【呪術廻戦】ストーリ展開ごとの考察!0巻から渋谷事変まで完全考察!未回収部分も!

呪術廻戦

今回は【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!0巻から渋谷事変まで完全考察!未回収部分も!について考察していきたいと思います。

この中では私の考察を含みますので、ご了承ください。

ストーリーごとの解説は別であげていますので、そちらを参照ください。

追記形式になります!

今になるとここが伏線か!など分かりやすく考察していきたいと思います。

それでは【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!0巻から渋谷事変まで完全考察!未回収部分も!についてみていきましょう。

 

 

 

第0巻」東京都立呪術高等専門学校

全てはここから始まった・・・

呪術廻戦東京都立呪術高等専門学校】0巻て何だ!?初めて読むなら0巻からがおススメ | 趣味と嗜好の館

乙骨憂太の強さの秘密とその意外な不安要素とは?

 
「呪術廻戦」の主人公・乙骨憂太が、現在連載中の死滅回游編から本編にも登場してきました。
 
五条悟に「自分と並ぶ術師になる」と言わしめた乙骨は、登場早々から高専内でも最強クラスの能力で虎杖を圧倒しました。
 
なぜ乙骨はこれほど強いのでしょう。もっと正確にいえば、なぜ”まだ”強いのでしょうか?
 
「無条件の術式模倣 底なしの呪力」
 
羂索は乙骨の強みをこう分析していましたが、一方でそれが特級過呪怨霊・折本里香との縛りによって成立していたことも指摘しています。
 
しかしこの分析通りなら里香が成仏した今、乙骨憂太が強い理由とは?
 
それは以前に「呪術廻戦0巻」で成仏した里香が、まだこの世にとどまっている理由はなんなのでしょう。
 
結論から言えば、乙骨のそばにいる里香は、彼女の呪いの一部である可能性が高いでしょう。
 
 
「呪術廻戦0巻」の2話で、乙骨は里香の呪いを刀にこめて支配する取り組みを行っていましたが、この際に刀に移された呪いが折本里香として顕現しているのかもしれません。
 
事実、137話で乙骨が子供を救助した際に折本里香が登場していますが、その前後では乙骨の刀は消えています
 
だとすれば、羂索が乙骨を軽視していることにも説明がつきます。つまり、彼の最大の強みであった”折本里香”が今や、”その呪いの一部”に過ぎないならば、乙骨は羂索の指摘通り、(以前に比べれば)弱体化している可能性を否定できないからです。
 
と、すれば、今後の戦いにおいて大きな不安要素が生まれそうですが、呪力量は五条を上回り、虎杖、脹相、直哉の前に現れたときの乙骨はただならぬオーラを出していましたので、危惧に終わる可能性もあります。
 

死滅回游で夏油傑の理想「術師だけの世界」が実現!?

羂索の謀りによって突如開催されてデスゲーム「死滅回游」。その目的は日本人を術師に変化させ、天元と同化させることだと言います。
 
これは方法論こそ違えど、生前の夏油が憑りつかれた「呪術師だけの世界」という目標の実現ともいえ、今後はこの思想が大きく物語に絡んできそうです。
 
と、なれば今後存在感を増しそうなのが、”夏油一派”「呪術廻戦
巻」で夏油と共に”百鬼夜行”を起こした呪詛師集団です。
 
彼らの戦力は大部分がすでに失われているものの、一部の構成員はまだ生存しており、羂索とも接触していることが会話から伺えます。今後戦いへの介入も大いに予想できます。
 
ここにきて存在感を増している”夏油一派”ですが、彼らは自分たちを”家族”と称しているものの、決して一枚岩ではないようです。
 
実際13巻114話では「渋谷事変」前に起きた内部分裂の様子が描写されており、祢木 利久と菅田真奈美は夏油の理想実現のために羂索と共闘する方針を取りますが、菜々子と美々子は感情的な対立が原因で羂索と対立していました。
 
 
一方、内部分裂の仲裁役だったラルゥも、九十九のモノローグ「ラルゥが動く時間を稼がないとね」(第136話)を読む限り、彼女と共に「渋谷事変」に異なる立場から参戦していたものと思われます。
 
ラルゥが九十九と共に何をしようとしているかは不明ですが、九十九の大目標が(羂索や夏油とは異なる)「人類の進化」ならば、その実現のために動いている可能性も・・・。
 
いずれにせよ、今後の呪術廻戦の勢力図はより複雑になっていきそうです。
 

ミゲルが五条封印を解く鍵を握っている!?

「渋谷事変」以降の”夏油一派”幹部のポジション人倶を振り返りましたが、ひとりだけ別枠で語らなければならないメンバー(元メンバー)がいます。
 
それは外国人術師のミゲルです。彼はほかの面々と違い、夏油一派を離れて活動しています。
 
 
現在は呪術高専の活動に加わっているようで、乙骨とともに海外の任務に派遣されていたことが過去の描写により明らかになっています。
 
ミゲルが高専に合流した理由は、大まかに2つ予想されます。
つははミゲルの目的が他の面々と異なったこと。
 
ラルゥは「ミゲルちゃんと同じ。私はただ傑ちゃんを王にしたかっただけだもの」(13巻114話)と語っており、ミゲルはあくまで夏油傑個人を支持していただけなので、思想犯ではないことが示唆されています。
 
