今回は、【転生したらスライムだった件】第68話「魔王誕生」ネタバレ感想を紹介します。
前回、ファルムス王国の一軍をたった一人で退けたリムルは、その戦場の死体を生贄に三体の悪魔を召喚していました。
その悪魔の実力は驚異的なもので、ラーゼンを子供でもあしらうかのように倒してしまいました。
そもそも悪魔を召喚した理由は、リムルが魔王への進化の眠りについたことです。
ランガに運ばれているリムルの体内では何が起こっているのでしょうか?
また、最重要であるシオン達の蘇生は成功するのでしょうか?
では【転生したらスライムだった件】第68話「魔王誕生」ネタバレ感想についてみていきましょう!
【転生したらスライムだった件】第68話「魔王誕生」ネタバレ感想
覚醒
ファルムスの軍勢を一人で滅ぼしたリムルは、ランガに運ばれテンペストに帰ってきました。
魔王化に伴い、休眠状態にあるリムルはピクリとも動きません。
リムルの傍にいたいランガですが、召喚した悪魔が来るのを待つために町の入り口へ必要があります。悪魔達の存在はランガしか知らないのです。
その様子に気づいたシュナはグルーシスもランガとともに行くことを頼みます。
ゴブタあたりのほうが、付き合いも長く連携が取れそうですが、何か考えがあるのでしょう。
その頃、リムルははどのような状態かと言うと、魔王への進化による変化が体内で起こっていました。
身体組織が再構成され、新たな種族へと進化していきます。
リムル自身、起きているのか眠っているのか、自分の身体が意識できない状態です。
「種族・粘性生物(スライム)から魔粘性精神体(デモンスライム)への超進化・・・成功しました。全ての身体能力が大幅に上昇しました。」
リムルには大賢者の声も届いていないまま、どんどんと進んでいきます。
大賢者は続けて既得の各種スキルと耐性の再取得、さらに、新規固有スキルの無限再生・万能感知・魔王覇気・強化分身・万能糸の獲得を告げました。
他にも様々な耐性を獲得し、リムルの進化は完了となりました。
「告。ユニークスキル大賢者より世界の言葉へ請願。大賢者の進化を申請。」
世界の声は、大賢者の申請を受け進化に挑戦しますが、失敗に終わります。
しかし、一回の失敗で諦めるわけもなく何度も何度も挑戦し、何度も何度も失敗に終わってしまいました。
ならばと、方法を変え「変質者」を生贄に魔王への進化の祝福を得て、進化に挑戦します。
「ユニークスキル「大賢者」は究極能力「智慧之王」(ラファエル)に進化しました。」
無限に繰り返された試みへの褒美であるかのように、世界の声から成功が告げられました。
続いて「暴食者」(グラトニー)の進化を求め、「心無者」(ムジヒナルモノ)を生贄に実行します。
一度、成し遂げられたことがきっかけだったのか、続いて奇跡的にこれも成功しました。
リムルの意識の感知し得ぬ魂の深淵にて、ラファエルの統率の元で能力は静かに、けれど確実に最適化されていきました。
そうしてリムルの魔王への進化が完了したのでした。
代行者
リムルの魔王化が完了し、次は系譜の魔物への祝福の授与が開始されます。
系譜の魔物、つまり、リムルが名付けを行った者達にも進化のおすそ分けがあるということです。
系譜の魔物たちはリムルと同様、深い睡魔に襲われます。
周囲のその場で眠っていく中、ベニマルはこの状況で自分まで眠るわけにはいかないと必死に抗っています。
リムルを守らなければ、その一心のベニマルの目の前に突如、リムルが立ち上がりました。
「告。後は任せて眠りにつきなさい。」
リムルの立ち上がった姿を見て安心したベニマルは、眠りにつきました。
その場で唯一起きているミュウランは、普段のリムルとの違いに戸惑いを見せます。
大賢者の話し方を知らない者が聞くと不安に思ってしまうのは当然と言えます。
魔王化で人格に変化が出たのでは?と考えたミュウランは、あなたは魔王リムルなの?と問いかけます。
「代行者。」
