今回は【呪術廻戦第0巻】劇場版公開に合わせて登場人物紹介と考察!をしてみようと思います。
この中では私の考察を含みますのでご了承ください!本日12.24より劇場版呪術廻戦0巻が公開されましたが、もう観にいかれましたか?
ここではその登場人物たちに深く迫ってみたいと思います。1人づつ随時追記していきたいと思いますので、毎日覗いてみてください!
では【呪術廻戦第0巻】劇場版公開に合わせて登場人物紹介と考察!についてみていきましょう!
第0巻「東京都立呪術高等専門学校」の概要
「東京都立呪術高専学校」は「呪術廻戦」の前日譚です。
ただし、主人公は虎杖悠仁ではありません。「東京都立呪術高等専門学校」は乙骨憂太を主人公とし、彼が呪術師になる経緯、特級過呪怨霊である、折本里香と乙骨の特殊な間柄。
都立呪術高専の面々と夏油傑の死闘などが描かれます。その頃、悠仁はまだ呪術とは無縁の普通の中学生でした。
主人公は本編(第1巻以降)と異なるものの、乙骨や夏油に加え五条悟・禪院真希・狗巻棘・パンダなど、後に悠仁と密接に絡む人物は多数登場します。
そのため、単なる前日譚ではなく「呪術廻戦」の物語上では重要な位置を占めているのです。
乙骨憂太(おっこつゆうた)
2011年3月7日、乙骨憂太は10歳の誕生日を迎えました。その同日、彼の人生は激変してしまいます。
幼馴染である折本里香から婚約指輪を渡され、将来の結婚の約束をした直後に、乙骨は彼女の凄惨な交通事故を目撃。
そして里香は残念ながら頭部の損傷により即死(享年11歳)しました。
以降、乙骨には過呪怨霊と化した里香が憑りつくことになるのです。
五条の力添えで都立呪術高専に転入
乙骨は当初、過呪怨霊である里香を全く制御できませんでした。乙骨に身に危険が迫ると否応なく里香が顕現し、周囲の人物に危害を加えてしまうのです。
そのため幾度か騒動を起こしていました。それらの調査を目的として数名の呪術師が派遣されるも、顕現した里香が彼らを即座に撃退する始末・・・。
そして2016年11月某日、決定的な事件が発生いしてしまいます。
当時、東京都にある一般の高校に通っていた乙骨(16歳)は同級生の男子生徒4人から執拗な嫌がらせを受けていました。その日、彼らが乙骨を殴る準備をして始めた瞬間、乙骨は里香に対して次の様に訴えます。
「来ちゃ駄目だ 里香ちゃん」
しかし乙骨の言葉を無視して里香が顕現。教室の隅に置かれたロッカー内に男子生徒4人を無理やり詰め込み、瀕死の重傷を負わせてしまいます。
事件の責任を取らせる形で乙骨の秘匿死刑が決定、乙骨自身のそれを了承したものの、呪術界の上層部が五条悟の提案を受け入れた結果、乙骨は秘匿死刑を保留されて都立呪術高専に転入することになります。
つまり乙骨が都立呪術高専に転入する経緯は、本編(第1巻以降)の主人公である虎杖悠仁が呪術高専に転入する経緯を非常に似通っているのです。
その点からも、五条が悠仁と同様に乙骨を特別視していることは明白でしょう。
同級生を追い抜き特級術師に就任
都立呪術高専における乙骨の同級生は、狗巻棘・禪院真希・パンダの3人。
彼らは乙骨の転入前から都立呪術高専の生徒であり、すでに呪術師として経験を積んでいました。
特に同期随一の実力者である狗巻は、単独での活動も許可されている2級呪術師。しかし乙骨の学生証を確認した真希は驚愕しmす。
呪術師としての前歴が皆無にも関わらず、乙骨の等級は狗巻を上回る特級だったのです。
夏油傑の発言を信用すれば、特級に分類される人物は4人しかいません。五条に九十九、呪詛師に転じた夏油、そして乙骨です。それほどまでに特級過呪怨霊である里香の能力は強大というわけです。
里香に憑りつかれて特級被術者となった乙骨は、転入初日の呪術実習で実力を証明します。
真希と共に低級呪霊(名称不明)と交戦した際、婚約指輪を媒介にして里香と繋がり、自分の意思で彼女を顕現(422秒)させて圧倒的な勝利を収めるのです。