ならば夏油の死後、ミゲルが一派に留まる必然性は薄かったのです。
 
もう1つは、ミゲルが特級レベルの実力を持った術師である可能性です。
 
ミゲルは九十九曰く「極端に少ない」(第136話)海外の術師ですが、その実力は有数のものと予想できます。
 
なにせ百鬼夜行では、最強術師・五条悟相手に(あらゆる術式を乱す呪具”黒縄”を使っていたとはいえ)渡りあい、彼を足どめしたうえに生存しているのです。
 
五条は過去にも実力を認めた者については、呪術界の意向に逆らい生存させて人材登用しているので、ミゲルは彼の庇護を受けて術師として生きる道を選んだのかもしれません。
 
 
五条の封印を解く手段として「黒縄」の名が挙がった今は、その使い手ミゲル再登場の千載一遇のチャンス。
 
現時点では、「黒縄」は五条に燃やされ存在しないとされていますが、彼の再登場の芽があるのか・・・やきもきする時間はまだ続きそうです。
 

 

【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!【始まり編】

呪術界最大の戦いが動き始めるーーー

特級呪物・両面宿儺の指がなぜ高校の百葉箱に!?

両面宿儺の指は特級に分類される危険な呪物ですが、なぜかそれは宮城県仙台市杉沢第三高校の百葉箱に保管されていました。

表向きには魔除けのためですが、特級呪物が用いられるのは異例らしく、事実を知った伏黒は「そんな所に特級呪物を保管するとか馬鹿すぎるでしょ」(第1話)と愚痴っています。

では、誰が措置を決定したのでしょう。まず考えられるのが羂索。宿儺の指が受肉して得をし、何より虎杖が宿儺の器だと知っていた数少ない人物です。何よりこの時期に疱瘡婆を取り込みに、宮城県に赴いています

次に五条悟。リスク回避を重視する高専上層部がこのような危険な措置に賛成することは考え難く、それを推して措置を実行できるのは五条くらいのものでしょう。

しかし前者は高専の意思決定に介入せねばなりませんし、後者にしては、宿儺の指捜索時の彼の態度は他人事に思えます。
 
 
ならば前提をすべて裏返して高専上層部が、あえてあの高校に「宿儺の指」を置いたとすれば・・・?
 
146話に登場する「死滅回游」のコロニーの場所を示した日本地図を見ると、その1つが宮城県仙台市の近くに配置されていることが分かります。
 
ここが呪術的に大きな意味がある土地であったなら、その守護のためにやむを得ず、この地に通常よりも強力な呪物が置かれていた可能性も考えられるかもしれません。
 
そのことを羂索が把握していれば、自らが生み出した宿儺の器を高校へ送り込むことは容易に思えます。
 
虎杖と宿儺の接触はそれ以前から周到に用意された計画のうちだったのかもしれません。
 

折本里香の例に見る”宿儺の指”が持つ本当の意味

呪いの王・両面宿儺の指は死蝋となった今もなお高い呪力を保ち、五条悟をしても破壊は叶わず、封印を繰り返されてきたと言います。しかし、そもそもなぜ宿儺の指のようなものが存在しているのでしょうか?

この疑問を解く鍵、両面宿儺の指の呼称”特級呪物”にあります。呪物・・・つまり、宿儺の指は人体の一部ですが、呪術においては”物”なのです。

このことに着目すると、自ずと浮かび上がってくる作中描写があります。
 
それは0巻で特級過呪怨霊・折本里香に悩む乙骨憂太に対し、五条が提案した対処法です。彼は乙骨に勝たなを与え、そこに里香の呪いをこめて安定させることで「呪い」を支配するように指示しています。
 
祓うことが不可能な折本里香(呪い)を、刀(物)に封じて手中におさめる。
 
折本里香を両面宿儺、刀をそれぞれに置き換えれば、宿儺の指そのものです。では古代の術師が宿儺を封印するために宿儺の指を依代として利用した。。。?
 
 
しかし、この線も薄いでしょうね。宿儺自身が指について「切り分けた魂はまだ18もある」(第1巻7話)と語っており、”切り分けた”という能動的な表現をそのまま受け止めれば彼、もしくは彼の意思を継ぐものが指を切り分けたと考えたほうが自然だからです。
 
ならばなんらかの事情で宿儺は自らの指を切りおとし、それに「自らの呪い」をこめたと考えるべきでしょう。
 
動機は現時点では不明ですが、後の時代に逃れねばならない事情が生まれたか、もしくは何らかの「縛り」の一環で総ざるを得なかったのかもしれません。
 
いずれにせよ、その秘密は宿儺の復活のときが近づくにつれて明らかになっていくでしょう。
 

虎杖悠仁が器に選ばれたのは決定的な理由があった!?

両面宿儺の指を食べ、その「呪い」を身に宿した虎杖悠仁。肉体の耐性のみならず、宿儺相手に容易に自我を保てる虎杖を見た五条は彼をこう評します。

「千年生れてこなかった逸材」(第1巻第2話)

しかしこの発言を前提とすると、一つの疑問が生まれます。虎杖はなぜ1000年生れなかった”宿儺の器”たり得たのでしょうか。

最も有力な説は、虎杖が呪胎九相図と同じく呪霊と人間のハーフであるという説

これならば、脹相が虎杖を弟と認識しても説明がつきますし、羂索が虎杖の母の体を乗っ取ったという状況証拠も残されています。
 
しかしこの仮説も万全ではありません。この仮説で証明できるのは、「虎杖が宿儺の器になれた理由」のみで「なぜ虎杖が選ばれたのか」が説明されていないからです。
 
単純に羂索が女性を乗っ取って解任すれば事足りるなら、わざわざ前妻や義父(虎杖の祖父)といった邪魔者が多い家を選ぶ理由がありません。
 
シングルマザーなり、もっと人知れず計画を遂行できる選択肢があったハズです。
 
つまり羂索はわざわざ虎杖家を選んだ・・・つまり宿儺の器を生むのは”虎杖家”でなければならなかった、と考えるのが自然ではないでしょうか?
 
