【呪術廻戦第0巻】劇場版公開の登場人物紹介と本誌の動向を考察してみた!

呪術廻戦

今回は【呪術廻戦第0巻】劇場版公開に合わせて登場人物紹介と考察!をしてみようと思います。

この中では私の考察を含みますのでご了承ください!本日12.24より劇場版呪術廻戦0巻が公開されましたが、もう観にいかれましたか?

ここではその登場人物たちに深く迫ってみたいと思います。1人づつ随時追記していきたいと思いますので、毎日覗いてみてください!

では【呪術廻戦第0巻】劇場版公開に合わせて登場人物紹介と考察!についてみていきましょう!

第0巻「東京都立呪術高等専門学校」の概要

「東京都立呪術高専学校」は「呪術廻戦」の前日譚です。

ただし、主人公は虎杖悠仁ではありません。「東京都立呪術高等専門学校」は乙骨憂太を主人公とし、彼が呪術師になる経緯、特級過呪怨霊である、折本里香と乙骨の特殊な間柄

都立呪術高専の面々と夏油傑の死闘などが描かれます。その頃、悠仁はまだ呪術とは無縁の普通の中学生でした。

主人公は本編(第1巻以降)と異なるものの、乙骨や夏油に加え五条悟・禪院真希・狗巻棘・パンダなど、後に悠仁と密接に絡む人物は多数登場します。

そのため、単なる前日譚ではなく「呪術廻戦」の物語上では重要な位置を占めているのです。

乙骨憂太(おっこつゆうた)

2011年3月7日、乙骨憂太は10歳の誕生日を迎えました。その同日、彼の人生は激変してしまいます。

幼馴染である折本里香から婚約指輪を渡され、将来の結婚の約束をした直後に、乙骨は彼女の凄惨な交通事故を目撃。

そして里香は残念ながら頭部の損傷により即死(享年11歳)しました。

以降、乙骨には過呪怨霊と化した里香が憑りつくことになるのです。

五条の力添えで都立呪術高専に転入

 

乙骨は当初、過呪怨霊である里香を全く制御できませんでした。乙骨に身に危険が迫ると否応なく里香が顕現し、周囲の人物に危害を加えてしまうのです。

そのため幾度か騒動を起こしていました。それらの調査を目的として数名の呪術師が派遣されるも、顕現した里香が彼らを即座に撃退する始末・・・。

そして2016年11月某日、決定的な事件が発生いしてしまいます。

当時、東京都にある一般の高校に通っていた乙骨(16歳)は同級生の男子生徒4人から執拗な嫌がらせを受けていました。その日、彼らが乙骨を殴る準備をして始めた瞬間、乙骨は里香に対して次の様に訴えます。

「来ちゃ駄目だ 里香ちゃん」

しかし乙骨の言葉を無視して里香が顕現。教室の隅に置かれたロッカー内に男子生徒4人を無理やり詰め込み、瀕死の重傷を負わせてしまいます。

事件の責任を取らせる形で乙骨の秘匿死刑が決定、乙骨自身のそれを了承したものの、呪術界の上層部が五条悟の提案を受け入れた結果、乙骨は秘匿死刑を保留されて都立呪術高専に転入することになります。

つまり乙骨が都立呪術高専に転入する経緯は、本編(第1巻以降)の主人公である虎杖悠仁が呪術高専に転入する経緯を非常に似通っているのです。

その点からも、五条が悠仁と同様に乙骨を特別視していることは明白でしょう。

同級生を追い抜き特級術師に就任

 

都立呪術高専における乙骨の同級生は、狗巻棘・禪院真希・パンダの3人

彼らは乙骨の転入前から都立呪術高専の生徒であり、すでに呪術師として経験を積んでいました。

特に同期随一の実力者である狗巻は、単独での活動も許可されている2級呪術師。しかし乙骨の学生証を確認した真希は驚愕しmす。

呪術師としての前歴が皆無にも関わらず、乙骨の等級は狗巻を上回る特級だったのです。

夏油傑の発言を信用すれば、特級に分類される人物は4人しかいません。五条に九十九、呪詛師に転じた夏油、そして乙骨です。それほどまでに特級過呪怨霊である里香の能力は強大というわけです。

里香に憑りつかれて特級被術者となった乙骨は、転入初日の呪術実習で実力を証明します。

真希と共に低級呪霊(名称不明)と交戦した際、婚約指輪を媒介にして里香と繋がり、自分の意思で彼女を顕現(422秒)させて圧倒的な勝利を収めるのです。

そして乙骨は里香の解呪を決意。以降は呪術の修練に励み、狗巻にハピナ商店街の呪霊(準1級相当)を祓除するに至ります。

無条件の術式コピーと底なしの呪力

 

2017年12月24日、特級呪詛師である夏油が「百鬼夜行」を決行

表向きは非術師の殲滅を目論んでいるものの、彼の真の目的は乙骨を殺害して里香を手中に収めることでした。

そして乙骨は、狗巻・真希・パンダを撃退後の夏油と都立呪術高専で対面。怒りに震える乙骨は里香を観戦顕現させると、まずは瀕死の狗巻たち3人を反転術式で治癒しました。

反転術式で他者の肉体を治療するには、非常に繊細な呪力操作が必要です。そのため、乙骨を除けば、現時点では家入硝子と両面宿儺しか実行できません。

しかも乙骨は、狗巻家直伝の高等術式である呪言を使用して、夏油が放った無数の呪霊を瞬時に撃退しています。

なお、呪言は肉体的なダメージを伴います。それはハピナ商店街の呪霊と交戦時の狗巻を観れば明白です。

しかし乙骨が呪言を使用した際、呪力で生み出した即席の拡声器が壊れただけで、肉体は一切のダメージを負いませんでした。乙骨は呪言を模倣したうえで、その弱点を無効化しているのです

やはり折本里香の正体は 変幻自在 底なしの呪力の塊!!