リムルの体を使用していると思われる大賢者は一言告げました。
「告。智慧之王(ラファエル)の名において命ずる。「暴食者」(グラトニー)改め究極能力「暴食之王」(ベルゼビュート)よ、結界内の全ての魔素を喰らい尽くせ・・・ひと欠片の魂さえも残さずに。」
ベルゼビュートの能力により、周囲の魔素は全て喰らい尽くされていきます。
傍からその様子を見ているミュウランは、先ほどの代行者という言葉について考えていました。
まさかの考えにはなりますが、スキルが自立的に行動していると思われます。ミュウランの知識では、それはあり得ないはずなのです。
実際は、今までも戦闘などで大賢者が体を動かすことはあったのですが、ミュウランには知る由もありませんでした。
三体の悪魔
その頃、ランガとグルーシスは町の外で悪魔が戻ってくるのを待ちながら話していました。
シュナが作った結界の凄さにグルーシスは感服していました。
何でもこの結界はミュウランの大魔法を解析して張った結界で、魂の拡散を防ぐため改良したものでした。
グルーシス自体、魔法には詳しくないのですが、ミュウランはシュナの技量に目を丸くしていました。
シュナが褒められていることに、ランガはとても嬉しそうな様子で、この国の者は仲間が褒められると喜ぶ様子に微笑ましいと感じていました。
ここで話は変わって、ユーラザニアが宣戦布告を受けた件になります。魔王ミリムと魔王カリオンが戦うことになると噂です。
テンペストの問題につき合わせている身で言うのもなんですが、行かなくて大丈夫なのか?とランガは心配になります。
予告通りなら決戦の日は三日後ですし、応援に向かうのであればここの結末を見届けてからでも間に合うと言います。
なにより、グルーシスは魔王カリオンを信じているのです。カリオンに絶対的な信頼があるからこその行動でした。
さらに話は変わり、リムルの魔王化の件になります。
グルーシスは自身の目で魔王への進化を見られるとは思っていませんでした。
魔物が魔王になるなど数百年に一度あるかどうかの大変珍しい出来事なのです。
魔王とは、この世界に認められた力ある魔物の証拠で、世界には十名しか存在しません。今回、リムルが魔王になったことにより、魔王間での均衡は崩れたと言えます。
つまり、下手したら戦争が起きてしまうという状況になっているのです。
そんな重要な話をしていると、急にランガが倒れてしまいました。当然、グルーシスはランガを心配します。
「眠る・・・グルーシス・・・殿、悪い・・・が、あと・・・たの・・・む。」
倒れた原因は唐突な眠気によるもので、考えられる原因は系譜の頂点からの影響です。つまり、リムルが魔王になった影響ということになります。
シュナがランガの同行にグルーシスを選んだ理由はこれを見越してのことだったのでしょう。シュナの優秀さが感じられます。
「おや、ランガ殿は進化の眠りについているようですね。」
一人、ランガやテンペストの状況を考えていたグルーシスの前に三体の悪魔がいました。驚くべきことに声をかけられるまで全く気配を感じませんでした。
「クフフフフ。そう警戒しないでください。私は新たな魔王に召喚された名もなき悪魔です。後ろの二人は私の雑用係なので気にしなくて結構。」
この三体がリムルの召喚という悪魔だとグルーシスは気づき、雑用係と呼ばれている大きい悪魔が担いでいる男について尋ねます。
その男こそ悪魔達を召喚した理由のラーゼンでした。ラーゼンのおかげでリムルに召喚されたことを理解している悪魔は、ラーゼンにとても感謝しているので丁寧に扱ってあげたと言いますがぼろぼろで瀕死の状態でした。
その状態にやや呆れ気味のグルーシスですが、あえて触れずに捕虜ならば皮膜結界で守っておけと忠告します。
というのも、今町の中は魔素濃度が高すぎるのです。生身の人間には毒になります。
「そこまでしたら甘すぎませんか?」
感謝しているから丁寧に扱ってやると言っていたとは思えない発言です。