では、虎杖家とは一体・・・?
 
ここで思い返したいのが、虎杖悠仁が「呪胎九相図」と同じ方法で作られている可能性です。
 
それを踏まえて考えると、この方法に不可欠な存在に行き当たります。
 
それは明治期の初めに現れた「呪霊の子を孕む特異体質の女性」(第7巻60話)。
 
 
 
仮に虎杖の父が「呪霊と後輩可能な特異体質」だったとすれば・・・!?羂索が虎杖家をわざわざ選んだ理由にも説明がつきます。
 

沙織の引っ越しにも呪霊は関係していたのか!?

虎杖とほぼ同時期に呪術高専に転入した釘崎野薔薇ですが、彼女は状況前から祖母の下で修業を積み、また呪術師としての活動を行っていたことが公式ファンブックの中で明らかにされています。
 
具体的な実績についてはファンブック内にも記述がないため何とも言えませんが、六本木での初任務を見る限り彼女は東北でもそれなりの経験を積んできたことが伺えます。
 
 
そんななか、一部のファン間では彼女が慕っていた年上の少女”沙織”ちゃん一家を引っ越しにおいやった村人の陰湿なイジメも、呪霊関係の事件だったのではないか、と見る意見があります。
 
たしかに、あまりにハードな村八分なので、単なる嫉妬で説明することに違和感を抱く人もいるかもしれません。
 
しかし、実はこの疑問への返答を示唆する描写が、作中に登場しています。
 
「渋谷事変」にて真人に顔を触られた野薔薇が、過去を改装しているシーンの最後です。
 
 
そこには沙織ちゃんがただ”背伸びをしていた普通の女の子で、田舎暮らしにも気乗りしていなかった”という幻想を破壊する描写がわざわざ差し込まれ、そのうえでさらに野薔薇にこう語ります。
 
 
「あの村の連中は全員あたまがおかしい そんなことはない でも おかしい奴の声は大きく自分意外の全てに見えて」(第5巻125話)
 
野薔薇の心に棘のごとく引っかかっていた”田舎者としての罪悪感”は、彼女自身と読者の認識を現実に即したものに変えていきながら、ここで抜け落ちいます。
 
あう意味で「野薔薇の物語」の終焉ともいえるこの場面が描かれた以上、ふたりの物語にはこれ以上の秘密は隠されていないのではないでしょうか。

 

【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!【呪胎戴天編】

1年生の前途多難な初任務

両面宿儺が伏黒mに格別の好奇を向けている理由とは?

両面宿儺は、伏黒に対して強い執着を見せているように見えます。これは決して読者側の邪推ではなく、2度目の真人戦で伏黒の姿とともに並べられた”唯一の好奇心はただ一人”(4巻30話)という記述によって裏づけられています。

ではなぜ宿儺は伏黒に執着しているのでしょうか?

考察するにあたり、重要な意味をもつのがこの「呪胎戴天編」です。このなかで虎杖が少年院の特級呪霊と戦っていた際、宿儺に協力を呼びかけるシーンがあります。

宿儺はこれを無下にしたうえで、もしも宿儺が肉体の主導権を奪ったら、真っ先に伏黒を殺すと宣言していました。

一見すると強い執着うえに”真っ先に殺す”とも受け取りがちですが、実はそうではありません。そこことは、宣言直後の言葉に現れています。

「次に釘崎 アレは活きがいい 楽しめそうだ」(第1巻7話)

このように、宿儺の関心は、直後に釘崎野薔薇の方にうつっています。おまけに寸評までして期待感をあらわにしているのですから、本音は見え見えです。

受肉直後も「女はどこだ」と叫んでいた宿儺のキャラを考えれば意味当然の反応ですが、逆に言えばその時点の伏黒は宿儺にとっても”どこにでもいる男性”のひとりにすぎなかったのです。

では、宿儺はいつから伏黒に執着するようになったのでしょう?それはこの少年院の戦いのあと、暴走した宿儺が伏黒と勝負をして以降だと分かります。

伏黒には宿儺に匹敵するほどの潜在能力が眠っている!?

少年院での勝負の中、宿儺は伏黒の術者としての能力をベタ褒めしたうええ、特級呪霊相手に逃げた判断に疑問を投げかけます。

このときの宿儺の態度から見ても、これは言葉通りの意味を捉えていいでしょう。

このやり方を見たうえで宿儺が彼に執着する理由を考えると、自ずと浮かび上がってくる可能性は一つ。

伏黒が潜在能力を覚醒させれば、宿儺にも匹敵する強力な術師になると見込んでいるからではないでしょうか。

実際伏黒と同じ「十種影法術」の術師は、江戸時代に五条と同じ六眼もちの「無下限術師」と相打ちになるほどのポテンシャルを秘めた術師ともされています。
 
 
その前提をもとに考察を進めるうえで重要なのが、「八握剣異戒神将魔虚羅」を呼び出した伏黒に対し、宿儺が伏黒を救ったときに発した「オマエにはやってもらわねばならんことがある」(第14巻117話)という言葉です。
 
つまり伏黒は宿儺独自の計画に遂行に仏用不可欠な重要要素なのです。ではその計画とか?
 
ここでもうひとつ気になる描写があります。それは宿儺が魔虚羅と戦う前に放った「味見・・・といった所だな」です。
 
 
「味見」とは普通後で本格的にじっくり味わう機会があることを前提に用いる表現です。
 
ここでの戦いが「味見」ならば、魔虚羅の力を存分に味わう機会とは・・・?
 