乙骨の能力を目の当たりにした夏油は、このように思案しています。つまり里香の変幻自在で莫大な呪力を利用することで、乙骨は他者の術式を高度にコピーしているわけです。

しかし里香の家系は呪術師ではありません。普通の女児が過呪怨霊と化したところで、そこまでの呪力を備えることはできないでしょう。

当初は五条でさえも「出目不明」と話していた里香の莫大な力ですが、それはやがて乙骨に起因することが判明します。

五条悟と乙骨憂太の共通点

 

夏油が特級仮想怨霊・化身玉藻前を使役し、さらに呪霊操術の極ノ番(各術式の奥義(である「うずまき」を使用すると、

乙骨は自身を生贄として里香に呪力の呪力の制限を解除。圧倒的な呪力で夏油に瀕死の重傷を負わせます。

後に五条が夏油を発見しトドメを刺したことで、百鬼夜行は都立呪術高専側の勝利で幕を閉じました。そして乙骨は、生贄となり死ぬ覚悟をしますが、その瞬間なぜか里香の解呪が完了

状況を理解できない乙骨に対して、五条が衝撃的な事実を告げます。

「君 菅原道真の子孫だった 超遠いけど僕の親戚!!君が里香に呪いをかけたんだ」

菅原道真は平安時代の前期の学者・政治家で、現在は天満宮(学問の神)として全国的に信仰の対象ですが、死後に怨霊化したとも考えられており。平将門(平安時代中期の武将)や崇徳天皇(平安時代末期に即位した第75代天皇)と共に日本三大怨霊に名を連ねています。

呪術廻戦では道真を超大物呪術師として設定しているため、彼の子孫である乙骨は呪術師としての素質を生来備えていたわけです。

里香の死を拒んだ乙骨は、無意識のうちに彼女と主従関係を結びました。その結果、里香は特級過呪怨霊に変貌。つまり里香の莫大な呪力は乙骨との制約下で成立したもので、そこには彼の出自も関係しているのです。

僕の未来も心も体も 全部里香にあげる

そして里香の呪力の制限を解除する際、主従関係を結んだ乙骨がこう宣言し制約を破棄したため、里香の解呪が完了。彼女は成仏することに至りました。

それは同時に、乙骨が里香という術式を失うことを意味しています。

乙骨憂太が使役する折本里香以外の呪霊

里香も解呪に成功した乙骨は、特級術師から4級呪術師に降格。以後はアフリカに渡航し黒縄の捜索に従事するため、彼の出番は極端に減少します。

乙骨が再び姿を見せるのは、第33話の扉絵を除けば渋谷事変の終結後、悠仁の死刑執行人としてです。なお再登場時の乙骨はすでに特級呪術師復帰していました。

最愛の人物である里香の魂を現世に抑留し、それを縛りとして無条件の術式コピーや底なしの呪力を成立させていた乙骨。しかし彼は里香を失ってからも優秀な呪術師をして評価されているわけです。

その理由は乙骨が悠仁の死刑を執行(のちに反転術式で治癒)する際に判明します。

突如顕現した過呪怨霊(=呪霊・式神)が悠仁を拘束。呪霊の力は強大で、悠仁は逃れることが出来ませんでした。そして「なにしてるのォ」(第141話)という呪霊の質ン問に対し、乙骨は次のように返答しました、

遊んでるだけだよリカちゃん

乙骨に憑りつく呪霊の正体は、里香ではなくリカ。名前を漢字表記からカタカナ表記に変更しているほか、外見も里香とは大幅に異なります。要は里香の解呪を達成後、乙骨は新たな呪霊を使役するに至り、それを根拠に特級術師に復帰したと考えるのが妥当でしょう。

もしそうであれば乙骨の術式は任意の人物を過呪怨霊に変貌させられるわけです。ただし五条は、乙骨が剣術の特訓を開始する際に、彼にこう告げています。

里香の呪いを貰い受け 刀にこめて支配する 繰り返し量を増やし いずれは全てを手中に納める 後は晴れて君も自由の身さ 君の彼女もね

五条の言葉を額面通りに受け取れば、他者の呪力を特定の物体に封じ、自身の意のままに利用可能

つまり乙骨が里香の呪力をたとえ一部でも刀に封じていた場合、それを媒介にして彼女を使役することも出来ることになります。そして里香の解呪後も刀の内部にある彼女の呪力が消失していなら、里香のコピーともいえる呪霊が存在するため、

里香→里香のコピー→リカ
が成立します。それを裏付けるように、悠仁の死刑執行役として再登場した乙骨は常に刀を手にしていました
 
いずれにせよ、乙骨の術式は未判明の部分が多数あり、現状ではあらゆる可能性が残されたままです。

折本里香(おりもとりか)

乙骨憂太に婚約指輪を渡した直後、彼の目の前で交通事故で死亡した折本里香。彼女は死後、乙骨に憑りつく特級過呪怨霊として顕現しました。

その呪力は非常に強大で、暴走時は街が消える危険性もあると言及されています。

莫大な呪力は誰に由来するのか

里香は非術師の家系出身ですが、乙骨は超大物呪術師である菅原道真の末裔。そのため乙骨は莫大な呪力を生来備えており、それが過呪怨霊化した里香の莫大な呪力の源と解釈できます。

