魔王相手にどこまで通用するのか楽しみです!
この中では私の考察を含みますのでご了承ください。
では【転生したらスライムだった件】第83話「喜狂の道化」ネタバレ感想についてみていきましょう。
【転生したらスライムだった件】第83話「喜狂の道化」ネタバレ感想
秘書の本領
(ヤバイ、ヤバ過ぎる。何がヤバイってそんなの・・・ミリムに決まってる!)
ミリムと直接対決を強いられているリムルの状況は芳しくありません。
かろうじてミリムの一撃必殺の攻撃を避けながら、智慧の王(ラファエル)の解析を進めますが、結果はミリムのクレイマンによる呪法は存在しないというものでした。
この解析結果にラファエルにも見抜けない呪法でミリムは操られているのか?と驚きますが、実際はミリム自体に呪法の痕跡がないだけで、代わりに腕輪の宝珠には発見されました。
ということは、腕輪を破壊すれば解呪できる、と結論を出しました。
しかし、腕輪を壊すのも至難の業です。
ミリムの全身「竜気」に覆われており、生半可な攻撃では通らないし、当たりません。
リムルのアルティメットスキル「暴風之王」(ヴェルドラ)の暴風系魔法なら通用するかも知れませんが、試していないうえに名前からして広範囲スキルなので周囲を巻き込みかねません。
攻めあぐねているリムルに、ラファエルから提案が入ります。
それは、「暴食之王」(ベルゼビュート)による魔素吸収攻撃です。
通常の攻撃が通らない以上、体力を徐々に削って油断につながれば、宝珠を壊せるチャンスが生まれるという考えのようです。
しかし、そんな千載一遇のチャンスを狙うよりは、クレイマンを狙うほうが現実的ではあります。
クレイマン相手をしているシオンに目を向けると、どうやらシオンが優勢のようです。
「魔王を名乗るには弱すぎますね。」
クレイマンの剣を折ったシオンは、余裕の表情を見せ、クレイマンを挑発します。
「スライム風情の手下が調子に乗るなよ!?行け!!踊る人形達!!」
格下と思っている者からの挑発に我慢できず、激昂したクレイマンはスキルによる攻撃に切り替え、周囲から多数の人形が出現しました。
多勢に無勢と思われましたが、一太刀でその全てを両断してしまいました。
さすがのクレイマンもこれには動揺が隠せなかった様子ですが、すぐに平静を取り戻します。
というのも、先ほどの人形はただの人形ではなく、強力な魔人の魂を封じ込めたもので何度でも復活するというものだったのです。
そのため、まだ強気な態度を見せれていたクレイマンですが、その肝心の人形たちは動く気配がありません。
なんと、人形に封入していた魂が消えていたのです。
シオンの大太刀、もしくはシオン自身に「魂喰い」(ソウルイーター)の効果があると考えられます。
いよいよ打つ手が無くなってきたクレイマンに、シオンは容赦なく攻めかかっていきました。
盟友の出現
依然として苦戦を強いられているリムルに九頭獣(ナインヘッド)を相手しているランガから連絡が入ります。
内容は、身の危険はないが困っている、とのことでした。
これだけでは内容が伝わらなかったのですが、リムルの力が必要なのは明らかなのでミリムが一段落したら向かうことを決めます。
とは言っても、現状一段落するとすれば、リムルの体が粉砕されるか、もしくはミリムがヘマして腕輪の宝珠を壊すことができるか、の二つになります。
などと考えていると、魔素吸収攻撃が功を奏したのか、ミリムの体勢がふらつきました。
これは好機と考え、宝珠を壊そうと手を伸ばしますが、隙と思わせてリムルを誘うミリムの罠でした。
好機が一転、ミリムに捕まれ万事休すかと思われたその瞬間、リムルの頭上に渦のようなものが出現しました。
「いきなり何をする!!酷いではないか!!」
なんと、ヴェルドラが召喚経路を自力で逆走してきたのです。
いきなりのヴェルドラの登場にその場の誰もが呆気に取られます。
「おい、お前なんでここに来たんだよ。冷やかしなら帰れよ。」
危機的な状況を偶然とはいえ、救われたにも関わらず酷い言いぐさです。
「リムルよ。貴様、我にあのような仕打ちをしておきながらその言いぐさは酷いのではないか?」
なにやら、ヴェルドラはご立腹のようです。
身に覚えがないリムルですが、ヴェルドラが出したものを見て納得します。
ちょっとした悪戯で漫画のカバーと中身を入れ替えていたのです。最終巻にこの嫌がらせは悪質すぎると半分涙目で訴えかけます。
ちなみに、入れ替えていた別物も読んで、面白かったようです。
偶然の出来事ですが、これはリムルにとってはチャンスです。
ミリムの相手をヴェルドラになら任せられるからです。
などと話していると後方からミリムの蹴りが襲ってきました。
「おお、そうだ。その名思い出したぞ。我が兄の一粒種か。」
ミリムの蹴りを片腕で受け止め、意味深な発言をするヴェルドラに対し、少し気になるリムルですが、今はランガの援軍に向かうことが先決です。
操られているだけなので、怪我をさせないように、と念押ししてランガの元へ向かっていきました。
ミリムの相手を快諾したヴェルドラは、ミリムの様子を見て何か気づいた様子です。
「良かろう。遠慮なくかかってくるが良い。聖典にて修めた技の数々とくと見せてやろう!!」
傀儡の獣魔
ヴェルドラにミリムを任せたリムルは、ランガの元へ急行します。
ランガに事情を聞くと、相手をしているナインヘッドは操られてクレイマンに戦いを強いられていたのでした。
事情を聞いている最中、二体の獣が襲いかかってきました。ナインヘッドの獣魔で2本の尻尾が化けたものです。