力は「受ける」場合と「使う」場合があることを考えると、2通りの解釈が考えられます。
 
ひとつは魔虚羅を調伏した伏黒を相手に戦う機会。そしてそうひとつは、伏黒もしくは影法術をコントロール下に置き、宿儺自身が魔虚羅を使役する機会
 
どちらにしろ宿儺の計画が行き着く先には、壮絶な戦乱の未来が待っていそうです。
 

 

【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!【虎杖死亡後編】

もう2度と負けないために強くなる

宿儺と虎杖が結んだ”縛り”は「渋谷事変後」も有効か!?

少年院での戦いのあと、宿儺によって心臓を抜くとられた虎杖は死の淵を彷徨いながら、宿儺の生得領域にて宿儺と対峙します。その際宿儺は反転術式で、虎杖を生き返らせる条件として3つにお縛りを持ち掛けます。

  1. 俺が「契闊」と唱えたら1分間体を明け渡すこと
  2. この約束を忘れること
  3. その1分間に誰も殺さんし傷つけんと約束する

虎杖は無条件での復活を望みますが、結局は殺し合いで狩勝ったほうの条件で生き返るという提案を受けてしまい、この縛りを課せられることになりました。

さてここで一部の読者から、この縛りはすでに無効になっているのではないか?という仮説が生まれました。

この説によればあの場面で宿儺はすでに少なくとも数本の主導権を握っているので、縛りの1分間体を明け渡す」という条件をすでに満たしてしまっているという仮説です。

しかしこの仮説には大きな穴があります。まず宿儺はあの時点で「契闊」と唱えておらず、縛りの発動条件を満たしていません

さらに、宿儺は漏瑚を渋谷事変で殺しているので、「その1分間誰も殺さんし傷つけんと約束しよう」という宿儺が提示した追加条件に完全に反しています

仮にこれが虎杖との縛りの問題なのであれば、宿儺はすでに縛りを破った罰を受けているはずですが、そうはなっていません

つまり、あれは一度に大量の指を取り込んだことによるイレギュラーな因子であって、縛りとは無関係に起きた交代と考えるのが、最も矛盾が生じない結論なのではないでしょうか?

高専3年生。秤金次は格上の敵をも打破し得る逸材

「皆優秀だよ 特に三年秤 二年乙骨 彼らは僕に並ぶ術師になる」(2巻11話)

五条は生徒たちを評価するなかで、特に見込みのある生徒としてこの2名(および虎杖)の名を挙げました。

 

虎杖と乙骨についてはすでに作中でその実力が明らかになっていますが、秤だけは停学中のためまだ登場しておらず、その実力はおろか、人物象すらもほとんど明らかになっていません。

まずは秤について度々言及している真希によれば、彼の評価は「ボンクラ」。いっぽうで乙骨によれば「ムラっ気はあるけど、ノッてるときは僕より強いよ」

二人の評価は一見すると二分されているようにも見えますが、実は秤の能力が”不確定要素が大きいもの”であるならば、両者の評価は両立し得るのです。

そのことを踏まえていくと、秤の能力は確実性は低いが、当たれば大きいーーー秤の術式が彼の趣味である”ギャンブル”のような性質をもっているのではないでしょうか?

このことは芥見先生が出演した「漫道コバヤシ」内で秤の能力がコンプラ違反になるかもしれないと語っていることとも矛盾しません。

仮に、以上の考察を前提とした場合、秤の強みは(運任せ)とはいえ、瞬間的に実力をはるかに超えた能力を発揮できるという点だと言えます。

ならば、呪術全盛時代の呪詛師・裏梅といった桁違いに格上の敵が現れた今、秤はその絶望的な状況を打破する可能性を秘めたキーパーソンとなり得るのかもしれません。

ファミレスで羂索が語った漏瑚らんの「ボス」とは!?

「つまり君達のボスは今の人間呪いの立場を逆転させたいと」(2巻10話)

ファミリーレストランにて、漏瑚が羂索対し打倒呪術師の方法を相談している場面で、羂索は漏瑚にそう語りかけます。

連載当時は、かなりの人が読み飛ばしていたこの一言ですが、回が進むにつれてこの表現に引っ掛かりを覚えた読者も多いのではないでしょうか?ここでは当たり前のように語られていますが、漏瑚たちの「ボス」とは一体誰なのでしょうか?

実は、この謎の答えと思しき描写はすでに作中に存在しています。これは「渋谷事変」で宿儺との戦いに敗れた漏瑚を迎えた花御の言葉です。

「真人はまだまだ強くなる だから貴方は彼を頭に据えたのでしょう」(第14巻116話)

ここで花御は真人を「頭」と名言しています。これは一般的に集団の長を指すことばとして用いられるものですから、要は「ボス」のことを指していると考えてまず間違いないでしょう。
 
もちろん、可能性としては漏瑚らは未知なる大軍団の中の一部隊にすぎず、真人はその中での部隊長で「ボス」は他にいるという線も完全に否定しきれるものではありません。
 
しかし、仮に漏瑚ら(を含む呪霊側)にそれだけの組織力があるならば「渋谷事変」のような重要かつ大規模な作戦に戦力を割かず姿すら現れせないばかりか、漏瑚らがそのことを話題にもしないのは不自然に思えます。
 
やはり、もともと漏瑚らは真人を「ボス」とする小グループであると仮定した方が、彼らの動きを違和感なく説明できるのではないでしょうか。
 

虎杖にいずれ刻まれるという宿儺の術式とは?