それを証明するかのように、百鬼夜行の真の目的が乙骨の殺害および里香に入手と明かした際、夏油はこう発言しました。

主従契約があろうとなかろうと 首をすげ替えてしまえば 呪いなんていくらでも取り込めるんだよ

里香を手中に収めるには、乙骨に肉体を奪ったうえで、主従制約の主を夏油自身に上書きする必要があるわけです。

要は里香に制御に乙骨が必要不可欠な存在であり、乙骨が主従関係を結んだからこそ、里香は特級に分類されるほどの過呪怨霊に変貌したということです。

しかし里香の莫大な呪力が、乙骨ではなく彼女に由来する可能性も捨てきれません。彼女の母親は休止(原因不明)しています。さらに里香の父親は、彼女を連れての登山中に失踪し生死不明。

以降、里香は父方の祖母の育てられてますが、その祖母は里香に里香に両親殺害の嫌疑をかけ続けていました。

つまり生前の里香は、強大な負の感情(呪力の源)を生み出す出来事に幾度も遭遇しているのです。

五条悟(ごじょうさとる)

日本三大怨霊に名を連ねる菅原道真を祖先とし、無下限呪術を相伝する五条家の現当主が五条悟です。

彼は五条家の歴史上でも少ない希少な存在で、約400年ぶりに六眼を備えて誕生しました。

五条の誕生は結果的に世界の均衡を狂わせ、呪霊の活発化につながります。それほどまでに六眼の影響力は甚大なのです。

六眼と無下限呪術の関係

他者の術式を初見で看破したり、緻密な呪力操作を実行可能にする六眼。要は呪力を完璧に見通せる目ですが、各所に呪力や残穢を常時見続けることになるので、保持者の脳には疲労が蓄積します。

その防衛策として、通常時の五条はサングラスや黒色の布で目を隠しているのです。六眼に関しては不透明な部分も多々ありますが、乙骨の発言から重要な事実が判明しました。

でも先生には「六眼」があるから 術式を発動したときのロス呪力が限りなく0なんだ(140話)
 

乙骨の呪力量は五条を上回ります。しかし五条は呪力の残量を気にせず術式を使用できるのです。

五条の方が呪術師として優秀なのは明白でしょう。つまり六眼という特殊な眼が、彼を自他ともに認める最強に呪術師にしているわけです。

なお、無下限呪術を受け継いでいる呪術師は複数存在します。ただし、五条以外は六眼の保有者ではありません。無下限呪術は緻密な呪力操作が必須に術式であるため、問題なく使用できるのは五条ただ1人。

五条家相伝の術式は、六眼という才能がなければ無価値にほぼ等しいのです

都立呪術高専生時代の五条悟

2005年、都立呪術高専に入学した五条は、同級生である夏油傑と家入硝子と出会います。

その翌年五条は夏油と共に天内理子の護衛及び抹消任務を担当します。なお夏油は五条の唯一の親友ですが、同任務を契機に2人の関係性は途端に狂い始めます

やがて天元と天内の同化阻止を目論む盤星教が、彼女の暗殺を術師殺しである伏黒甚爾に依頼。五条は甚爾に勝利し彼を殺害するも、すでに甚爾は盤星教の依頼を完遂していました。

そして天内の遺体を回収した五条は、彼女の死を笑顔と拍手で迎える盤星教の一般教徒を見た際、夏油に問いかけます。

コイツら殺すか?今の俺なら多分何も感じない

つまり当時の五条は善悪の判断を夏油に委ねるほど彼に全幅の信頼を寄せているわけです。

しかし、醜悪な人間の顔が頭から離れない夏油は、非呪術師に価値を見出せなくなり、結果的に呪術師から呪詛師に転向。以後五条は親友である夏油に翻弄され続けることになります。

敵対者として再会する五条悟と夏油傑

夏油が呪詛師に転じてから約10年が経過。母校である呪術高専の教師に潜入した五条は、2017年に狗巻棘・禪院真希・パンダ、さらに乙骨の担任になります。

そして同化12月24日、夏油が百鬼夜行を決行。都立呪術高専に攻め入る彼に瀕死の重傷を負わせたのは、自分を生贄にして里香の呪力制限を解除した乙骨でした。

ただしトドメを刺したのは五条でした。

夏油傑は逃走 呪術規定9条に基づき 呪詛師として処刑対象となる
彼は呪術規定に従い、親友の処刑を執行したわけです。これにより夏油は、現世から完全に姿を消したはずでした。
しかし本編突入後も、やはり夏油は五条の敵対者であり続けるのです。
 
五条が夏油に再会するのは渋谷事変の際。夏油が獄門疆を開門した直後です。すでに夏油の肉体は他者に支配されてはいますが、五条の六眼は彼を夏油本人と認識します。そして五条の脳裏には、学生時代に培った夏油との思い出が噴出。。。
 
獄門疆開門後 封印有効範囲 半径4m以内に 1分間 五条悟を留めなければならない ・・・ 大丈夫1分と言ってもね五条悟の脳内時間で1分だ
それは獄門疆の封印条件を満たすことになり、その内部に五条は幽閉されてしまいます。
つまり夏油が親友であったため、五条は彼に敗北したわけです。さらに渋谷事変の収束後、呪術総監部は次のように通達しました。
 
五条悟を渋谷事変共同正犯とし 呪術界から永久追放 かつ封印を解く行為も罪と決定する
非常に理不尽な通達です。渋谷事変における五条は、人的被害を最小限に抑えたうえで事態を収束させるために奔走していました。要は呪術界の上層部と五条の対立が、以前にも増して明確になった形です。
 
