【転生したらスライムだった件】第70話「獣王国、滅びの日」ネタバレ感想

転スラ

今回は【転生したらスライムだった件】第70話「獣王国、滅びの日」ネタバレ感想を紹介します。

前回、ファルムス王国との戦争により、魔王へと進化を果たし、見事シオンや他の仲間達を復活させることに成功しました。

さらに、悪魔の中でも最上位に位置する実力を持つディアブロも仲間になり、テンペストの力はさらに強大なものになりました。

その反面、リムルの知らないところで悪い話も進行していました。

魔王ミリム対魔王カリオンの対決です。

リムルからすると、どちらも友好的と言える立場なので、この展開は無視できないでしょう。

では【転生したらスライムだった件】第70話「獣王国、滅びの日」ネタバレ感想についてみていきましょう!

 

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【転生したらスライムだった件】第70話「獣王国、滅びの日」ネタバレ感想

魔王ミリムの襲来

「魔王への進化、誠におめでとうございます。リムル様」

獣王国ユーラザニアの三獣士アルビス・フォビオ・スフィアの三人は用件に入る前に、リムルの魔王化へ賛辞を送ります。

自分達も大変な目にあっていますが、避難民の受け入れをしてくれたリムルに本当に感謝しているようです。

ですが、今はユーラザニアの経緯について一刻も早く知らなければならないため、早速本題に入ります。

一週間と少し前、ユーラザニアは魔王ミリムに宣戦布告を受けました。

フォビオ達三獣士は、ミリム襲来に向け獣王戦士団の出撃準備をし、ミリム迎撃のため動いていました。

あとは、魔王カリオンの命令を待つのみの状況で、カリオンはその戦士達で避難民の誘導を命じます。

当然、三獣士は自分達も戦うという意思表示をしたのですが、カリオンに却下されてしまいます。

「ミリムは俺様が相手をする。貴様らは民を守ることを優先するのだ。」

その姿は王としての威厳に満ちています。

その一週間後、予告通りミリムはユーラザニアにやってきました。

「ようミリム。まさか本当に魔王達の宴(ワルプルギス)にも諮らずに協定を破棄しちまうとはな。」

宣言通り、カリオンはミリムの相手を一人で請け負っていました。

この時、魔王間の協定を無視して、ミリムはユーラザニアに攻め入ってきたことも発覚します。

先手必勝と言わんばかりに、攻撃を開始するカリオンですが、ミリムが展開している多重結界のせいで斬撃が思うように通りません。

ならば、と絡め手で攻めることに切り替え、帯のようなものでミリムの左腕を拘束しました。

ミリムを動けなくしたので、これで斬撃が通る、と思い切り斬りかかりますが、今まで無手だったミリムがここで自身の身の丈ほどの剣を取り出し、防ぎました。

「・・・光栄だな。その剣をこの目で見られるとは。」

ミリムの剣は数多の魔人や魔王を葬った魔剣「天魔」と呼ばれるものです。カリオンもその昔、親から魔剣を操る竜の姫君、その暴虐の御伽噺を聞かされたことがあるくらいの有名なものでした。