「そのうち君の体には宿儺の術式が刻まれる」(第2巻12話)

 
五条悟は虎杖悠仁に術式について解説しながら、こんな気になるは右舷を残しています。
 
五条曰く、術式は基本として先天的な才能によるものですが、その才能に恵まれなかった虎杖に術式が”刻まれる”というのは、彼が宿儺の指を取り入れその「呪い」を身に宿した結果とみるのが、適切でしょう。
 
げんじてんでは虎杖が術式を使った明確な描写は認識されていませんが、それ以前に考えなければなrないことがあります。宿儺の術式とはそもそも何でしょう?
 
一般には「解」「捌」といった能力がそれとかんがえられていますが、依峰で「渋谷事変」での漏瑚での戦いで宿儺は「■フーガ」という炎を操る技を行使していました。
 
 
それをみた漏瑚は自身の誤り(もしくはその可能性)に気づきます。「宿儺の術式は”切断”や”斬撃”ではなかったのか?」(第13巻115話)
 
ここで注目すべきは「■フーガ」という技名でしょう。これは「■」という技と「開フーガ」というふたつの構成要素に分けられると思えます。
 
「■」を仮に見たままの箱のようなものと考えた場合、「開」は、その箱を開いて任意の能力を引き出す技であるように思えます。
 
「箱の開封」というイメージは宿儺が良く見せる「斬撃(切り裂く)」とも相性がいいですし、彼が強い興味を示す伏黒の「十種影法術」の影から式神や呪具を引き出す能力とも共通点を見出せます。
 
この仮説がただしければ、宿儺の術式は無限の可能性を秘めた者である一方、呪術界のパワーバランスを崩壊させるほど危険なものでもあります。
 
その身に余る術式を手にしたとき、虎杖にはどのような変化が生まれるのでしょうか・・・?
 
 

 

【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!【幼魚と逆罰編】

アニメ】呪術廻戦12話感想・考察・解説!虎杖が見た謎の光景&吉野のセリフの意味【初見考察】

静かに忍び寄る黒い影
 

吉野順平の悲劇的な結末は避けられないものだった!?

真人の謀略によって呪詛師に作り変えられ、虎杖と対峙することになった与信順平。

しかし、彼は虎杖と和解を思わせるやり取りとした直後に、真人の手によって改造人間に変えられてしまい、その場で命を落とします。
 
呪術廻戦アニメ12話ネタバレ最新!順平なんでかわいそう虎杖零れ出た誠の殺意! | ヴィシュヌ ブログ
 
多くのファンがショックを受けた悲劇的な結末ですが、なぜ順平はここで死ななければならなかったのでしょう?彼が生き残る道は考えられなかったのでしょうか?
 
このことを考えるうえで注目したいのが、「呪術廻戦」の物語に通底する”縛り”の概念です。
 
「身に余る私益をむさぼれば報いを受ける」(第2巻11話)
 
一見するとただの道徳概念の話にも見えますが、そうではありません。宿儺をよく見て見ると、彼はこの原則に非常に忠実に実行しているからです。
 
献上した指のお礼に菜々子・美々子の話を聞いたり、漏瑚の願いをかけた勝負に応じたりと、宿儺が意外に律儀な面を見せるのも、この”縛り”の原則に従ったものなのでしょう。
 
”縛り”とは宿儺をもってしても抗うことのできないものなのです。
 
では、呪力も術式も備わっていなかったにもかかわらず、真人にそれを後天的に与えられ、さらにはその能力を個人的な復讐といった私益に利用した順平が、その報いを受けずに生き残ることは不可能だったのではないでしょうか。
 
順平の物語の裏には”縛り”が人間に課す厳しいルールがあったのかもしれません。
 

吉野順平の最後の言葉「ゆ・・・うじ・・なん・・で?」の秘密

「ゆ・・・うじ・・なん・・で?」(第4巻第27話)
 
改造人間に変えられた吉野順平は、虎杖悠仁にすがりつくようにしながらこんな言葉を残して息を引き取ります。
 
この発言は以前よりファンの間で考察対象となっており、順平がと虎杖を「悠仁」とよぶのはこれが最初で最後だったために、彼は逃走や脹相のおうに存在しに学園生活の記憶を見ていたのではないかと噂されていました。
 
しかし、この仮説の屋台骨となるのは、虎杖には「存在しない帰国を見せる」能力があるという説でしたが、これはすでに作中描写でもほぼ否定されており、芥見先生も東堂と脹相に起きた同様の現象が全く意味合いの異なるものであることを明かしています。
 
となればここでの順平のセルフのその言葉以上の意味が含まれていないと考えるのが妥当な考察と言えそうです。
 
ここで興味深いのが、このセリフが順平と虎杖を引き合わせたえいが「ミミズ人間2」の元ネタ「ムカデ人間2」の台詞と酷似しているという点です。
 
「ムカデ人間2」は母親の下で暮らす中年男性が映画「ムカデ人間」に影響を受けて、人体をつなぎ合わせた巨大なムカデ人間を生み出すというスポラッターホラー映画です。
 
最後は男子がムカデ人間たちから、ムカデのペットを肛門に入れられ、それに怒ってムカデ人間を殺害してしまうというラストを迎えます。
 
映画の「人体改造」という要素の他、「ムカデ」を「宿儺の指」、「ムカデ人間」を高校の生徒に置き換えると、順平の物語との関連が感じられます。
 
準ぺうの言葉も「ムカデ人間2」のオマージュと、とらえるのが適切ではないでしょうか。
 
 

 

【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!【交流会編】

波乱万丈な勝負中に魔の手が迫る!

