【進撃の巨人】Season3 part2 のネタバレあらすじ総まとめ!これを見れば全てがわかる!

進撃の巨人

今回は【進撃の巨人】season3 part2のあらすじと総まとめ、season3 part2の全てがわかる(ネタバレ注意)を紹介したいと思います。

season3 part2 はアニメ版「進撃の巨人」第50話から第59話、漫画では18巻から21巻までのお話です。

この中では私の考察を含みますのでご了承ください。

【進撃の巨人】season3 part2のあらすじについてみていきましょう!

 

 

 

 

【進撃の巨人】Season3 part2 あらすじ

≪第50話〜第59話≫

巨人達に奪われた地、シガンシナ区へ向かう調査兵団。

行く手にはおそらくライナーとベルトルトと獣の巨人が待ち受けているだろうと用心をしていたが、予想に反してシガンシナ区には誰もいなかった。

誰もいないであれはそれはそれで幸いと、まず外界につながる門から塞ぐエレン。

門に空いた大穴を、硬質化能力によって結晶化した自分の身体で塞いだが、この後に及んでもライナー達が姿を表すことはなかった。

しかしアルミンが、火を焚いた後と、それによって温められたであろう冷めきったポット、そして謎の飲料物を見つけた。

間違いなくライナー達はどこかで見ていると確信したエルヴィ団長は、アルミンを指揮官においてライナー達の捜索にあたらせた。

見事な機転によって壁の中の空間に潜んでいたライナーを発見するアルミン。

その首をリヴァイ兵長が切り落とそうとするが、間一髪、ライナーは意識を体全体に移すことで死を免れ、巨人化を果たしてしまう。

ライナーの巨人化を見て戦闘態勢をとる調査兵団だったが、その瞬間、シガンシナ区の周囲を無数の光が取り囲む。

獣の巨人を中心として、無数の無垢の巨人達が巨人化し、シガンシナ区を囲んでいたのだ。

壁の外には獣の巨人と無垢の巨人達。壁の内側には鎧の巨人。

意表をつかれた調査兵団だったが、獣の巨人はリヴァイ率いる班が、鎧の巨人はハンジの班が率いる104期生達が反撃に向かった。

巨人化し、再びライナーと対峙するエレン。

新装備『雷槍』の威力もあり、ライナーはあっという間に制圧されてしまう。

しかし雷槍によってうなじが破壊され、こときれたはずの鎧の巨人が、倒れる前に咆哮をあげた。

それを合図として、獣の巨人が壁の中へと大きな樽を投げ入れた。

中には何とベルトルトが潜んでおり、空中で超大型巨人になることで、変身時の巨大な爆発力によって調査兵団を一掃する計画であった。

しかし樽の覗き穴から、街の中にライナーがまだ倒れているところを見たベルトルトは、変身をやめ、ライナーの下へと駆けた。

うなじを大きく損傷していた鎧の巨人。

しかし、ライナーの心臓はまだ動いており、どうやらライナーは巨人の体全体に意識を移すという技術を成功させ、命だけは助かっているようだった。

ベルトルトは、ライナーに仰向けになって倒れるように言い残し、再び爆破の体勢を取ろうとする。

ベルトルトの襲撃を受け、一旦避難していたアルミン達だったが、アルミンはまず巨人側との話し合いを望んだ。

実はかつてトロスト区で、104期生のマルコ・ボットが人知れず死んでいた時、マルコの死の原因となったのはライナー達であった。

初めて巨人化したエレンを見たアニ、ライナー、ベルトルト達は、その姿を見て今後どうするかをそこで話し合っていた。

しかしその会話をマルコに聞かれ、マルコの立体機動装置を奪い、無垢の巨人の前に放り出していたのだ。

その時にマルコが望んでいたことも、まず話し合うことであった。

『僕たちは・・・まだ、話し合ってないじゃないか!!!!』

そう言いながら食べられるマルコを見て、ライナーは人類を滅ぼそうとする戦士としての自分と、人類を守ろうとする兵士としての自分に人格が分かれてしまったのだった。

マルコと同じようにまず話し合いを望むアルミン。

しかしベルトルトからの返答はとりつくしまもないものだった。

『話し合ったら、みんな死んでくれるか!!??』

言葉を失うアルミンと104期生の面々。

104期生を含めて、人類全てを滅ぼすことに心を決めたベルトルトは、再び空高く舞い上がり、巨人化による爆撃を行う。

かろうじて避難する104期生達。

しかしハンジとモブリットが行方不明になってしまう。

超大型巨人に変身したベルトルトは、高温の巨大な腕を振り回し、火のついた瓦礫を撒き散らし、街を蹂躙する。

たまらず超大型巨人の足にとりつき、押し戻そうとするエレンだったが、あまりのサイズの違いになんの意味ももたらさず、エレンは壁の上まで蹴り飛ばされてしまう。

立体機動装置で超大型巨人を討とうとする104期生達だったが、全身から噴出する蒸気に阻まれ、いかなる攻撃も通じない。

手が尽き、どうしたらいいのかわからない104期生達の前に、次なる絶望の足音が迫っていた。

鎧の巨人が復活して近づいてきたのだった。

一方、壁の上で戦況を見守っていたエルヴィンとリヴァイ。

街は取り囲まれたが、こちらの戦力も十分。