そして乙骨は里香の解呪を決意。以降は呪術の修練に励み、狗巻にハピナ商店街の呪霊(準1級相当)を祓除するに至ります。
無条件の術式コピーと底なしの呪力
2017年12月24日、特級呪詛師である夏油が「百鬼夜行」を決行。
表向きは非術師の殲滅を目論んでいるものの、彼の真の目的は乙骨を殺害して里香を手中に収めることでした。
そして乙骨は、狗巻・真希・パンダを撃退後の夏油と都立呪術高専で対面。怒りに震える乙骨は里香を観戦顕現させると、まずは瀕死の狗巻たち3人を反転術式で治癒しました。
反転術式で他者の肉体を治療するには、非常に繊細な呪力操作が必要です。そのため、乙骨を除けば、現時点では家入硝子と両面宿儺しか実行できません。
しかも乙骨は、狗巻家直伝の高等術式である呪言を使用して、夏油が放った無数の呪霊を瞬時に撃退しています。
なお、呪言は肉体的なダメージを伴います。それはハピナ商店街の呪霊と交戦時の狗巻を観れば明白です。
しかし乙骨が呪言を使用した際、呪力で生み出した即席の拡声器が壊れただけで、肉体は一切のダメージを負いませんでした。乙骨は呪言を模倣したうえで、その弱点を無効化しているのです。
やはり折本里香の正体は 変幻自在 底なしの呪力の塊!!
乙骨の能力を目の当たりにした夏油は、このように思案しています。つまり里香の変幻自在で莫大な呪力を利用することで、乙骨は他者の術式を高度にコピーしているわけです。
しかし里香の家系は呪術師ではありません。普通の女児が過呪怨霊と化したところで、そこまでの呪力を備えることはできないでしょう。
当初は五条でさえも「出目不明」と話していた里香の莫大な力ですが、それはやがて乙骨に起因することが判明します。
五条悟と乙骨憂太の共通点
夏油が特級仮想怨霊・化身玉藻前を使役し、さらに呪霊操術の極ノ番(各術式の奥義(である「うずまき」を使用すると、
乙骨は自身を生贄として里香に呪力の呪力の制限を解除。圧倒的な呪力で夏油に瀕死の重傷を負わせます。
後に五条が夏油を発見しトドメを刺したことで、百鬼夜行は都立呪術高専側の勝利で幕を閉じました。そして乙骨は、生贄となり死ぬ覚悟をしますが、その瞬間なぜか里香の解呪が完了。
状況を理解できない乙骨に対して、五条が衝撃的な事実を告げます。
「君 菅原道真の子孫だった 超遠いけど僕の親戚!!君が里香に呪いをかけたんだ」
菅原道真は平安時代の前期の学者・政治家で、現在は天満宮(学問の神)として全国的に信仰の対象ですが、死後に怨霊化したとも考えられており。平将門(平安時代中期の武将)や崇徳天皇(平安時代末期に即位した第75代天皇)と共に日本三大怨霊に名を連ねています。
呪術廻戦では道真を超大物呪術師として設定しているため、彼の子孫である乙骨は呪術師としての素質を生来備えていたわけです。
里香の死を拒んだ乙骨は、無意識のうちに彼女と主従関係を結びました。その結果、里香は特級過呪怨霊に変貌。つまり里香の莫大な呪力は乙骨との制約下で成立したもので、そこには彼の出自も関係しているのです。
僕の未来も心も体も 全部里香にあげる
そして里香の呪力の制限を解除する際、主従関係を結んだ乙骨がこう宣言し制約を破棄したため、里香の解呪が完了。彼女は成仏することに至りました。
それは同時に、乙骨が里香という術式を失うことを意味しています。
乙骨憂太が使役する折本里香以外の呪霊
里香も解呪に成功した乙骨は、特級術師から4級呪術師に降格。以後はアフリカに渡航し黒縄の捜索に従事するため、彼の出番は極端に減少します。
乙骨が再び姿を見せるのは、第33話の扉絵を除けば渋谷事変の終結後、悠仁の死刑執行人としてです。なお再登場時の乙骨はすでに特級呪術師復帰していました。
最愛の人物である里香の魂を現世に抑留し、それを縛りとして無条件の術式コピーや底なしの呪力を成立させていた乙骨。しかし彼は里香を失ってからも優秀な呪術師をして評価されているわけです。
その理由は乙骨が悠仁の死刑を執行(のちに反転術式で治癒)する際に判明します。
突如顕現した過呪怨霊(=呪霊・式神)が悠仁を拘束。呪霊の力は強大で、悠仁は逃れることが出来ませんでした。そして「なにしてるのォ」(第141話)という呪霊の質ン問に対し、乙骨は次のように返答しました、
遊んでるだけだよリカちゃん
乙骨に憑りつく呪霊の正体は、里香ではなくリカ。名前を漢字表記からカタカナ表記に変更しているほか、外見も里香とは大幅に異なります。要は里香の解呪を達成後、乙骨は新たな呪霊を使役するに至り、それを根拠に特級術師に復帰したと考えるのが妥当でしょう。
もしそうであれば乙骨の術式は任意の人物を過呪怨霊に変貌させられるわけです。ただし五条は、乙骨が剣術の特訓を開始する際に、彼にこう告げています。
五条の言葉を額面通りに受け取れば、他者の呪力を特定の物体に封じ、自身の意のままに利用可能。
つまり乙骨が里香の呪力をたとえ一部でも刀に封じていた場合、それを媒介にして彼女を使役することも出来ることになります。そして里香の解呪後も刀の内部にある彼女の呪力が消失していなら、里香のコピーともいえる呪霊が存在するため、
折本里香(おりもとりか)
乙骨憂太に婚約指輪を渡した直後、彼の目の前で交通事故で死亡した折本里香。彼女は死後、乙骨に憑りつく特級過呪怨霊として顕現しました。
その呪力は非常に強大で、暴走時は街が消える危険性もあると言及されています。
莫大な呪力は誰に由来するのか
里香は非術師の家系出身ですが、乙骨は超大物呪術師である菅原道真の末裔。そのため乙骨は莫大な呪力を生来備えており、それが過呪怨霊化した里香の莫大な呪力の源と解釈できます。
それを証明するかのように、百鬼夜行の真の目的が乙骨の殺害および里香に入手と明かした際、夏油はこう発言しました。
里香を手中に収めるには、乙骨に肉体を奪ったうえで、主従制約の主を夏油自身に上書きする必要があるわけです。
要は里香に制御に乙骨が必要不可欠な存在であり、乙骨が主従関係を結んだからこそ、里香は特級に分類されるほどの過呪怨霊に変貌したということです。
しかし里香の莫大な呪力が、乙骨ではなく彼女に由来する可能性も捨てきれません。彼女の母親は休止(原因不明)しています。さらに里香の父親は、彼女を連れての登山中に失踪し生死不明。
以降、里香は父方の祖母の育てられてますが、その祖母は里香に里香に両親殺害の嫌疑をかけ続けていました。
つまり生前の里香は、強大な負の感情(呪力の源)を生み出す出来事に幾度も遭遇しているのです。
五条悟(ごじょうさとる)
日本三大怨霊に名を連ねる菅原道真を祖先とし、無下限呪術を相伝する五条家の現当主が五条悟です。
彼は五条家の歴史上でも少ない希少な存在で、約400年ぶりに六眼を備えて誕生しました。
五条の誕生は結果的に世界の均衡を狂わせ、呪霊の活発化につながります。それほどまでに六眼の影響力は甚大なのです。
六眼と無下限呪術の関係
他者の術式を初見で看破したり、緻密な呪力操作を実行可能にする六眼。要は呪力を完璧に見通せる目ですが、各所に呪力や残穢を常時見続けることになるので、保持者の脳には疲労が蓄積します。
その防衛策として、通常時の五条はサングラスや黒色の布で目を隠しているのです。六眼に関しては不透明な部分も多々ありますが、乙骨の発言から重要な事実が判明しました。
乙骨の呪力量は五条を上回ります。しかし五条は呪力の残量を気にせず術式を使用できるのです。
五条の方が呪術師として優秀なのは明白でしょう。つまり六眼という特殊な眼が、彼を自他ともに認める最強に呪術師にしているわけです。
なお、無下限呪術を受け継いでいる呪術師は複数存在します。ただし、五条以外は六眼の保有者ではありません。無下限呪術は緻密な呪力操作が必須に術式であるため、問題なく使用できるのは五条ただ1人。
五条家相伝の術式は、六眼という才能がなければ無価値にほぼ等しいのです。
都立呪術高専生時代の五条悟
2005年、都立呪術高専に入学した五条は、同級生である夏油傑と家入硝子と出会います。
その翌年五条は夏油と共に天内理子の護衛及び抹消任務を担当します。なお夏油は五条の唯一の親友ですが、同任務を契機に2人の関係性は途端に狂い始めます。
やがて天元と天内の同化阻止を目論む盤星教が、彼女の暗殺を術師殺しである伏黒甚爾に依頼。五条は甚爾に勝利し彼を殺害するも、すでに甚爾は盤星教の依頼を完遂していました。
そして天内の遺体を回収した五条は、彼女の死を笑顔と拍手で迎える盤星教の一般教徒を見た際、夏油に問いかけます。
コイツら殺すか?今の俺なら多分何も感じない
つまり当時の五条は善悪の判断を夏油に委ねるほど彼に全幅の信頼を寄せているわけです。
しかし、醜悪な人間の顔が頭から離れない夏油は、非呪術師に価値を見出せなくなり、結果的に呪術師から呪詛師に転向。以後五条は親友である夏油に翻弄され続けることになります。
敵対者として再会する五条悟と夏油傑
夏油が呪詛師に転じてから約10年が経過。母校である呪術高専の教師に潜入した五条は、2017年に狗巻棘・禪院真希・パンダ、さらに乙骨の担任になります。
そして同化12月24日、夏油が百鬼夜行を決行。都立呪術高専に攻め入る彼に瀕死の重傷を負わせたのは、自分を生贄にして里香の呪力制限を解除した乙骨でした。
ただしトドメを刺したのは五条でした。
狗巻棘(いぬまきとげ)
呪術界において狗巻家は特殊な存在で、家系から呪術界を根絶やししようとしています。
しかし狗巻棘は、同家相伝の呪言を継承して誕生しました。そして20147年には、都立呪術高専に入学し、呪術師となります。
なお、狗巻は同期である禪院真希やパンダよりも格上の2級呪術師(のちに準1級に昇格)。単独での呪霊討伐も許可されている非常に優秀な人材です。
呪言師ゆえの苦悩と配慮
呪言は言霊です。言葉に呪力を込めて対象を攻撃します。つまり言葉さえ届けば術式の効果を発揮できるため、拡声器や電話の使用により的中範囲の拡大も可能です。
しかし威力の高い呪言は肉体的な負傷を伴います。使い勝手に優れた術式である反面支払う代償も大きいのです。
さらに呪言師の言葉からは呪力を排除できません。そのため不用意に仲間を呪わないよう、日常会話には一定の制限が必要です。
だからこそ平常時の狗巻は寡黙で、言葉を発する際には「しゃけ(肯定)」や「おかか(否定)」といった呪力を含まない単語を選択し、しかも口元を隠して声量を抑えているわけです。
なお、幼少期の狗巻は意図せずに術式を発動し、周囲にいる人物を傷つけることがありました。それは自身の意思に反して折本里香が顕現し、他者に重症を負わせてしまう乙骨憂太の境遇と似通っています。
狗巻は乙骨に過去に自分を見て、転入直後で呪術師としては半人前の彼を気にかけるのです。
渋谷事変で狗巻になにが起きたのか
「呪術廻戦」における狗巻の立ち位置は、当然ながら主人公を引き立てる脇役です。本編投入後は、同期の乙骨から後輩の虎杖に主人公が交代したために、狗巻の登場機会は大幅に減少しました。
ただし、京都姉妹校交流戦(団体戦)に突如乱入してきた特級呪霊・花御の接近を呪言で阻止するなど、目立った活躍をみせています。
そして渋谷事変の際には渋谷駅前にあふれる改造人間を呪言で足止めし、駅構内に向かう悠仁を援助。やがて甚大な被害を残して渋谷事変は収束しますが、狗巻もまた肉体に甚大な被害を受けました。
狗巻の腕に関して乙骨は、呪術総監部の構成員に対して次のように伝えています。
禪院真希(ぜんいんまき)
五条家や加茂家と共に、呪術界の名門である御三家を構成する禪院家。平安時代にある貴族は同家に対して次のような言葉を残しました。
禪院真希が抱える心の闇