歌姫の顔の傷は「百鬼夜行」でつけられたもの!?

呪術高専京都校の教員・庵歌姫は、顔に大きな傷を負った印象的なビジュアルで登場します。

のちに描かれる回想編にて学生時代の歌姫の姿が描かれていますが、そこには顔の傷がなかったことから、学生時代から現在までの間に何かしらの理由で大きな負傷をする機会があったと思われます。

しかし、それを特定することは現時点では非常に困難です。ただ、顔の傷の大きさから察するに、それふだけの負傷を負うような機械として真っ先に浮かぶのは。「呪術廻戦0巻」での「百鬼夜行」です。

「百鬼夜行」は新宿だけでなく、京都でも同時に勃発していたことが言及されているため、その対応に歌姫も駆り出されたとみて間違いはありません。

大規模な混戦が予想される「百鬼夜行」での戦いにおいて、戦闘能力に不安のある歌姫が無傷で生還できたとは考えにくいので、やはり、顔の傷はそこでついたものではないでしょうか?

なお、この顔の傷をめぐっては東堂やメカ丸との関連を疑う声もありましたが、芥見先生は「漫道コバヤシ」にて、すでにこれを否定しており、そこに深い意味がないことも明らかにしています

そのことから、歌姫の顔の傷については造形以上の意味は存在しないと考えられ、その説明が今後登場する可能性は、望み薄と考えた方がいいと思います。

読者それぞれが納得する仮説をもとに、設定を補完するほうが、現実的かもしれません。

上層部の内通者ー夜蛾正道がクロとされる理由とは?

呪術廻戦137話|確定ネタバレ|乙骨憂太が虎杖悠仁を殺す処刑人!リカちゃんは保持 | マンガ好き.com

京都との交流会の直前、五条悟は歌姫に高専内に内通者あいることを明かします。後に内通者が京都校の生徒・メカ丸だったことが判明しますが、五条によれば最低でも上層部にもう1人の内通者が潜伏していると言います。

”高専の上層部”という表現に合致する名前付きの人物は、現時点で2人登場しています。

ひとりは呪術高専東京校の学長:夜蛾正道。もうひとりは京都校の学長・楽巌寺嘉伸です。ではこの二人のどちらかが内通者・・・???

かつて最も広く支持されていた説は、夜蛾=内通者です。その根拠は多岐にわたりますが、最も大きい意見として、交流戦での忌庫襲撃は夜蛾の手引きがあれば、容易に実行可能なのではないかというものが挙げられます。

しかしこれをよく考えてみると、この意見は上層部の人間であれば共通して言えることで、何も夜蛾に限った話ではありません。その意味で「夜蛾が内通者ならばできること」をいっているにすぎず、夜蛾=内通者であると特定する理由にはなりません

また別の根拠として五条が夜蛾との会食への移動中に、漏瑚の襲撃に逢ったことを知っている人間として最も確実なのが、夜蛾なので、その情報を漏瑚にリークした。

・・・という仮説は一見すると最もらしく聞こえますが、実はこのとき五条は会食先に普段より早く向かっていたことが会話内容から明らかになっています。

つまり五条は想定外のスケジュールで移動しており、夜蛾がそのスケジュールを特定していたという根拠はやや薄くなるように思います。

「五条封印」は呪術界も了承・協力していた!?

夜蛾が内通者でないことも、間接的に裏づける事実もあります。

「渋谷事変」以降、五条の後ろ盾を失った夜蛾は、拘束されたうえで殺害されます。

もしも、夜蛾が内通者なのだとして、「渋谷事変」以降に姿をくらますことなくみすみすこうそくされるでしょうか?

もちろん呪詛師側に裏切られた可能性の否定できませんが、順当に考えれば、内通者は呪詛師と利害でつながっているのですから、「渋谷事変」で得をする人物と考えたほうが自然です。

その意味では夜蛾を追い落とした保守派こそが怪しく、そちらに属する楽巌寺の方が有力です。
 
しかし一方、で楽巌寺は当初より虎杖の死刑・抹殺にこだわる姿勢を見せており、そえは呪詛師側の方針に反するように思います。内通者ならば、むしろ虎杖を庇護して、宿儺復活を進める動きを取るべきにも思えます。
 
 
 
 
しかし、この矛盾も内通者と呪詛師の協力関係は「五条悟の封印」に限定したものと考えれば十分に説明がつきます。
 
保守派にとって、敵対していtら五条を封印することまではメリットが大きいですが、日本が焦土ち化すことは彼らの利益に反します。つまり保守派はあくまで五条を排除するために一時的に協力しただけで、目標達成後は彼らを殲滅しようと考えていたのでしょう。
 
しかし、結論からいえば敵側はこの目論見は外れ、敵は彼らの想定を大きく上回る勢いで日本を混沌に陥れました。だからこそ楽巌寺らは、早急戦力増強なに走らずを得ず、夜蛾を拘束・脅迫したのかもしれません。
 
夜蛾を拘束・脅迫してまで完全自立型人工呪骸の製造法を聞き出そうとしていたのかもしれません。
 

 

【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!【起首雷同編】

呪術師として戦いの理由を求める

特級呪物「呪胎九相図」はただの実験体に過ぎない!?

交流試合の最中に行われた忌庫襲撃で、宿儺の指とともに盗み出された特級呪物「呪退九相図」。

加茂憲倫が特異体質の女性を利用して生み出した特徴体質の女性を利用して生み出したとされるこの9つの胎児は、一体なんの目的で作られたものなのでしょうか?