なお、五条が都立呪術高専の教師に就任したのは、保身や世襲ばかりを重視する腐敗した呪術界の革命が目的。
 
それを上層部の抹殺ではなく、後進の育成を通して実現しようとしているのです。
 
現状、五条は獄門疆に封印されているため戦線を離脱中。しかし彼の生徒である乙骨・虎杖・伏黒らは、呪術総監部の通達に反し、死滅回游への参加と並行しながら五条の解放を目指しています。
 
すでに教育者としての五条の目的は、ある程度の段階まで達成済みといえるでしょう。

 

狗巻棘(いぬまきとげ)

呪術界において狗巻家は特殊な存在で、家系から呪術界を根絶やししようとしています。

しかし狗巻棘は、同家相伝の呪言を継承して誕生しました。そして20147年には、都立呪術高専に入学し、呪術師となります。

なお、狗巻は同期である禪院真希やパンダよりも格上の2級呪術師(のちに準1級に昇格)。単独での呪霊討伐も許可されている非常に優秀な人材です。

呪言師ゆえの苦悩と配慮

呪言は言霊です。言葉に呪力を込めて対象を攻撃します。つまり言葉さえ届けば術式の効果を発揮できるため、拡声器や電話の使用により的中範囲の拡大も可能です。

しかし威力の高い呪言は肉体的な負傷を伴います。使い勝手に優れた術式である反面支払う代償も大きいのです。

さらに呪言師の言葉からは呪力を排除できません。そのため不用意に仲間を呪わないよう、日常会話には一定の制限が必要です。

だからこそ平常時の狗巻は寡黙で、言葉を発する際には「しゃけ(肯定)」や「おかか(否定)」といった呪力を含まない単語を選択し、しかも口元を隠して声量を抑えているわけです。

なお、幼少期の狗巻は意図せずに術式を発動し、周囲にいる人物を傷つけることがありました。それは自身の意思に反して折本里香が顕現し、他者に重症を負わせてしまう乙骨憂太の境遇と似通っています

狗巻は乙骨に過去に自分を見て、転入直後で呪術師としては半人前の彼を気にかけるのです。

狗巻君の優しさには絶対応える!!
 
ハピナ商店街の呪霊(準1級相当)を討伐する際、乙骨はこう発言し狗巻を支援し続けました。狗巻のは配慮は、言葉にしなくても乙骨に伝わっていたのです。
 
そして百鬼夜行の開戦後、狗巻は特級呪詛師である夏油に敗北。その際、剣術を磨いて一人前の呪術師に成長した乙骨は、瀕死の狗巻を反転術式で治療するという形で、彼の優しさに再度応えてくれるのです。
 

渋谷事変で狗巻になにが起きたのか

「呪術廻戦」における狗巻の立ち位置は、当然ながら主人公を引き立てる脇役です。本編投入後は、同期の乙骨から後輩の虎杖に主人公が交代したために、狗巻の登場機会は大幅に減少しました。

ただし、京都姉妹校交流戦(団体戦)に突如乱入してきた特級呪霊・花御の接近を呪言で阻止するなど、目立った活躍をみせています。

そして渋谷事変の際には渋谷駅前にあふれる改造人間を呪言で足止めし、駅構内に向かう悠仁を援助。やがて甚大な被害を残して渋谷事変は収束しますが、狗巻もまた肉体に甚大な被害を受けました。

狗巻の腕に関して乙骨は、呪術総監部の構成員に対して次のように伝えています。

五条先生の教え子とか関係ないですよ 彼は渋谷で狗巻君の腕を落としました 虎杖悠仁は僕が殺します
狗巻の腕は悠仁が切断したということです。しかし悠仁には、狗巻の腕を切断する動機がありません。
 
ただし。悠仁と両面宿儺は同義です。つまり狗巻は両面宿儺が八握剣異戒神将魔虚羅を倒すために領域展開した伏魔御厨子に巻き込まれた結果、自分の腕を失ったという見解が高いです。
 
 
なお、渋谷事変後の狗巻は都立呪術高専の面々とは行動を共にしておらず、現在彼の消息は謎に包まれています。

禪院真希(ぜんいんまき)

五条家や加茂家と共に、呪術界の名門である御三家を構成する禪院家。平安時代にある貴族は同家に対して次のような言葉を残しました。

禪院家に非ずんば呪術師に非ず 呪術師に非ずんば人に非ず
優秀な術式を備える呪術師を家系に引き込み、その結果。投射呪法や十種影法術など複数の術式を相伝するに至ったのが禪院家です。
 
つまり平安時代の貴族は、やや強引な手法で地位を確立した同家を風刺してるわけです。
 
そして禪院家じゃ、非常に残酷な面も持ち合わせています。同家相伝の術式を継承せずに誕生した人物は、幼少期から徹底的に冷遇されるのです。
 

禪院真希が抱える心の闇

禪院扇(禪院家26代目当主である禪院直毘人の娘であるながら、禪院真希は相伝術式を継承していません。さらに真希の双子の妹・禪院真依が一定の呪力」備えているのに対しえ、真希の呪力は一般人なみです。

ただし、真依も協力な術式は継承していないため、姉妹は落伍者として禪院家の雑用を担当。呪術界において双子は凶兆なのです。

アンタなんか生まなきゃよかっつた 禪院家の恥め!!!
皆 真希みたいになっちゃ駄目よ
過酷な境遇で禪院家への反発心を増大させた真希は、やがて同家を出て呪術師になる決意を固めます。そして直毘人に次のように啖呵を切ってから、自身の理念に従い都立呪術高専に入学するのです。
 