禪院扇(禪院家26代目当主である禪院直毘人の娘であるながら、禪院真希は相伝術式を継承していません。さらに真希の双子の妹・禪院真依が一定の呪力」備えているのに対しえ、真希の呪力は一般人なみです。
ただし、真依も協力な術式は継承していないため、姉妹は落伍者として禪院家の雑用を担当。呪術界において双子は凶兆なのです。
皆 真希みたいになっちゃ駄目よ
驚異的な身体能力の秘密
呪力が一般人並みの真希は、特殊眼鏡をかけなければ一切の呪霊を確認できません。さらに呪霊を祓うときには、呪力を帯びた呪具が必須真
真希は呪術師として最低限の素質も備えてないのです。それは夏油傑も同感にようで、百鬼夜行開戦後、夏油は真希にこう告げています。
夏油の言葉にある猿は非術師を指しています。真希を呪術師として認めてないわけです。
ただし、都立呪術高専に入学した乙骨憂太のに剣術に稽古をつけ、やがて夏油を撃退する呪術師に育て上げたのは真希です。そして本編に突入後。伏黒恵は真希を次のように称しています。
禪院家の悲劇的な末路
渋谷事変中盤。真希は漏瑚に敗北。瀕死の重傷を負ったものの一命を取り止めました。しかし共に戦った直毘人は残念ながら死亡しています。
つまり禪院家は26代目当主を失ったわけです。やがて直毘人の遺言状に従って。禪院家27代目当主が伏黒恵が就任。それを契機に禪院家は崩壊していきます。
つまり真希は真依であり、真依は真希なのです。
例え真希が自身の強化を望みそれを目指しても、真依が拒めば無意味というわけです。だからこそ呪術界において双子は凶兆とされているのです。そして真希に「全部壊して」と告げ、真依は死亡。
真希に全てを託したということです。双子である真依の死は、真希の覚醒を意味します。
甚爾を思わせる身体能力を得た真希は扇に続き甚壱を殺害。直哉にも瀕死の重傷を負わせて、後に母親がトドメを刺します。
結局、真希は禪院家の面々約40名をオウサツ!禪院家に虐げられた双子の姉妹は、最終的に同家の崩壊という巫覡的な選択するに至ったのです。
パンダ
乙骨憂太に先んじて、狗巻棘や禪院真希と同時期に都立呪術高専に入学したパンダ。第0巻におけるパンダは、マスコット的な立ち位置でした。
夏油傑の口から突然変異呪骸であることは明かされたものの、詳細に関しては不明、人語を話し、時には仲間の恋愛関係に口を入れるなど非常に人間的な様子はみせていますが、登場場面は多くありません。
戦闘に参加するのも百鬼夜行時の夏油戦のみ、謎を残したまま本編に突入するのです。
通常の呪骸と突然変異呪骸の差とは!?
呪いを内部に持つことで、自立可能になった無生物が呪骸です。それらの人口呪骸は、体内に核(人間における心臓の役割)が用意されています。そしてパンダは、傀儡呪術界の第一人者である夜蛾正道の最高傑作。通常の人口呪骸とは異なり感情を備えるため、突然変異呪骸と呼称されているわけです。
いつか分かるさ その2人はいつだって力を貸してくれる
夜蛾が言う兄と姉は、常にパンダの中にいます。人口呪骸の核は本来1個だけですが、ぱんだは自身の核に加えて兄の核と姉の核、計3つの核を内蔵。そのためメインの核を入れ替えれば、兄や姉の能力を利用できるのです。
つまりパンダは、戦況に応じて戦闘スタイルを変更させられる非凡な呪術師と言えるでしょう。
現状、姉の核は不明ながら、兄の核はパワー重視で短期決戦型のゴリラ核と判明済み。姉妹校交流会の際には、兄の核をメインに変えたパンダが圧倒的なパワーを発揮して、京都校の究極メカ丸(与幸吉)を破棄に追い込んでいます。
なお、パンダの等級は準2級ですが、与の等級は準1級。格上の呪術師をわずか数発の打撃で仕留めるほど、兄の能力は偉大ということです。
完全自立型人工呪骸の正体
渋谷事変の際、パンダは日下部篤也が率いる日下部班の一員として、駅周辺にいる非術師の避難誘導を担当。