実は、この決定的なヒントとなる描写が存在します。それは第136話で羂索が自身の目的について語るシーンです。

「まだまだこんなものではないハズだ 人間の可能性は それを自ら生み出そうともした」(第136話)

 

このとき「それを自ら~」という台詞に合わせて、」コマには脹相にアップが差し込まれます。このとき脹相は会話に参加もしておらず、言葉はおろか裏梅によって拘束されているだけで動いてすらいません

つまり、会話の流れと脹相が関連していることを指す演出と考えられます。そう考えると、羂索が”自ら生み出そうとした人間の可能性”とは脹相らと考えるべきでしょう。

この発言から考えるに「呪胎九相図」を生み出す行為は。その行為そのものに意味があったと考えるのが適切でしょう。

前出の発言の援護を読むに、羂索の目的が”人間”という”呪力”の形の可能性を模索することであることを踏まえれば、彼は一種の知的好奇心のようなものから、ただ実験的に「呪胎九相図」を生み出しているだけの可能性すら浮上するのです。
 
しかし、だとすると「呪胎九相図」の知見を基に生み出したと考えられる、虎杖悠仁とは何なのでしょう?
 

羂索があえて今!虎杖を生み出した理由とは・・・?

前項で触れた羂索の発言には続きがあります。
 
「だがそれでは駄目なんだ 私から生まれるモノは私の可能性の域をでない」(第136話)
 
 
「呪胎九相図」が単なる実験だと仮定した場合、この羂索の口ぶりからすれば、すでに彼はその実験の限界を見通していると考えられます。
 
そのうえで彼が「私が創るべきは私の手から離れた混沌だったんだ」(際136話)と語っていることを考えれば、彼はかなり以前から彼にもコントロール不能な混沌を巻き起こし、それを観測することを目的に周到に準備を重ねていたはずです。
 
にもかかわらず、再び「呪退九相図」に回帰するかのように、虎杖悠仁を生み出した理由とは何でしょうか?
 
実は羂索は「死滅回遊」を開始してそおから逃亡する際に、虎杖の中にいる宿儺にこんな言葉を残しています。
 
「始まるよ 再び呪術全盛平安の世が・・・!!」(際136話)
 
 
羂索の指すコントロール不能な混沌が呪術全盛の平安の世だとしてmそれはただこの世界に数多の「呪い」を放っただけでは実現しません。
 
そこには「呪いの王」両面宿儺が君臨していなくてはならないのです。
 
だからこそ、羂索は過去に「呪胎九相図」の実権によって得られた知見を用いて、1000年間もの間生み出せなかった”宿儺の器”を生み出す必要があった・・・それが虎杖が生み出された最大の理由だったのではないでしょうか。
 

 

【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!【懐玉編】

静かに歪み始める呪術師の心・・・

非呪術師集団の盤星教がなぜ天元の存在を知っていた!?

不死の術式を持ち、国内の主要カ所に張り巡らされた結界の要として生き続ける術師・天元

その天元を巡っては彼を暴走させて現呪術界の転覆を目論む「呪詛師集団Q」や天元を崇拝する「盤星教 時の器の会」などといった団体が存在することが分かっています。

しかしそもそも呪霊の存在が公表されていない「呪術廻戦」の世界で、天元の存在が民間に認知されていることにやや違和感を抱きます。

術師と人材の行き来がある呪詛師の集団である「Q」はともかく、民間の宗教団らしき「盤星教」までがその存在をしっていることは妙だと思いませんか?

しかし、実はこの事情については作中で、盤星教の代表役員である園田茂がすでに語っています。

「盤星教は奈良時代 天元様が日本仏教の広がりと共に術師に対する道徳基盤を説いたのがはじまりだ」(9巻74話)

つまり、古来より天元の崇拝者により、呪術や天元については情報が引き継がれていたことに加え、「元々問題のあった団体だ」(第9巻76話)と夏油が語っていることから考えても、内通者などの不正な手段を通じて最新の内部事情や動向を詳細に把握していたと考えるのが適切でしょう。
 
なお、非術師の集団として呪術界を刺激しすぎない程度に綱渡りで活動していた盤星教ですが、夏油によれば星漿体・天内理子の暗殺の首謀者となった彼らはその後じきに解体されたもようです。
 
 

伏黒甚爾が恵を愛することができなかった理由とは?

「懐玉」編には、伏黒恵の父親である伏黒甚爾も登場します。甚爾に関する本編のドラマ部分にも深くつながる大きな描写としては、彼と恵の関係を描いたやり取りが挙げられます。

競馬場で孔時雨と甚爾の会話シーンでは、恵について問われた甚爾が「・・・誰だっけ?」(8巻67話)と我が子を忘れたかのような返答を見せます。

こうした態度だけを見ると、甚爾は恵への愛情がまったくないように見えるかもしれませんが、果たしてそうでしょうか?
 
彼は五条との戦いに負け死の淵で言い残すことを問われた際、恵について語ったうえで「好きにしろ」(9巻75話)と言い残し、五条に息子を託します。
 
実際に五条もその意を汲むように禪院家と甚爾の約束を帳消しにし、恵への資金援助まで取り付けていることから、この言葉は少なからず恵の行く末を案じた親心から出た台詞と考えて間違いないでしょう。
 
では、なぜ彼は真正面から恵を愛せなかったのでしょうか?
 