雑用係は足りてんだろ 心配しなくてもその内戻ってくるさ 私が禪院家当主になる
 
つまり真希は、悪習に染まった禪院家の再編を目指しているわけです。呪術師として大成祖後に出戻れば、それは実現可能過御しれません。
しかし渋田事変後、真希が呪術師の道を歩み始めため、真依は自分の意に反して呪術高等画工に入学。  
 
以降姉妹の仲に深い亀裂が入るのです。
 

驚異的な身体能力の秘密

呪力が一般人並みの真希は、特殊眼鏡をかけなければ一切の呪霊を確認できません。さらに呪霊を祓うときには、呪力を帯びた呪具が必須真

真希は呪術師として最低限の素質も備えてないのです。それは夏油傑も同感にようで、百鬼夜行開戦後、夏油は真希にこう告げています。

悪いが猿と話す時間はない

夏油の言葉にある猿は非術師を指しています。真希を呪術師として認めてないわけです。

ただし、都立呪術高専に入学した乙骨憂太のに剣術に稽古をつけ、やがて夏油を撃退する呪術師に育て上げたのは真希です。そして本編に突入後。伏黒恵は真希を次のように称しています。

禪院先輩 呪具の扱いなら学生一だ
彼女の身体能力は呪術師の仲でも最上位にあるのです、なぜ真希は身体能力が傑出しているのか、その理由はのちに真依が明かしました。姉妹校交流戦の際、真希は京都校の三輪霞を圧倒。続いて真依と対戦します。
 
真希は真依が放った砲弾を素手で受けとめるなど、やはり驚異的な身体能力を発揮しました。
 
そして敗北を悟った真依は、心の中でこうつぶやきます。
 
本来術式を持って生まれるなずだったアンタは 術式と引き換えに人間離れした身体能力を与えられた
真希の身体能力は天与呪縛だったわけです。なお、天与呪縛は生来の縛りで大きな能力を与えられる反面、肉体に何らかの制限がます。7ます。
 
その特性を備える人間は彼女以外にも複数存在します。
 
真希は与幸吉や禪院甚爾と同様に異能の存在です。そして禪院家が転じた彼女の才能は都立呪術高専において認められ開花したのです。
 

禪院家の悲劇的な末路

渋谷事変中盤。真希は漏瑚に敗北。瀕死の重傷を負ったものの一命を取り止めました。しかし共に戦った直毘人は残念ながら死亡しています。

つまり禪院家は26代目当主を失ったわけです。やがて直毘人の遺言状に従って。禪院家27代目当主が伏黒恵が就任。それを契機に禪院家は崩壊していきます。

恵君は宿儺の器のとこおるんやろ?二人まとめて殺したる
 
伏黒恵の当主就任に反発する禪院直哉(直毘人の息子)は、叔父である扇、そして甚壱(伏黒甚爾)の殺害を画策。なお呪術総監部は過去に「五条悟の封印を解く行為も罪と決定すると各所に通達しています。
 
直哉・扇・甚壱はそれを利用し、真希の殺害の正当化を謀るです。扇がが発案したその計画は、後に甚壱の口から明かされました。
 
五条悟解放を企てた反者として 伏黒恵 真希 真依を殺害する
恵と真希は五条の解放を目指しているため、呪術総監部に背いた謀反者であることは事実です。
 
しかし真依に関しては完全に濡れ衣。直哉らは渋谷事変の混乱に乗じて、不利益となる人物に関しては全員排除を目論んでいるだけなのです。
 
さくら🌸 on Twitter: "⚠️呪術本誌ネタバレ⚠️  真希さんのお母さんは出来のいい子どもを産めなくてずっと辛い思いをしてきたんだろうけど、走馬灯を見て「産んでよかった…」って言ってるのを見て不覚にも泣きそうになった。  真希さんも真依さんもお母さんも幸せな瞬間が ...
 
 
やがて真希は、呪具を回収するために禪院家に足を踏み入れます。忌庫に到着した真希を待ち構えていたのは、すでに真依を撃退後の扇でした。真希は実の父である扇に歯が立ちません。瀕死の真希に対して、やはり瀕死の真依は次のように説明します。
 
 
一卵性双生児は 呪術では同一人物とみなされるから アンタが術式持ってなくたって私が持ってちゃ意味ないのよ 私がいる限り真希アンタは一生半端者なの

つまり真希は真依であり、真依は真希なのです。

例え真希が自身の強化を望みそれを目指しても、真依が拒めば無意味というわけです。だからこそ呪術界において双子は凶兆とされているのです。そして真希に「全部壊して」と告げ、真依は死亡。 

真希に全てを託したということです。双子である真依の死は、真希の覚醒を意味します。

甚爾を思わせる身体能力を得た真希は扇に続き甚壱を殺害。直哉にも瀕死の重傷を負わせて、後に母親がトドメを刺します。

結局、真希は禪院家の面々約40名をオウサツ!禪院家に虐げられた双子の姉妹は、最終的に同家の崩壊という巫覡的な選択するに至ったのです。

パンダ

乙骨憂太に先んじて、狗巻棘や禪院真希と同時期に都立呪術高専に入学したパンダ。第0巻におけるパンダは、マスコット的な立ち位置でした。

夏油傑の口から突然変異呪骸であることは明かされたものの、詳細に関しては不明、人語を話し、時には仲間の恋愛関係に口を入れるなど非常に人間的な様子はみせていますが、登場場面は多くありません。

戦闘に参加するのも百鬼夜行時の夏油戦のみ、謎を残したまま本編に突入するのです。

通常の呪骸と突然変異呪骸の差とは!?