ふと気になったカリオンは、ミリムになぜこんなことをするのか?と問いかけますが、ミリムは黙ったまま表情すら変わりませんでした。

さすがにおかしいと思い、もしかしたら操られているのでは?と脳裏によぎりますが、今は戦闘中でそんなことを考える余裕はありません。

少し残念そうな表情を見せたあと、カリオンが光り、先ほどと姿が大きく変わっていました。

「本気のお前を倒して、この俺様が最強であると証明したかったんだがな。」

百獣化というスキルで、獣人の本来の力が出せる形態と言ったところです。

いよいよカリオンも本気の様子で、持っている剣に力をこめます。

「この世から消えるがいい!獣魔粒子砲(ビーストロア)!!」

カリオンの剣から、ミリム目掛けて極大の魔法が襲います。

見事に直撃し、カリオンの剣は先ほどの魔法の反動で先端が跡形も無くなっていました。

傍目から見ていたフォビオも壮絶な威力を目の当たりにし、あれを受けて生き残れる者など存在しない、と思わされます。

自身の勝利を確信したカリオンも疲弊しており、飛行すらおぼつかない状況です。

などと思っていた次の瞬間、背後から強烈な殺気と斬撃が飛んできてカリオンは腹を切られてしまいます。

なんとミリムはあの強大な一撃を受けても無傷だったのです。

「やるな。左手が痺れたのは久しぶりなのだ。お礼に取って置きをみせてやる。」

ミリムは、深呼吸でもするように大きく息を吸い込みました。何かを察したカリオンは必死に逃げますが、ミリムの準備はそう長くはありませんでした。

目を見開いたと同時に、極大の光線がミリムの口から放たれました。

かろうじて攻撃を避けたカリオンですが、直撃を受けたユーラザニアの都市や森は跡形も無く消し飛んでしまいました。

破壊の暴君(デストロイ)ミリム・ナーヴァの二つ名は御伽噺にしても語り継ぐべき脅威を実感させられます。

「よう、理由を聞かせちゃくんねえか?なぜ獣王国を滅ぼそうと思った?」

当初から疑問に思っていたことを尋ねるカリオンですが、ミリムは黙ったままです。

改めてミリムの様子がおかしいと感じたカリオンは、いよいよ本当に操られているのではないかと考えます。

「あら、何かに気が付いたのかしら。」

突如、背後から声をかけられ、首には刃が突きつけられていました。カリオンの背後にいたのは、魔王「フレイ」でした。

フレイはそのまま刃を滑らせ、カリオンは成す術なく地面に落ちていきました。

そして魔王フレイはカリオンを抱えて飛び去っていきました。

これがフォビオが見たミリム襲来の全てでした。

話を聞いたリムルは、顛末を理解すると共にフォビオがミリムの攻撃に巻き込まれて無事だったことに驚きを隠せません。

実際、フォビオも死にかけてはいましたが、拠点移動でどうにかテンペストまで来ていました。

答えに納得したリムルは、改めて三獣士に協力を申し出ます。

カリオンは連れ去られて行ったということなので、生きている可能性は高いでしょう。その救出に力を貸す、と約束しました。

それにしても、ミリムがユーラザニアに仕掛けた意味もわかりませんが、もっと意外なのがカリオンとの一対一の勝負に他人の介入を許したことです。

リムルが知っているミリムらしくない、というのが率直な感想です。

らしくないと言えば、フレイがフォビオを見逃したのもおかしい、とスフィアが意見します。

有翼族(ハーピィ)は高高度より獲物を狙撃する視力を持っています。

天空女王(スカイクイーン)と呼ばれる有翼族の女王フレイがフォビオに気づかないとは思えないのです。

リムルは魔王フレイのことはよく知らないので、確証を得ることはできません。ですが、以前ミリムに聞いた話では、傀儡の魔王を誕生させる計画に加担していたのは4人の魔王でした。

今回の件にも絡んでいる、ミリム・カリオン・フレイと来て、もう一人が無関係だったとは思えません。

となると、裏で糸を引いている人物は予想ができます。

予想の裏づけをするため、シオンにミュウランを連れてくるように命じ、ついでに地図も持ってくるよう言いました。

黒幕

ミュウランが到着し、先ほどの話に関連する情報について尋ねます。

ミュウランが知っている情報によると、リムルの予想通りクレイマンはミリムに接触を図っていたようです。

ミュウランの印象にはなりますが、ミリムのユーラザニアに対する宣戦布告は想定外の様子で苛立っていたように感じました。

ミュウランの話から、ほぼクレイマンが黒幕で確定だと思われます。

三獣士も獣王国滅亡の裏で糸を引いていたことがわかり、顔色が変わりました。

スフィアが無言で立ち上がり、無言でその場をあとにしようとしましたが、アルビスが止めます。

「行くなら全員で攻め込みますよ。」

自国を滅ぼされているので当然ですが、怒り心頭の様子です。

リムルは冷静に獣人達を一旦止め、もう少し判断するための材料が欲しいと考えます。

戦いを見ていたフォビオにフレイが飛び去った方角を聞いてみると、獣王国の北東方面でした。

その方角から推測すると、おそらくミリムの支配領域である忘れられた竜の都に向かったと思われます。

そして忘れられた竜の都の先にあるのは、傀儡国ジスターヴでありクレイマンの支配領域です。

ここまで状況証拠が揃っているとなると、推測は確信へと変わります。

結論が出たところで、一旦話し合いを終了しました。

先ほどの内容について、一人で考えをめぐらせているリムルの元にディアブロが訪れます。

ディアブロはリムルの様子や状況を考え、リムルの力になりたいと思っていました。

現状、リムルには複数の問題があります。

まず、カリオンの件です。ミリムの考えが行動がわからないですし、何より心配です。

次にファルムス王国の後始末です。捕虜として捕らえているものの処遇もそうですし、ファルムス王国の政治にも関与していかなければならないでしょう。

最後に西方聖教会への牽制です。ファルムス王国の件にも絡んでいた西方聖教会でしたが、「ヒナタ」という脅威がある以上、何かしら手を打たなければいけません。

どれも後回しにはできないのですが、一度に行うには許容量を超えています。

「なるほど。では私が一方面を受け持ちましょう。是非ご命令を。」

ディアブロは自ら、進言しました。

確かにディアブロほどの力を遊ばせておくのは勿体ない話です。

リムルはその提案に了承し、明日の会議でその方針を決めるので、ディアブロにも参加するよう伝えました。

これで、一方面への対処はできる、と安心していたところにラファエルからも進言がありました。

内容は西方聖教会について心配は必要ない、というものです。

ラファエルは大賢者から進化を果たしたことで、大幅に演算能力が向上しています。

その結果間もなく、「無限牢獄」の解析鑑定が終わると言うのです。この解放を行えば、西側諸国への牽制効果が十分に見込めるはずだということです。

無限牢獄の解析が終わる、ということは暴風竜「ヴェルドラ」の復活を意味します。

気づけば二年以上の月日が経ちますが、ようやくこの世界にきて最初に出会った盟友と再会できるのです。

長いようで短かったその日々と近い未来でのヴェルドラとの再会に、リムルは思いをはせるのでした。

 

(C)伏瀬
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【転生したらスライムだった件】第70話ネタバレ「獣王国、滅びの日」感想

第70話いかがでしたか?

今までもわかっていたことでしたが、改めてミリムの本当の実力が見られたのではないか、と感じました。

ミリムの目的がわからない以上、もしかするとリムルもミリムと対峙することがあるかも知れないと思うと恐ろしいですね。

また、リムルは現状問題を複数抱えています。

一応、各方面のあてる人材がいるので見通しは立つと思われますが、うまくいくのか不安ですね。

これからの展開に期待しましょう!

(C)伏瀬
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まとめ:【転生したらスライムだった件】第70話ネタバレ感想「獣王国、滅びの日」

今回は、魔王カリオンと魔王ミリムの一部始終が明かされた会でした。

連れ去られたカリオンに、ミリムに協力しているフレイと謎が多いです。

一番の謎はミリムの動きなのですが、クレイマンが関係していることは間違いないでしょう。

また、ミリム・クレイマンの件もありますが、ファルムス王国と西方聖教会の件も平行して対処していかなければなりません。

ファルムス王国には、配下になったばかりのディアブロがあたるということで、どのような活躍を見られるのか楽しみです。

さらに、リムルがこの世界に来たとき始めて出会ったヴェルドラは近い将来に復活を果たします。

リムル自身、盟友の復活間近に喜びは大きいでしょう。

ただ、ヴェルドラが復活するとなると多方面にも影響が出るのは間違いありません。

次回以降、リムルはどう動いていくのか注目です!

最後までご愛読ありがとうございました!

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