【はたらく細胞】アニメ第2話「すり傷」~看護師目線でみた感想~

はたらく細胞

今回は、【はたらく細胞】アニメ第2話「すり傷」~看護師目線でみた感想~ について紹介したいと思います。

この中には私の個人的考察も含みますのでご了承ください。

私は現在、看護師として働いております。

そんな私がみた「はたらく細胞 第2話」のあらすじと感想を紹介していきます。

第2話は、すり傷についてのお話です。

皆さんも今までにすり傷や切り傷などのちょっとした傷をしてしまった経験があると思います。

そのような時に体の中ではどんなことが起こっているのでしょうか?

では【はたらく細胞】アニメ第2話「すり傷」~看護師目線でみた感想~ について見ていきましょう。

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【はたらく細胞】アニメ第2話「すり傷」~看護師目線でみた感想~ネタバレ

人間の体の中には、約37兆2000億個もの細胞が24時間365日元気に働いています。

今回の主役は血小板ちゃんです。

以前、第1話で紹介した私の大好きなキャラクターです。

血小板の役割は、傷などで血管が損傷した時に傷の周りに集まり、傷口を防ぎ、止血をする作用があります。

主に止血の役割があるので普段、看護師として働いている中でも血液データ上の血小板の値は本当に重要なものになります。

例えば、術後、傷からの出血が多いと、体の中は貧血状態になっていきます。

そのような時に止血の作用がある血小板が活躍します。

血小板の値も低いとなると、止血できなくなり、出血は持続してしまいます。

そのため、血小板が足りていない時は、血小板の輸血が必要になります。

輸血にもさまざまな種類がありますが、以前紹介した赤血球が足りなくなると、貧血になるので赤血球の輸血をします。

赤血球の輸血だけしても止血されないと意味がないので必要に応じて血小板の輸血や止血剤を投与して治療していきます。

アニメの中では、血小板は幼稚園児のキャラクターとして紹介されています。

血小板ちゃんたちはグループで行動しており、声をかけながら協力して働いている姿には癒されます。

アニメの中では血小板たちがフィブリンを洗うシーンが紹介されています。

これは、血液の凝固系に関わる繊維状のたんぱく質です。

 

いつものように赤血球は道に迷いながら酸素の配達をしていました。

しかし!

ある時、大きな衝撃音と共に大きな爆発が起こります。

赤血球は穴に吸い込まれるところでしたが、そこに現れたのが白血球。

一か八かのところで赤血球は白血球に助けられました。

これは、出血を再現しているシーンですね。

血が赤く見えるのはこの、赤血球の影響です。

このことからもわかるように出血すると、多くの赤血球が体外に流れてしまいます。

 

すり傷は表皮といわれる皮膚の表面まで達した傷です。

傷口から侵入しようとしてきたのが黄色ブドウ球菌です。

普段、皮膚や毛穴に常在する最近ですが、毒性が強いため、体内に侵入した場合、感染症や食中毒、肺炎、敗血症などを引き起こしてしまうことがあります。

 

白血球はこのブドウ球菌と必死で戦います。

この時に体内では、”血管収縮”の緊急警報が流れます。

傷ついた血管は収縮することで血液の流出速度を下げようします。

傷口から血管内に化膿レンサ球菌と呼ばれる咽頭・皮膚・消化器などに生息する普段はよくいる常在菌が入り込んでしまいました。この細菌が悪さをすると、多様な疾患の原因となることもあります。

立て続けに緑膿菌と言われる自然環境中に存在する常在菌の一種であり、緑膿菌感染症の原因となる細菌が入り込んできてしまいます。

そこに白血球たちが殺伐とした様子で現れ、助けてくれます。

白血球は細菌たちがもっと体の奥に入り込み、逃げることもできるのにここで捨て身で白血球と戦っていることを不思議に感じます。

奴らの狙いはいったい何なんだろう・・・。

 

細菌は免疫システムについて下調べしていました。

傷口から入ってきた細菌に真っ先に対応するのが、好中球。細菌に言わせてみれば一番弱いザコです。

以前お掃除屋さんとしても紹介したマクロファージや単球のような強力なものは到着するまでに時間がかかります。

リンパ球と呼ばれるキラーT細胞などの軍隊はさらに到着が遅れます。

好中球を早い段階で始末しようと考えた細菌たち。

 

絶体絶命の中、なんとそこに現れたのは意外なものでした。

 

「おつかれさまです!」

とかわいく登場した血小板ちゃん達。

「はぐれないように勝手な行動はしないこと!」

「他の子とけんかしないこと!」

とかわいらしいセリフに癒されていました。

驚いたのは、

「GP1bを使って飛ばされないようにすること!」

とのセリフが。

これ、かなり専門用語です。

GP1bとは、血管壁が損傷した際にフォン・ヴィレブランド因子を介して血小板が繋がれ、血管内細胞下組織に粘着することです。

簡単に言うと、抗菌因子を放出する作用を助け、細菌を排除するために活躍するたんぱく質の一種です。

血小板ちゃん達は、傷口にフィブリンと言われる血液の凝固に関わるたんぱく質を使い、凝固因子でフィブリンを繋ぎ、大きなネットのようなものを作ります。

これを血栓と言います。

血栓は血小板同士が集まり、傷口をふさぎ、最終的にはフィブリンの膜が傷口全体をふさぎ、覆い固めます。

これは一次止血ともいわれます。その後二次止血と進み、傷が治癒していきます。

 

傷口をふさがれ、仲間を呼ぶことができなくなった細菌は、白血球たちに倒され、一件落着となります。

その後、血小板ちゃんたちの作った粘着作用のあるネットの上で血球たちは動けなくなり、しばらくの間、穴をふさぐ役割をします。

これを二次血栓といいます。これが俗にいう”かさぶた”になります。

(C)清水茜
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まとめ:【はたらく細胞】アニメ第2話「すり傷」~看護師目線でみた感想~

【はたらく細胞】アニメ第2話「すり傷」~看護師目線でみた感想~ いかがでしたか?

はたらく細胞 第2話は、主に血小板の役割のお話だったのですが、今回もとても勉強になりましたね。

アニメを見た小学生が、フィブリンのことを日常生活の中で話していたときは驚きました。

楽しく学べるって本当にいいことですね。

 

次回もお楽しみに♪

 

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