後に虎杖悠仁や加茂憲倫ら合流し、偽夏油や裏梅と交戦状態に陥るもにのの、深手は負わずに渋谷事変は収束します。ただしパンダの製造者である夜蛾は申告な事態に直面するのです。
アレの呪力はアレのもので 自己補完もできている
夜蛾正道(がまさみち)
傀儡(呪いを内包する無生物。呪力で操作可能)の活用は平安時代に始まり、それは時を経て傀儡呪術学に発展しました。
同学問の第一人者が夜蛾正道です。彼は傀儡の遠隔操作や人口呪骸の製造が専門なので、基本的に前線には赴きません。
あくまでも教育者として、後進を指導し育成する立場にあるのです。
都立呪術高専の教師を経て学長に就任
2006年、都立呪術高専の教師である夜蛾は2年生を担当します。受け持つ生徒は五条悟に夏油傑、そして家入硝子の3人です。
特に五条と夏油は、実力だけをみれば夜蛾を上回る逸材です。彼らを優秀な呪術師に導くのが、担任を務める夜蛾の役割なのです。しかし夏油は星漿体の護衛および抹消任務を担当後、夜蛾の期待に反して呪詛師に転じてしまいます。
俺も・・・何が何だか分からんのだ
夜蛾の指導は夏油には届かなかったのです。以降夜蛾の人生はかつての生徒である夏油に振り回されます。それは教育者が負う責任なのです。
やがて夜蛾は都立呪術高専の学長に、五条は同校の教師に就任。2017年には狗巻棘、禪院真希、夜蛾の最高傑作であるパンダ、さらに乙骨憂太が都立呪術高専に入学します。
そして同年、折本里香の入手を目論む夏油が百鬼夜行の決行を宣言。夏油の襲撃を見越して、都立呪術高専面々を束ねる夜蛾は陣頭指揮に当たります。
今度こそ夏油という呪いを完全に祓う!!!
結局、乙骨が瀕死の重傷を負わせた後、五条がトドメを刺して夏油は死亡。百鬼夜行は都立呪術高専の勝利で終結します。夜蛾は仲間の手を借りて夏油の処刑を執行し、自身の責任を全うしたのです。
ただし夏油は、他者に肉体を支配されたうえで復活。それは最終的に夜蛾の死に繋がってしまいます。
夜蛾正道の最期
2018年10月31日、未曽有の呪術テロ渋谷事変が勃発。夜蛾も現場に駆け付け、首都高速の渋谷料金所付近で回復薬の家入硝子を援護し続けます。
要は後方支援に徹していたわけです。数時間後、渋谷事変の首謀者である偽夏油は、獄門疆による五条封印を達成、偽夏油が現場を去ったため、東京都内23区のほぼ壊滅など甚大な被害を残して渋谷事変は終結します。
やがて呪術総監部は、渋谷事変の首謀者という濡れ衣を着せて夜蛾を拘束します。
なお、呪術総監部に目的は、夜蛾から完全自立型人口呪骸の製造方法を聞き出すことです。しかし夜蛾は口を割りません。
自身の運命を悟った夜蛾は脱走。過去に製造していた完全自立型人口呪骸・タケル(日下部篤也の甥)らに別れを告げて、息子=パンダのもとに向かいます。
その道中で、夜蛾は呪術総監部の手下から次のように提案されます。
伊地知潔高(いじちきよたか)
呪術師の道を諦め、補助監督(東京都立呪術高専所属)に転身した伊地知潔高。彼は術式を備えていませんが、簡単な結界術(帳)や式神を使用可能です。
伊地知の任務は呪術師の補助や事務全般。裏方として呪霊の祓除を手助けするのです。
伊地知潔高の心の中
補助監督という立場上、伊地知の出番は非常に少なめです。しかしその出番の中で、彼は印象的な言葉を何度か残しています。
百鬼夜行の開戦時、新宿にいた伊地知は枷場菜々子&美々子(双子の姉妹)に遭遇。夏油に加担する彼女たちを、伊地知は次の様に諭しました。
さらに真人や吉野順平の元に向かおうとする虎杖悠仁に対しては、こう告げて自制するように促しています。
夏油傑(げとうすぐる)
多数の呪術師と夏油傑の対立が0巻の本筋です。しかし夏油は当初、都立呪術高専の生徒であり呪術師でした。夜蛾正道の指導を受けながら、同級生の五条悟、家入硝子、先輩の庵歌姫や冥冥と共に呪霊を祓除していたのです。
呪術師から呪詛師に転向する経緯
都立呪術高専入学の翌年、夏油と五条は天内理子の護衛および抹消任務を担当します。やがて彼らの前に伏黒甚爾が出現します。
天元と天内の同化の阻止を目論んでいる盤星教が、高額報酬を餌ににして、天内の暗殺を伏黒甚爾に依頼したのです。
傑たちは先に天元様のところへ行ってくれ
夏油は五条の言葉に従って戦闘から離脱し、天元が待つ薨星宮の本殿に天内を案内します。同所で夏油は、天元との同化を受け入れるか、拒否して帰宅するかを選択するように天内に提案。
そして彼女は後者を選択しました。しかしその直後、五条に勝利した伏黒甚爾が天内を射殺。やがて復活した五条が伏黒甚爾を殺害しますが、天内の護衛及び抹消任務は失敗に終わったわけです。
そして夏油と五条は、盤星教の施設に侵入して天内の遺体を回収。現場に居合わせた盤星教の一般教徒たちは、それを笑顔と拍手で見送ります。
彼らにとって天内の命は、教団の目的よりもはるかに軽いということです。以降夏油は葛藤しながら祓除をし続けます。
知ったうえで私は 術師として人々を救う選択をしてきたはずだ
ブレるな 強者としての責任を果たせ
術師は非術師を守るためにあると考えていました
でも最近私の中で・・・非術師の・・・
価値のようなものが揺らいでいます
枷場菜々子・美々子(はしばななこ・みみこ)
片田舎にある某村落で生まれた枷場菜々子・美々子は、幼少期から激しい迫害を受けていました。
姉妹が呪術師だったため、非術師である村落の住民たちは奇異の目を向けたのです。
夏油傑に命を救われた双子の姉妹
村落内で神隠しや変死事件が多発すると、姉妹は無実の罪で幽閉されてしまいます。呪術師として村落に派遣された夏油(当時は呪術高専に在学中)は、事件の発生原因である呪霊を祓除。
姉妹を救出した後、村落の住民112人を塵殺し呪詛師に転じます。
そして以降の約10年、姉妹は夏油に育てられるのです。
私達はあの人が見据える世界を信じてる
約束通り夏油様の肉体を返せ 夏油様をこれ以上玩ぶな
そいつを殺して下さい 夏油様を解放して下さい
ミゲル
アフリカ出身の呪詛師であるミゲルは、夏油傑に発掘されて来日。以降は夏油を新世界の王にするため、彼に協力します。菅田真奈美や祢木利久、ラルゥ、菜々子・美々子と同様に、夏油の思想に賛同したわけです。
五条悟が認める高い戦闘能力
百鬼夜行の際、ミゲルは五条悟の足止めを担当。夏油が乙骨憂太を殺害し、特級過呪怨霊である折本里香を手中に収めるまでの数10分間、五条の行動を制限する必要があるのです。
しかし五条は、自他共に認める最強の呪術師。余程の実力者でなければ足止めは不可能でしょう。
化身玉藻前(けしんたまものまえ)
百鬼夜行の際、夏油傑は特級仮想怨霊である化身玉藻前を使役。
しかし乙骨憂太に瞬殺されたため、化身玉藻前の詳細は謎に包まれています。
この化身玉藻前は、玉藻前を元に創作したと考えて間違いないでしょう。
玉藻前は鳥羽天皇(平安時代末期に即位した第74代天皇)が譲位後、深く寵愛したとされる伝説上の美女。しかし実態は九尾の狐であり、正体を陰陽師の阿倍泰親に見破られた後、下野国(現在の栃木県)に逃走しました。
やがて討伐隊の攻撃を受けて絶命し、近寄る人間や動物を殺す巨大な毒石=殺生石(栃木県にある溶岩の塊)に変貌したと言われています。
玉藻前の化身、要は玉藻前が呪霊化した姿が、乙骨に敗れて詳細不明に終わった化身玉藻前なのでしょう。
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まとめ:【呪術廻戦第0巻】劇場版公開に合わせて登場人物紹介と考察!
今回は【呪術廻戦第0巻】劇場版公開に合わせて登場人物紹介と考察!についてまとめてみました。
1人づつ深いですよね!本誌の乙骨と里香の関係も気になるところです。
最後までご愛読ありがとうございました^^
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