呪いを内部に持つことで、自立可能になった無生物が呪骸です。それらの人口呪骸は、体内に核(人間における心臓の役割)が用意されています。そしてパンダは、傀儡呪術界の第一人者である夜蛾正道の最高傑作。通常の人口呪骸とは異なり感情を備えるため、突然変異呪骸と呼称されているわけです。

パンダ オマエにはお兄ちゃんとお姉ちゃんがいるんだ
いつか分かるさ その2人はいつだって力を貸してくれる
 

夜蛾が言う兄と姉は、常にパンダの中にいます。人口呪骸の核は本来1個だけですが、ぱんだは自身の核に加えて兄の核と姉の核、計3つの核を内蔵。そのためメインの核を入れ替えれば、兄や姉の能力を利用できるのです。

つまりパンダは、戦況に応じて戦闘スタイルを変更させられる非凡な呪術師と言えるでしょう。

現状、姉の核は不明ながら、兄の核はパワー重視で短期決戦型のゴリラ核と判明済み。姉妹校交流会の際には、兄の核をメインに変えたパンダが圧倒的なパワーを発揮して、京都校の究極メカ丸(与幸吉)を破棄に追い込んでいます。

なお、パンダの等級は準2級ですが、与の等級は準1級。格上の呪術師をわずか数発の打撃で仕留めるほど、兄の能力は偉大ということです。

完全自立型人工呪骸の正体

渋谷事変の際、パンダは日下部篤也が率いる日下部班の一員として、駅周辺にいる非術師の避難誘導を担当。

後に虎杖悠仁や加茂憲倫ら合流し、偽夏油や裏梅と交戦状態に陥るもにのの、深手は負わずに渋谷事変は収束します。ただしパンダの製造者である夜蛾は申告な事態に直面するのです。

夜蛾正道を五条悟と夏油傑を唆し 渋谷事変を起こしたとして死罪を認定する。
 
呪術総監部の通達を受けて夜蛾は拘束、呪術高等学校の学長である楽巌寺嘉伸は夜蛾を訪問しパンダに関して問い詰めます。
 
アレは何だ
アレの呪力はアレのもので 自己補完もできている
通常の人口呪骸は、呪術師が供給する呪力を動力源にしています。つまり呪術師なしに自立行動は行えません。
 
しかしパンダは、人口呪骸でありながら自身で呪力を捻出できます。パンダは完全自立型人口呪骸だったのです。
 
 
やがて夜蛾は脱走。直後に楽巌寺の攻撃を受け夜蛾は致命傷を負います。そして死の間際、夜蛾は楽巌寺に完全自立型人口呪骸の製造方法を話し始めました
 
それは夜蛾以外には日下部だけが知る真相です。
 
パンダが内蔵する計3個の核には、それぞれ人間の魂が宿っているわけです。そして各魂の相性が良ければやがて人口呪骸に自我が芽生え、最終的には呪力を自己補完できる完全自立型に成長するのです。
 
 
なお、夜蛾が脱走したのは息子に会うためです。そして完全自立型人口呪骸の真相を知る日下部は、パンダを夜蛾の元に急行させました。
 
要はパンダの核に宿っているのは、夜蛾の息子の魂と解釈できるわけです。
 
だがこれだけは覚えておけ パンダだって泣くんだ
 
パンダが夜蛾の元に到着するのは、楽巌寺が夜蛾の処刑を執行した直後。パンダは自身の出自に気づいているのか、夜蛾の亡骸を抱えながら楽巌寺の目の前で号泣するのです。
 

夜蛾正道(がまさみち)

傀儡(呪いを内包する無生物。呪力で操作可能)の活用は平安時代に始まり、それは時を経て傀儡呪術学に発展しました。

同学問の第一人者が夜蛾正道です。彼は傀儡の遠隔操作や人口呪骸の製造が専門なので、基本的に前線には赴きません。

あくまでも教育者として、後進を指導し育成する立場にあるのです。

都立呪術高専の教師を経て学長に就任

2006年、都立呪術高専の教師である夜蛾は2年生を担当します。受け持つ生徒は五条悟に夏油傑、そして家入硝子の3人です。

特に五条と夏油は、実力だけをみれば夜蛾を上回る逸材です。彼らを優秀な呪術師に導くのが、担任を務める夜蛾の役割なのです。しかし夏油は星漿体の護衛および抹消任務を担当後、夜蛾の期待に反して呪詛師に転じてしまいます。

傑が集落の人間を皆殺しにし 行方をくらませた
俺も・・・何が何だか分からんのだ

夜蛾の指導は夏油には届かなかったのです。以降夜蛾の人生はかつての生徒である夏油に振り回されます。それは教育者が負う責任なのです。

やがて夜蛾は都立呪術高専の学長に、五条は同校の教師に就任。2017年には狗巻棘、禪院真希、夜蛾の最高傑作であるパンダ、さらに乙骨憂太が都立呪術高専に入学します。

そして同年、折本里香の入手を目論む夏油が百鬼夜行の決行を宣言。夏油の襲撃を見越して、都立呪術高専面々を束ねる夜蛾は陣頭指揮に当たります。

アイヌの呪術連にも協力を要請しろ 総力戦だ
今度こそ夏油という呪いを完全に祓う!!!
 