怖すぎる悪魔だと内心感じていると、突如目の前の結界が割れてしまいました。
中で何か大きな力が動いたのが感じられ、グルーシスはミュウランの安否が最優先になりました。一刻も早く確認するために、悪魔を入り口で待たせて自分は町の中に向かいます。
あれだけ濃かった魔素はキレイさっぱり無くなっており、町の人々は眠りについているという異様な光景を目にし、不安が大きくなっていきます。
ようやくミュウランとリムルを見つけましたが、ほっとしたと同時にいつもと明らかに雰囲気の違うリムルに驚きです。
さらに、先ほど入り口で待っているよう言った悪魔達もついてきていました。
「失礼ながら申し上げます。どうも魔素量が足らぬようですが・・・」
悪魔にはリムルが何を行っているのか理解できているようで、リムルもその指摘を肯定します。
これから行おうとしていることに、魔素は必要量満たしていません。なので、自身の生命力を消費し代用すると告げました。
この発言に悪魔は大慌てです。リムルの身を案じていることは明らかで、代案を提案されました。
それは、自身の後ろに控えていた悪魔二体を足りない魔素量へ補填するということでした。
自身ら悪魔は主の役に立つことこそが最大の喜びであるので是非役立てて欲しいと言われ、リムルも必要な魔素量の補填可能であると判断し、快諾しました。
リムルの手により、一瞬にして魔素となった二体の悪魔を見ている残りの悪魔は、心の底から羨ましそうな表情です。
「規定の魔素量に達した確認しました。これより’’反魂の秘術’’を再会します。」
反魂の秘術とは、死者蘇生の秘術のことであり、それらの秘術を行使するには莫大な魔素を必要とします。さらに、それを制御する魔力は想像を絶するものとなります。
成功率は円周率並みの3.14%と大賢者も言っていました。
しかし、その数値は魔王へと進化する前に算出されたものであり、進化を果たした今その数値は進化前とは比べるまでもないでしょう。
テンペストの空は晴れ渡り、広場に並べられているシオン達被害者のもとへ光が降り注いでいます。
光に反応するかのように、シオンの指はピクリと動きゆっくりと目を開けたのでした。
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まとめ:【転生したらスライムだった件】第68話「魔王誕生」ネタバレ感想
今回、ファルムス王国との決着をつけたリムルはテンペストに戻ってきました。
リムルの魔王化に伴い、系譜の魔物たちにも進化がもたらされテンペストの軍事力はより強大になりました。
さらに、リムルの召喚した悪魔も初めから言っていたようにテンペストやリムルの力になってくれることでしょう。
最後に一番重要なシオン達の蘇生ですが、恐らく成功したと思われます。
ですが、まだ油断できません。
蘇生が成功したからといって、一度死んでいるのですから記憶や身体が心配です。
次回、そちらも判明するはずですので、楽しみに待ちましょう!
(C)伏瀬
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【転生したらスライムだった件】第68話「魔王誕生」ネタバレ感想
第68話「魔王誕生」いかがでしたか?
リムルは目論見どおり魔王となり、死者蘇生の術を実行することに成功していました。
最後の描写は、シオン達が生き返ることができたと考えていいでしょう。
しばらく暗い話題続きでしたが、今回の件は一先ず落ち着いてホっとしています!
しかし、問題はまだまだこれだけではありません。
ファルムスの件もまだ事後処理があるでしょうし、魔王となった今、別の問題も浮上してくるかもしれません。
テンペストの皆で一致団結して、乗り越えて欲しいものです!
最後までご愛読ありがとうございました。
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