リムルは二体の攻撃を軽く避けると、獣魔の相手をランガに任せ、一瞬でナインヘッドの目前にたどり着きました。
案の定、支配の呪法の影響をラファエルが感知しました。
リムルはナインヘッドの額にそっと手を当て、ラファエルが解呪する旨を告げた次の瞬間、一瞬で解呪を終えてしまいました。
支配の呪法から解放されたナインヘッドは一声鳴くと、ランガが抑えていた獣魔二体は瞬時に消え、ナインヘッド本体も小狐サイズに戻ります。
開放されたナインヘッドは安心した様子で眠りにつき、これでこちらは片付いたと言えます。
一段落したところで、クレイマン軍との戦争を終えたソウエイからクレイマンの本拠地を落としたとの連絡が入ってきました。
シュナが倒したクレイマン軍幹部「アダルマン」は戦闘時と別人かと思えるほど変わっており、リムルにとても会いたがっています。
またアダルマンがリムルに付くということは、それに付随して数千の不死系魔物(アンデッド)、お軍門に下るということになります。
さすがのリムルも部下の有能さと急展開に驚くばかりです。
さらに、ソウエイからはもう一つ報告が入ります。
何でも、急ぎで渡さなければならないものを発見したらしく、「胃袋」から確認して欲しいとのことです。
「胃袋」とは、暴食の王(ベルゼビュート)の権能、「食物連鎖」の効果でゲルドの胃袋にリムルもアクセスできるという大変便利なものです。
つまり、亜空間に収納されたものは、遠く離れたリムルも取り出すことが可能なのです。
すぐに確認をしたリムルは何かを納得した様子で頷くのでした。
喜狂の道化
「なぜ・・・なぜ効かん!?あのミリムすらも支配する究極の呪法・・・操魔王支配(デモンマリオネット)だぞ・・・!!」
クレイマンの動揺を隠せない原因は目の前の光景にありました。
「これは何のつもりです?痛くも痒くもないがもう少し待てばいいのですか?」
対峙しているシオンには、影のようなものがまとわりついており、どうやらミリムすら操れるスキルのようです。
ですが、当人であるシオンには全く効果がないようで、まとわり付いていた影は弾け飛び、霧散していきました。
「ビオーラ、何をしている!?さっさとこっちへ・・・」
たまらず、部下を呼びそちらに目を向けたクレイマンに、さらなる絶望が待っています。
ビオーラと呼ばれる悪魔は、ベレッタによってその体を貫かれているのでした。
ベレッタも多少の傷を負ってはいましたが、手をかざすと一瞬で完治してしまいました。
「ビオーラ」も「ナインヘッド」も「踊る人形達」も、その全てがリムルとその部下に完膚なきまでに叩き潰され、残るはクレイマンただ一人です。
「これで手詰まりか?まだ何か奥の手を隠し持っているのならさっさと出せよ。お前の計略は全て潰すって決めてるんでね。」
これまでに受けた数々の仕打ちに対し、リムルは有限実行しその全てを打ち破ったのです。
しかし、追い詰められたクレイマンは不適な笑みを見せます。
「そうか、そうだな。魔王、私は魔王なのだ。だから戦い方にこだわり、上品に、優雅に敵を葬ってきた。久しく忘れていたよ。自らの手で敵を捻り潰したいという高揚感をな!!」
追い詰められ覚悟を決めたのか、それともリムルに対し怒りを感じているのか、ついにクレイマン本人が戦闘の意思を見せました。
クレイマンの身体はどんどん変化を見せます。
背中からは四本の腕が生え、元々の両腕は筋繊維がむき出しになり、機械のような装甲が身体を覆っています。
危険を察知したシオンは、自身が出るという意思を見せますが、無言で静止したリムルがクレイマンの前へと踏み出しました。
「少しはマシになったじゃないか。見直したよ。魔国連邦国主リムル・テンペストだ。決着をつけようぜ。」
今まで姑息な手を使っていたとは思えない、威圧感にリムルもクレイマンを認め、正式に名乗ります。
「魔王・・・いや、喜狂の道化クレイマンだ。殺してやるぞ、魔王リムル!!」
クレイマンもリムルを「魔王」と認め、名乗りを上げるのでした。
【転生したらスライムだった件】第83話ネタバレ「喜狂の道化」感想
第83話「喜狂の道化」いかがでしたか?
今回は特に今後の伏線と思われる発言が多かったように思えます。
シオンへ支配の呪法が効かなかったのは、シオンが呪い系統のスキルを得ているのか、ヴェルドラの「兄の一粒種」という発言は言葉通り叔父にあたる存在なのか、などです。
リムルの魔王化により新たなスキルをリムルの配下は恩恵として受けているので無い話ではありませんね!
伏線も注視していきたいですが、何よりも気になるのはクレイマンとリムルの因縁の対決ですね!
今まで、散々苦しめられたクレイマンには痛い目を見せて欲しいものです!
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まとめ:【転生したらスライムだった件】第83話ネタバレ感想「喜狂の道化」
今回、クレイマンの部下のその全てが、リムルやその配下によって制圧されました。
思いもよらない形でのヴェルドラの参戦により、ミリムを抑えることも難しくないでしょう。
あとの懸念は、クレイマンを倒すことと倒せばミリムが支配から開放されるのか、という点ですね。
とくに、ミリムに関しては腕輪の存在もあり、どう転ぶのかハラハラしています。
次回以降も楽しみにしていきましょう!
最後までご愛読ありがとうございました!
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