結局、乙骨が瀕死の重傷を負わせた後、五条がトドメを刺して夏油は死亡。百鬼夜行は都立呪術高専の勝利で終結します。夜蛾は仲間の手を借りて夏油の処刑を執行し、自身の責任を全うしたのです。

ただし夏油は、他者に肉体を支配されたうえで復活。それは最終的に夜蛾の死に繋がってしまいます。

夜蛾正道の最期

2018年10月31日、未曽有の呪術テロ渋谷事変が勃発。夜蛾も現場に駆け付け、首都高速の渋谷料金所付近で回復薬の家入硝子を援護し続けます。

要は後方支援に徹していたわけです。数時間後、渋谷事変の首謀者である偽夏油は、獄門疆による五条封印を達成、偽夏油が現場を去ったため、東京都内23区のほぼ壊滅など甚大な被害を残して渋谷事変は終結します。

やがて呪術総監部は、渋谷事変の首謀者という濡れ衣を着せて夜蛾を拘束します。

なお、呪術総監部に目的は、夜蛾から完全自立型人口呪骸の製造方法を聞き出すことです。しかし夜蛾は口を割りません。

自身の運命を悟った夜蛾は脱走。過去に製造していた完全自立型人口呪骸・タケル(日下部篤也の甥)らに別れを告げて、息子=パンダのもとに向かいます

その道中で、夜蛾は呪術総監部の手下から次のように提案されます。

死罪となったアナタが唯一助かる方法を教えましょ完全自立型人口呪骸 その製造方法を今ここで明かせ
夜蛾はその提案に応じず、最終的に楽巌寺嘉伸(呪術高専京都校学長)による死刑を受け入れました。そして死の間際、夜蛾は楽巌寺嘉伸に対して完全自立型人口呪骸の製造方法を語り始めるのです。
 
 
死を選択しながら、なぜ製造方法を明かすのか、その理由を尋ねる楽巌寺嘉伸に夜蛾はこう返答します。
 
呪い・・・ですよ 楽巌寺学長 私からアナタへの呪いです
 
楽巌寺に呪いをかけたあと、夜蛾は絶命。彼は完全自立型人口呪骸の今後、その製造方法や利用に関する全てを楽巌寺に託したわけです。そして夜蛾の死を、彼の息子同然であるパンダが涙に悼むのです。

 

伊地知潔高(いじちきよたか)

呪術師の道を諦め、補助監督(東京都立呪術高専所属)に転身した伊地知潔高。彼は術式を備えていませんが、簡単な結界術(帳)や式神を使用可能です。

伊地知の任務は呪術師の補助や事務全般。裏方として呪霊の祓除を手助けするのです。

伊地知潔高の心の中

補助監督という立場上、伊地知の出番は非常に少なめです。しかしその出番の中で、彼は印象的な言葉を何度か残しています。

百鬼夜行の開戦時、新宿にいた伊地知は枷場菜々子&美々子(双子の姉妹)に遭遇。夏油に加担する彼女たちを、伊地知は次の様に諭しました。

まだ子供じゃないですか 今ならまだ引き返せます

 

さらに真人や吉野順平の元に向かおうとする虎杖悠仁に対しては、こう告げて自制するように促しています。

私達の仕事は人助けです その中にはまだ君達学生も含まれます 行ってはいけません 虎杖君
 
つまり伊地知は、敵味方を問わず若者を救おうとしています。しかし彼の主要な任務は、呪霊が跋扈する危険な現場にその若者を送り届けること。 
 
伊地知はジレンマに苦しみながら、補助監督の任務についているわけです。癖の強い登場人物ばかりの呪術廻戦において、伊地知のような常識家は貴重と言えるでしょう。

夏油傑(げとうすぐる)

呪術廻戦】百鬼夜行とは?発生時期・京都と東京の出来事|主要キャラの動き - 漫画考察エンタメ人生

多数の呪術師と夏油傑の対立が0巻の本筋です。しかし夏油は当初、都立呪術高専の生徒であり呪術師でした。夜蛾正道の指導を受けながら、同級生の五条悟、家入硝子、先輩の庵歌姫や冥冥と共に呪霊を祓除していたのです。

呪術師から呪詛師に転向する経緯

都立呪術高専入学の翌年、夏油と五条は天内理子の護衛および抹消任務を担当します。やがて彼らの前に伏黒甚爾が出現します。

天元と天内の同化の阻止を目論んでいる盤星教が、高額報酬を餌ににして、天内の暗殺を伏黒甚爾に依頼したのです。

天内優先 アイツの相手は俺がする
傑たちは先に天元様のところへ行ってくれ

夏油は五条の言葉に従って戦闘から離脱し、天元が待つ薨星宮の本殿に天内を案内します。同所で夏油は、天元との同化を受け入れるか、拒否して帰宅するかを選択するように天内に提案

そして彼女は後者を選択しました。しかしその直後、五条に勝利した伏黒甚爾が天内を射殺。やがて復活した五条が伏黒甚爾を殺害しますが、天内の護衛及び抹消任務は失敗に終わったわけです。

そして夏油と五条は、盤星教の施設に侵入して天内の遺体を回収。現場に居合わせた盤星教の一般教徒たちは、それを笑顔と拍手で見送ります。

彼らにとって天内の命は、教団の目的よりもはるかに軽いということです。以降夏油は葛藤しながら祓除をし続けます

私が見たものは何も珍しくない 周知の醜悪
知ったうえで私は 術師として人々を救う選択をしてきたはずだ
ブレるな 強者としての責任を果たせ
自分にそう言い聞かせてるも夏油は非術師を、見下し始めます。やがて都立呪術高専を訪問中の九十九に対して、夏油は心情を告白
 
非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか
術師は非術師を守るためにあると考えていました
でも最近私の中で・・・非術師の・・・
価値のようなものが揺らいでいます
 
