今回は、【はたらく細胞】アニメ第10話「黄色ブドウ球菌」~看護師目線でみた感想~ について紹介します。
今回のお話は、以前にも登場したことのある黄色ブドウ球菌についてです。
細菌に襲われてしまった赤血球。
そんな赤血球のピンチを救ったのは、ガスマスクに防衛服をまとった「単球」でした。
それでは【はたらく細胞】アニメ第10話「黄色ブドウ球菌」~看護師目線でみた感想~ についてさっそくみていきましょう。
【はたらく細胞】アニメ第10話「黄色ブドウ球菌」~看護師目線でみたネタバレ感想~
赤血球は成長してやっと1人で仕事ができるようになり、先輩にどや顔を見せる余裕ができてきていました。
しかし体内では、細菌が侵入し、赤血球たちが逃げ回っていました。
その中にいつものドジっ子赤血球もいました。
逃げきれたと思った赤血球でしたが、行き止まりで逃げ場がなくなり、ピンチです。
いつものように白血球が駆けつけてくれる!と思ったのですが、そこに現れたのは、単球でした。
防護服を身にまとい、ガスマスクをつけたその姿はインパクト大です。
単球の見事な活躍により細菌は、駆除されました。
単球とは、全白血球の約7%を占める単核の遊走細胞です。
他の免疫細胞同様、生体防御に関与します。
とても頼りがいのある免疫細胞です。
ピンチを逃れた赤血球は、鼻腔にやってきました。
鼻腔は、デリケートな細胞の壁が傷つかないように体に入ってくる空気を温め、加湿して送り込む役割があります。
この役割をアニメ内では、温泉街に例えています。
細胞たちは、足湯で温まったりとリラックスをした様子です。
赤血球もそこでグルコースたっぷりのお饅頭を食べ、エネルギー補給をしていました。
まったりして癒された赤血球は、荷物を抱えていつものように歩いていました。
その時、大きな爆発音が!
足元に穴が開き、赤血球は爆発の勢いで遠くに飛ばされてしまいます。
そこから侵入してきたのは、黄色ブドウ球菌でした。
以前も現れた細菌ですが、復習のために解説します。
黄色ブドウ球菌は、皮膚や毛穴などに常在する細菌です。
毒性が高く、創傷部などから体内に侵入した場合、表皮の感染症や食中毒、肺炎、骨髄炎、敗血症などを引き起こすことがあります。
黄色ブドウ球菌は酸素を奪おうと、赤血球に襲いかかります。
そこへ白血球たちもかけつけ、赤血球に避難をするように伝えます。
次々と黄色ブドウ球菌を倒し、血小板も穴をふさごうと作業にとりかかります。
以前も侵入した細菌のため、一見有利な状況であると思われたが、黄色ブドウ球菌には秘策がありました。
なんと、黄色ブドウ球菌が合体を始めたのです。
ブドウ球菌の名前の由来は、いくつかの球菌が塊になり、その姿がブドウの房のように見えることから「ブドウ球菌」と呼ばれています。
合体したことで黄色ブドウ球菌の威力は増し、桁違いの強さになりました。
白血球の攻撃に対しては、体を修復するためのフェブリンを自由自在に操り、ガードを固めるため、白血球は全く手が出せない状況になってしまいます。
それだけにはとどまらず、フェブリンを白血球めがけて投げ、武器のように扱います。
これは、コアグラーゼと言い、フェブリンを析出させて血漿を凝固させる酵素です。
これを産出する菌は、フィブリンの網をバリアにして白血球の攻撃を免れることができるのです。
フィブリンによって身動きの取れなくなった白血球は絶体絶命です。
「さーて、こいつらを八つ裂きにするぞぉ!」
とトドメを刺そうとした黄色ブドウ球菌。
そこへ壁をぶち壊し、現れたのが単球です。
「あらやだ。ここから血管の外なのね。」
と単球は、容姿に似合わずかわいらしい声を発します。
血管の外に来た単球は、
「みなさーん、衣装チェンジしましょう。」
とかけ声をあげます。
どこか聞き覚えのある声です。
そう。防護服を脱ぐと、そこに現れたのは、マクロファージでした。
単球は骨髄で作られ、血液中を流れているが、血管外に出るとマクロファージになるのです。
マクロファージはいつものように華麗に細菌を倒します。
強力なマクロファージの姿をみたブドウ球菌は次々に逃げ出し、仲間割れをします。
合体して大きくなっていた体もみるみるうちに小さくなりました。
威力が弱まった黄色ブドウ球菌はマクロファージの一発で見事に駆除されました。
こうしてまさかのマクロファージの活躍にて一件落着となりました。
まとめ:【はたらく細胞】アニメ第10話「黄色ブドウ球菌」~看護師目線でみた感想~
【はたらく細胞】アニメ第10話「黄色ブドウ球菌」 いかがだったでしょうか。
今回はマクロファージと単球の関わりについて学べましたね。
血管外と血管内では姿を変え、いくつもの顔を持つマクロファージには驚きます。
本当に人間の身体はよくできています。
一見混乱しやすい場所によって働きがかわる細胞の役割をアニメを通してわかりやすく伝えていることに感動しました。
ブドウ球菌の名前の由来や合体することでパワーアップすることも理解できましたね。
次回もお楽しみに♪
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