「自尊心は捨てたろ 自分も他人も喜ぶことはない そういう生き方を選んだんだろうが」
 
 
禪院家から否定された甚爾は、徹底的に無為な生き方を通じて自らを保っていました。
 
強烈な自己否定にさらされた甚爾は、自らを肯定するのではなく、自分だけでなく、ほかのすべてを否定することで「自分だけでなく、すべてに価値はない(だから劣等感を感じる必要もない)」自己否定を無化する道を選んだのです。
 
そんな彼にとって誰かを愛するという営みは、一方で強烈な自己否定や無力感と正面から向き合わなければならない、堪えがたい行為だったのかもしれません。
 

【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!【玉折編】

砕けて別れた呪術師たちの道・・・

天元が安定している理由にみる人類社会崩壊のシナリオ

星漿体の死後、九十九により天元が未だ安定状態にあることが明らかにされます。

のちの天元自身の発言によれば、このとき同化は失敗に終わってしまったようすが、彼は同時にそれでも自身が安定を続けている理由も明かしています。

「私には結界術があったから 進化後もこうして形と理性を保てている」(第145話)

しかし、天元が暴走していないのが、彼の結界術によるものであれば、裏を返せば何らかの理由で彼の結界術にほころびが生じれば、たちまち天元は暴走を始めるということです。

実際天元は彼が人類(日本人)と同化した最悪のケースとして、同化した者のだれかひとりでも悪意をもって暴走すれば天元全体が暴走し、穢れを世に放つ可能性を指摘しています。

芥見先生は「新世紀エヴァンゲリオン」の影響を過去に何度も明かしており、その旧劇場版のラストでは人々の個の境界が失われ、全人類が同化する「サードインパクト」が起こります。

細かい意味合いこそやや異なるものの、イメージとしては共通する部分があり、そこからインスパイアを受けている可能性もありそうです。

ならば「呪術廻戦」もエヴァ旧劇場版のような悲劇的結末が・・・!?

しかし一方で芥見先生は「呪術廻戦」は王道に向き合うことを目標にしてきたと語っているので、そのような破滅的なラストが適切かどうかは怪しいところ。

この危機を呪術師がどう乗り越えるか・・・今後の展開に注目していきましょう。

九十九由基が天元の安定について知っていた理由は?

星漿体の死後、天元が安定状態にあることを掴み、それを夏油に伝えたのはたまたま彼と遭遇した特級術師の九十九でした。

しかしここで一つの疑問が浮かびます。星漿体の護衛の任務にあたった当事者である夏油らにすら伝えられなかったその後の天元の様子について、九十九が知っていた理由とは?

最も想像しやすいのは、上層部もしくはその関係者を通じて情報を入手した線です。

天元の動向が秘匿情報にしても、五条と夏油が星漿体の護衛の任務に失敗した事実については、より多くの人間に認知されていたはずです。

なぜなら、この任務には現場レベルでも七海を始め、複数の術師が関わっていましたし、盤星教など敵対者も含めれば関係者は箝口令を徹底できる域をはるかに超えます。
 
となれば、天元同化失敗(の可能性)というニュースは、呪術界にとってその屋台骨を揺るがしかねない問題であり、少なくとも、一定の役職以上には最低限の情報を共有していなければ、組織の混乱をおさめられないでしょう。
 
九十九は特級術師なので、直接情報が与えられている可能性もありますし、そうでなくても上層部やその関係者を通じて”天元が安定している”程度の情報は入手できたとしても不思議ではありません。
 
このことは彼女が代わりの星漿体の有無について正確に認識していなかったなど、より詳細な情報については把握していないことからも間接的に裏付けられているようにも思えます。
 

非術師ながら呪術界で暗躍する孔時雨とは?

星漿体殺害にあたり伏黒甚爾と盤星教を仲介した謎の男・孔時雨。

孔時雨はその後夏油が盤星教の後継団体を自分の支配下に置く際にも、その手引きをしていたことがわかっています。非術師のようですが、それでも呪術界の深部に潜り込み暗躍する彼は一体何者なのでしょうか?
 
 
 
彼に関する描写は非常に限られているため、ハッキリしたことは言えませんが、ほとんど唯一といっていいほどわかっていることは、甚爾とは旧知の仲であること。
 
公式ファンブックによれば、甚爾とは10年以上の付き合いがあるそうですが、その一方でふたりは友達というわけではないようです。
 
星漿体殺害後、甚爾から食事に誘われた際も孔時雨もこのように言って無下にしています。
 
「オマエと関わるのはな 仕事とか地獄だけって決めてんだよ」(第74話)
 
ここでいう仕事というのは、星漿体の件と甚爾のキャクターをみるために、呪術関連のダーティー・ワークといったところでしょうか。
 
呪術関連の公式な仕事は高専や一般の呪術師が担っているのですから、そこから外れた彼らにできることといえば、公にできないような後ろ暗い仕事くらいなものです。
 
ならば非術師である孔時雨の役目といえば、はみだし者の呪詛師やそういった仕事をつばぐブローカーというのがしっくりきます。
 
実際、星漿体・天内理子の遺体を盤星教に引き渡す際も、孔時雨は盤星教殺害について賛同も否定もしない態度を見せており、この描写から彼があくまでビジネスとして呪術界隈に潜んでいるブローカーに過ぎないというのが、打倒な考え方ではないでしょうか。
 
 
 
 
(C)芥見下々
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まとめ:【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!0巻から渋谷事変まで完全考察!未回収部分も!

今回は【呪術廻船】ストーリ展開ごとの考察!0巻から渋谷事変まで完全考察!未回収部分も!について考察してみました。

追記形式で書かせていただきますが、まだこんなに未回収や伏線、謎が残っているんですよね?

あと2年で回収できるんでしょうか!?呪術廻戦はスピード感が溢れる漫画なので、これから先も目が離せないですね!!

他のストーリー考察とも合わせて読んでくださいね!

最後までご愛読ありがとうございました^^

 
 

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