 

 

枷場菜々子・美々子(はしばななこ・みみこ)

片田舎にある某村落で生まれた枷場菜々子・美々子は、幼少期から激しい迫害を受けていました。

姉妹が呪術師だったため、非術師である村落の住民たちは奇異の目を向けたのです。

夏油傑に命を救われた双子の姉妹

村落内で神隠しや変死事件が多発すると、姉妹は無実の罪で幽閉されてしまいます。呪術師として村落に派遣された夏油(当時は呪術高専に在学中)は、事件の発生原因である呪霊を祓除

姉妹を救出した後、村落の住民112人を塵殺し呪詛師に転じます。

そして以降の約10年、姉妹は夏油に育てられるのです。

夏油様が言えば 黒も白だし白も黒なんだよ
私達はあの人が見据える世界を信じてる
 
夏油に心酔する姉妹は、彼の同士として百鬼夜行に参戦。新宿で陽動舞台の一角を担当し補助監督を数名排除しますが、結局夏油は乙骨憂太に敗れて五条トドメを刺され死亡。姉妹は父親同然の人物を失ったのです。
 
姉妹が再登場するのは渋谷事変の際、羂索が獄門疆を閉門して、五条悟の封印を達成した直後です。そして姉妹は羂索にこう告げます。
 
私達はオマエに協力し 非術師(猿ども)を落とし続けた
約束通り夏油様の肉体を返せ 夏油様をこれ以上玩ぶな
しかし羂索は姉妹の提案を拒否。姉妹は羂索に対して縛りを設定しておらず、肉体の返却は単なる口約束だったため、履行しなくても罰は科されないのです。
 
やがて姉妹は、瀕死の虎杖悠仁に両面宿儺の指1本を提供。姉妹の行動に気付いた漏瑚がさらに指10本を提供したことで、即座に両面宿儺が顕現します。
 
なお姉妹じは両面宿儺に頼みがあったのです。
 
・・・下に額に縫い目がある袈裟の男がいます
そいつを殺して下さい 夏油様を解放して下さい
 
しかし、姉妹の指図に機嫌を損ねた両面宿儺は、最初に美々子を、続いて菜々子を殺害
 
 
姉妹の望みは叶わずに終わり、彼女たちの死後も羂索は夏油の肉体を利用し続けるのです

ミゲル

呪術廻戦】ミゲルとは?強さと現在|五条を足止めする実力・乙骨とはアフリカ来訪中? - 漫画考察エンタメ人生

アフリカ出身の呪詛師であるミゲルは、夏油傑に発掘されて来日。以降は夏油を新世界の王にするため、彼に協力します。菅田真奈美や祢木利久、ラルゥ、菜々子・美々子と同様に、夏油の思想に賛同したわけです。

五条悟が認める高い戦闘能力

百鬼夜行の際、ミゲルは五条悟の足止めを担当。夏油が乙骨憂太を殺害し、特級過呪怨霊である折本里香を手中に収めるまでの数10分間、五条の行動を制限する必要があるのです。

しかし五条は、自他共に認める最強の呪術師。余程の実力者でなければ足止めは不可能でしょう。

一人面倒くさそうな奴がいるな
 
菅田の隣に立つミゲルを見て、五条は即座に難敵と判断します。六眼を備える五条が、対戦相手の能力を見誤るはずがありません。
 
やがてミゲルと五条は交戦状態に突入。ミゲルは黒縄(術式を相殺する特級相当の呪具)を使用して、五条の攻撃を無効化し続けます
 
結局、百鬼夜行は夏油側の敗北で終結。ただしミゲル個人に限っては、黒縄は五条に破壊されたものの、五条の足止めという自身の任務を完遂しています。
 
五条が判断した通り、ミゲルは相当な実力者だったのです。
 
そして百鬼夜行の直後、逃走中のミゲルを五条が発見。ミゲルは乙骨憂太に同行し、故郷のアフリカで黒縄の捜索を手伝うことになります。
 
 
しかし、入手できずに両者は帰国、以降ミゲルの動向は不明です。
 

化身玉藻前(けしんたまものまえ)

百鬼夜行の際、夏油傑は特級仮想怨霊である化身玉藻前を使役

しかし乙骨憂太に瞬殺されたため、化身玉藻前の詳細は謎に包まれています。

この化身玉藻前は、玉藻前を元に創作したと考えて間違いないでしょう。

玉藻前は鳥羽天皇(平安時代末期に即位した第74代天皇)が譲位後、深く寵愛したとされる伝説上の美女。しかし実態は九尾の狐であり、正体を陰陽師の阿倍泰親に見破られた後、下野国(現在の栃木県)に逃走しました。

やがて討伐隊の攻撃を受けて絶命し、近寄る人間や動物を殺す巨大な毒石=殺生石(栃木県にある溶岩の塊)に変貌したと言われています。

玉藻前の化身、要は玉藻前が呪霊化した姿が、乙骨に敗れて詳細不明に終わった化身玉藻前なのでしょう。

 
(C)芥見下々
※本記事で使用している画像の著作権および商標権、その他知的財産権は、当該コンテンツの提供元に帰属します。
https://manga-5115.com/u-next-jujutau/

まとめ:【呪術廻戦第0巻】劇場版公開に合わせて登場人物紹介と考察!

今回は【呪術廻戦第0巻】劇場版公開に合わせて登場人物紹介と考察!についてまとめてみました。

1人づつ深いですよね!本誌の乙骨と里香の関係も気になるところです。

最後までご愛読ありがとうございました^^

コメント

error:Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました