今回は【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!0巻から渋谷事変まで完全考察!未回収部分も!【始まり編】について考察していきたいと思います。
この中では私の考察を含みますので、ご了承ください。
ストーリーごとの解説は別であげていますので、そちらを参照ください。
今回は始まり編を考察していきますが、それぞれの編ごとに考察していきたいと思います。
今になるとここが伏線か!など分かりやすく考察していきたいと思います。
それでは【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!0巻から渋谷事変まで完全考察!未回収部分も!【始まり編】についてみていきましょう。
【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!【始まり編】

呪術界最大の戦いが動き始めるーーー
特級呪物・両面宿儺の指がなぜ高校の百葉箱に!?
両面宿儺の指は特級に分類される危険な呪物ですが、なぜかそれは宮城県仙台市杉沢第三高校の百葉箱に保管されていました。

表向きには魔除けのためですが、特級呪物が用いられるのは異例らしく、事実を知った伏黒は「そんな所に特級呪物を保管するとか馬鹿すぎるでしょ」(第1話)と愚痴っています。
では、誰が措置を決定したのでしょう。まず考えられるのが羂索。宿儺の指が受肉して得をし、何より虎杖が宿儺の器だと知っていた数少ない人物です。何よりこの時期に疱瘡婆を取り込みに、宮城県に赴いています。
次に五条悟。リスク回避を重視する高専上層部がこのような危険な措置に賛成することは考え難く、それを推して措置を実行できるのは五条くらいのものでしょう。
しかし前者は高専の意思決定に介入せねばなりませんし、後者にしては、宿儺の指捜索時の彼の態度は他人事に思えます。
ならば前提をすべて裏返して高専上層部が、あえてあの高校に「宿儺の指」を置いたとすれば・・・?
146話に登場する「死滅回游」のコロニーの場所を示した日本地図を見ると、その1つが宮城県仙台市の近くに配置されていることが分かります。
ここが呪術的に大きな意味がある土地であったなら、その守護のためにやむを得ず、この地に通常よりも強力な呪物が置かれていた可能性も考えられるかもしれません。
そのことを羂索が把握していれば、自らが生み出した宿儺の器を高校へ送り込むことは容易に思えます。
虎杖と宿儺の接触はそれ以前から周到に用意された計画のうちだったのかもしれません。
折本里香の例に見る”宿儺の指”が持つ本当の意味
呪いの王・両面宿儺の指は死蝋となった今もなお高い呪力を保ち、五条悟をしても破壊は叶わず、封印を繰り返されてきたと言います。しかし、そもそもなぜ宿儺の指のようなものが存在しているのでしょうか?
この疑問を解く鍵、両面宿儺の指の呼称”特級呪物”にあります。呪物・・・つまり、宿儺の指は人体の一部ですが、呪術においては”物”なのです。
このことに着目すると、自ずと浮かび上がってくる作中描写があります。
それは0巻で特級過呪怨霊・折本里香に悩む乙骨憂太に対し、五条が提案した対処法です。彼は乙骨に勝たなを与え、そこに里香の呪いをこめて安定させることで「呪い」を支配するように指示しています。
祓うことが不可能な折本里香(呪い)を、刀(物)に封じて手中におさめる。
折本里香を両面宿儺、刀をそれぞれに置き換えれば、宿儺の指そのものです。では古代の術師が宿儺を封印するために宿儺の指を依代として利用した。。。?
しかし、この線も薄いでしょうね。宿儺自身が指について「切り分けた魂はまだ18もある」(第1巻7話)と語っており、”切り分けた”という能動的な表現をそのまま受け止めれば彼、もしくは彼の意思を継ぐものが指を切り分けたと考えたほうが自然だからです。
ならばなんらかの事情で宿儺は自らの指を切りおとし、それに「自らの呪い」をこめたと考えるべきでしょう。
動機は現時点では不明ですが、後の時代に逃れねばならない事情が生まれたか、もしくは何らかの「縛り」の一環で総ざるを得なかったのかもしれません。
いずれにせよ、その秘密は宿儺の復活のときが近づくにつれて明らかになっていくでしょう。
虎杖悠仁が器に選ばれたのは決定的な理由があった!?
両面宿儺の指を食べ、その「呪い」を身に宿した虎杖悠仁。肉体の耐性のみならず、宿儺相手に容易に自我を保てる虎杖を見た五条は彼をこう評します。

「千年生れてこなかった逸材」(第1巻第2話)
しかしこの発言を前提とすると、一つの疑問が生まれます。虎杖はなぜ1000年生れなかった”宿儺の器”たり得たのでしょうか。
最も有力な説は、虎杖が呪胎九相図と同じく呪霊と人間のハーフであるという説。
これならば、脹相が虎杖を弟と認識しても説明がつきますし、羂索が虎杖の母の体を乗っ取ったという状況証拠も残されています。
しかしこの仮説も万全ではありません。この仮説で証明できるのは、「虎杖が宿儺の器になれた理由」のみで「なぜ虎杖が選ばれたのか」が説明されていないからです。
単純に羂索が女性を乗っ取って解任すれば事足りるなら、わざわざ前妻や義父(虎杖の祖父)といった邪魔者が多い家を選ぶ理由がありません。
シングルマザーなり、もっと人知れず計画を遂行できる選択肢があったハズです。
つまり羂索はわざわざ虎杖家を選んだ・・・つまり宿儺の器を生むのは”虎杖家”でなければならなかった、と考えるのが自然ではないでしょうか?
では、虎杖家とは一体・・・?
ここで思い返したいのが、虎杖悠仁が「呪胎九相図」と同じ方法で作られている可能性です。
それを踏まえて考えると、この方法に不可欠な存在に行き当たります。
それは明治期の初めに現れた「呪霊の子を孕む特異体質の女性」(第7巻60話)。
仮に虎杖の父が「呪霊と後輩可能な特異体質」だったとすれば・・・!?羂索が虎杖家をわざわざ選んだ理由にも説明がつきます。
沙織の引っ越しにも呪霊は関係していたのか!?
虎杖とほぼ同時期に呪術高専に転入した釘崎野薔薇ですが、彼女は状況前から祖母の下で修業を積み、また呪術師としての活動を行っていたことが公式ファンブックの中で明らかにされています。
具体的な実績についてはファンブック内にも記述がないため何とも言えませんが、六本木での初任務を見る限り彼女は東北でもそれなりの経験を積んできたことが伺えます。
そんななか、一部のファン間では彼女が慕っていた年上の少女”沙織”ちゃん一家を引っ越しにおいやった村人の陰湿なイジメも、呪霊関係の事件だったのではないか、と見る意見があります。
たしかに、あまりにハードな村八分なので、単なる嫉妬で説明することに違和感を抱く人もいるかもしれません。
しかし、実はこの疑問への返答を示唆する描写が、作中に登場しています。
「渋谷事変」にて真人に顔を触られた野薔薇が、過去を改装しているシーンの最後です。
そこには沙織ちゃんがただ”背伸びをしていた普通の女の子で、田舎暮らしにも気乗りしていなかった”という幻想を破壊する描写がわざわざ差し込まれ、そのうえでさらに野薔薇にこう語ります。
「あの村の連中は全員あたまがおかしい そんなことはない でも おかしい奴の声は大きく自分意外の全てに見えて」(第5巻125話)
野薔薇の心に棘のごとく引っかかっていた”田舎者としての罪悪感”は、彼女自身と読者の認識を現実に即したものに変えていきながら、ここで抜け落ちいます。
あう意味で「野薔薇の物語」の終焉ともいえるこの場面が描かれた以上、ふたりの物語にはこれ以上の秘密は隠されていないのではないでしょうか。
(C)芥見下々
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まとめ:【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!0巻から渋谷事変まで完全考察!未回収部分も!【始まり編】
今回は【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!0巻から渋谷事変まで完全考察!未回収部分も!【始まり編】について考察しました。
始まり編にもまだまだ伏線が隠れているのですね!初めの頃の伏線ですから、今まで明かされなかったということは、驚きの結末の予感・・・。
他のストーリー考察も是非ご覧ください。
最後までご愛読ありがとうございました^^
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