【はたらく細胞】アニメ第4話「食中毒」~看護師目線でみたネタバレ感想~

はたらく細胞

今回は、【はたらく細胞】アニメ第4話「食中毒」~看護師目線でみたネタバレ感想~ を紹介したいと思います。

私は現在、看護師として働いております。

そんな私が看護師目線でみた【はたらく細胞】アニメ第4話「食中毒」の感想を自分の経験や考察もふまえて紹介いたします。

今回は「食中毒」についてのお話です。

集団食中毒にかかった事件などは、毎年ニュースで見る機会がありますね。

食中毒が起こっているとき、体の中では何が起こっているのでしょうか?

では実際に【はたらく細胞】アニメ第4話「食中毒」~看護師目線でみたネタバレ感想~ をみていきましょう。

※この中には私の個人的考察も含みますのでご了承ください。

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【はたらく細胞】アニメ第4話「食中毒」ネタバレ

今回の舞台は胃になります。

赤血球は初めて胃の中をみて、胃液がブクブクと音を立てている光景に驚いている様子です。

胃の中では、胃壁から分泌される胃酸によって食物が殺菌されています。

また、消化酵素のペプシンにより食物はどろどろの状態に消化されます。

 

胃の中で食べ物が消化されるしくみを知り、驚いている赤血球をよそに白血球のレセプターが反応します。

白血球がかけつけた先には細菌がいて、好酸球が戦っているではないですか。

好酸球は白血球の一種で全白血球の数%程度だといわれています。

アレルギーや寄生虫の感染があるときに増殖します。

弱いながらも他の白血球のように貪食作用があります。

同じ骨髄で育った白血球のひとつです。

好酸球について周囲の細胞たちはコソコソと話しています。

「あんな弱っちいのいたっけ。あれ、本当に白血球なの?」

「細菌くらいパパっと倒してよー。」

それを聞いた好酸球は、自分の弱さを自覚し、暗い気持ちになります。

 

そんなとき、”緊急事態発生”の警報が体内で響き渡ります。

どうやら胃の方で何かあった様子です。

マスト細胞は、別名肥満細胞ともいい、過剰につくられたIgEの刺激に反応してヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質を分泌します。

※肥満細胞といっても肥満とはいっさい関係ありません。

ヒスタミンの大雨が降る中、そこにいたのは傘をさした好塩基球でした。

「運命の歯車はすでに動き始めている。破滅へと向かう。平和という十字架を背負わされた悲しき戦士たち・・・。」

好塩基球とは、白血球の一種で全白血球の1%未満といわれています。

好塩基球が特定の抗原に出会うと、ヒスタミンなどが放出され、アレルギー反応を引き起こすとされています。

好中球と好酸球を問題部位に引き寄せる物質を作ります。

「愛を知らぬ生物の暴挙により、我らの楽園は制御のかなわぬ修羅の国と化した。諸君の手を借りるほか、この悲劇を終わらせるすべはない。」

と好酸球は語ります。

つまり、胃酸で殺しきれない細菌が侵入してきたということです。

白血球と好酸球は急いで胃へむかいます。

”細菌性食中毒が発生した模様です。付近の方はすぐに逃げてください”

と緊急警報が鳴り響き、細胞達は逃げまどい、パニック状態です。

この食中毒の原因は、「腸炎ビブリオ」でした。

腸炎ビブリオは、主に海水中に生息する細菌であり、この菌に汚染された魚介類を食べることにより、激しい腹痛などを伴う感染型の腸炎ビブリオ食中毒を発症させることがあります。

ヘルパーT細胞は

「生魚に付着したコロニーから菌が大量に侵入してきています。速やかに退避してください。」

と必死でアナウンスします。

腸炎ビブリオは子分たちに白血球の相手をさせている間に赤血球を食べようとします。

好酸球は赤血球を助けようと思い、、腸炎ビブリオに立ち向かいます。

それを見つけた白血球が好酸球をかばおうとしましたが、なんと白血球はそのまま腸炎ビブリオに食べられてしまいました。

周囲が唖然とした中・・・。

また、好塩基球が現れます。

「戦士は大いなる意思のもと犠牲の礎となった。世界の穢れを封印するには今こそ血のレクリエを響かせるとき・・・。」

と意味深なことばを言います。

 

その時でした!

細菌の中から白血球は体を切り裂いて出てきたのです。

腸炎ビブリオをおびき寄せた白血球は、わざと自ら飲み込まれ、内側から切り裂いて出てきたのでした。

これは、貪食作用といって、好中球などの食細胞が細菌や異物などを細胞内に取り込み、分解することです。

 

腸炎ビブリオは駆除されましたが、細菌性食中毒にしては胃液のダメージが強すぎることをヘルパーT細胞たちは不審に思います。

白血球は気づきます。

”細菌じゃない。あれは、寄生虫アニサキスだ!”

アニサキスとは、海産動物に寄生する寄生生物です。

アニサキスが寄生した魚介類を人が生で食べると、まれに胃や腸壁に侵入し、激しい腹痛や嘔吐を伴う食中毒を発症させます。

アニサキスは胃壁を食いちぎっています。

白血球でも歯が立たない中、好酸球は

「私がいく。」

と言います。陰口を言っていた他の細胞たちは、弱いと思っている好酸球を止め、同情します。

好酸球は叫びます。

「確かに私は白血球として細菌を駆除するのが仕事だ。でも私にはもう1つの仕事がある。私の本来の仕事は、寄生虫を駆除することだ!!!」

好酸球の働きには、寄生虫が体内に侵入した際、その殺傷を助けるなど、寄生虫感染に対する防御を行う働きがあります。

好酸球はアニサキスの頭上にヤリをさし、アニサキスを倒します。

細胞達は、好酸球を見直し、ばかにしていたことを謝り、歓喜の声をあげ、拍手喝采となります。

こうして好酸球の活躍により、アニサキスの脅威からこの世界は守られたのでした。

 

まとめ:【はたらく細胞】アニメ第4話「食中毒」

今回は食中毒に関するお話でした。

普段、よくお寿司を食べることがあるのでアニサキスはちょっとこわいです。

火を通したり、よく噛んで食べれば問題ないと言われていますが、案外アニサキス食中毒で入院する人は多いのでみなさんも気を付けてください。

普段調理する中でも注意してみると白い物が付着していることがありますが、これがアニサキスです。

調理する際にもよく魚を洗ってから調理してくださいね。

 

次回もお楽しみに♪

 

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