まずは壁外にいる小さな巨人から一体一体討つ為に迎撃に向かった。

獣の巨人の指示で比較的小型の巨人から街に攻め入る無垢の巨人達。

一体一体確実に討ち取る調査兵団。

そこに参戦しようと立体起動で向かうリヴァイだったが、その最中で、膨大な数の石礫が街に降り注ぐ。

大小膨大な数の礫は、建物も人の体も無差別に引き裂いて降り注いだ。

何が起きたのか全く理解できないリヴァイだったが、遠方を見ると、獣の巨人がそばにいた四つん這いの巨人から何かを受け取った。

それは獣の巨人の拳より少し大きめの巨大な岩。
それを獣の巨人は手の中である程度の大きさまで砕き、それを散弾のように街に投げつけていたのだ。

テナガザルのように伸びた腕を持つ獣の巨人からの投擲は、ソニックブームを生むほどの威力と速度があり、リヴァイと新米兵団以外の兵士たちはあっという間に全滅した。

投擲を続ける獣の巨人の前に壁外の街は徐々に粉々になっていき、このままではいずれ全てが荒野と化す。

一人特攻を決意し、エルヴィンとその他の団員達を逃がそうとするリヴァイだったが、エルヴィンの一言がその決意を止めた。

リヴァイ「俺は獣の相手だ。」

エルヴィン「無理だ、近付くことすらできない。」

リヴァイ「だが、お前とエレンが生きて帰ればまだ望みはある。正直言って俺はもう誰も生きて帰れないとすら思っている」

エルヴィン「あぁ、反撃の手立てが何も無ければな」

策があるのかと詰め寄るリヴァイ。
だがエルヴィンはその胸のうちを語る。

「この作戦が上手くいけば、お前は獣を仕留めることができるかもしれない。
ここにいる新兵と、私の命を捧げればな」

「お前の言う通り、どの道我々は殆ど死ぬだろう。イヤ、全滅する可能性の方がずっと高い。それならば玉砕覚悟で勝機に懸ける戦法もやむ無しなのだが、そのためにはあの若者達に死んでくれと、一流の詐欺師のように体のいい方便を並べなくてはならない。」

「私が先頭を走らなければ誰も続く者はいないだろう、そして私は真っ先に死ぬ。

地下室に何があるのか知ることもなくな。」

「俺はこのまま地下室に行きたい」

「俺は今までやってこれたのもいつかこんな日が来ると思ってたからだ。いつか、答え合わせができるはずだと。
何度も死んだ方が楽だと思った。
それでも父の夢が頭にチラつくんだ。
そして今、手を伸ばせば届く所に答えがある。
すぐそこにあるんだ。

「だがリヴァイ、見えるか?仲間達が」
そこでエルヴィンの周囲に浮かび上がる、今まで死んだ全ての仲間達の亡霊の姿。

「仲間達は俺らを見ている、捧げた心臓がどうなったか知りたいんだ」

しかしリヴァイは、エルヴィンの全ての想いを受け止めた上で告げる。

リヴァイ「お前はよく戦った。おかげで俺達はここまで辿り着くことができた。」

「俺は選ぶぞ、夢を諦めて死んでくれ。」

「新兵達を地獄に導け。獣の巨人は俺が仕留める。」

エルヴィンはこれを聞き、微笑みを浮かべて言った。

『ありがとう、リヴァイ』

新兵達に作戦を伝えるエルヴィン。
その作戦とは、生き残った兵士全員とエルヴィンとで獣の巨人に突撃を仕掛ける。
そしてリヴァイが単独で獣の巨人の死角から近づき、獣の巨人を討つというものだった。

愕然とする新兵達。

しかしエルヴィンはここで死ぬことの意味、後に続く者たちへと意味をつなぐことの意味を説き、新兵達は全員で獣の巨人へと突撃を開始した。

信煙弾など、持てる武器を全て駆使して獣の巨人の気を引くエルヴィン達。

獣の巨人は平原の真ん中に立ち、いかなる遮蔽物もなく獣の巨人に近づくのは不可能と思われた。
しかし街を取り囲むように配置した無垢の巨人達。
そのうなじを切り裂き、辿りながら、リヴァイ兵長が獣の巨人の下へと徐々に迫っていたのだ。

突撃を続けるエルヴィン達。

しかし獣の巨人は無常に、その進軍にも岩の散弾をぶつけ、エルヴィンは脇腹を貫かれ馬から堕ちる。

生き残った兵士たちはそれでも突撃を続けるが、あまりの威力と広範囲な岩の散弾の前には、誰一人として獣の巨人のところまで辿り着けるものはいなかった。

殲滅した兵団を見て勝鬨をあげる獣の巨人。

だが、その背後からリヴァイ兵長のアンカーが突き刺さる。

咄嗟に腕を振りまわし、迎撃する獣の巨人だったが、リヴァイの人間を超えた膂力と挙動は、獣の腕を細切れにし、目をつぶし、アキレス腱を切断し、身動きが取れなくなった獣の巨人を蹂躙し、あっという間に獣の巨人の本体である、ジーク戦士長と呼ばれる金髪の男を引きずり出した。

手足を切断され、何の抵抗もできない本体であったが、リヴァイ兵長にはこいつをまだ殺せない理由があった。

ケニー・アッカーマンから受け継いでいた、巨人化薬である。

この薬を注射したものは、無知性の無垢の巨人になってしまう。しかし、その後知性があり、能力を持つ巨人を食べれば、その巨人の力を受け継ぎ、知性戻ってくるのだ。

しかも、その無垢の巨人になる時、直前にいかなる怪我を負っていようと命さえあれば、その注射を打つことで、一旦は無垢の巨人になってしまうが、あらゆる延命が可能になるのだ。

リヴァイの懐には、その無垢の巨人になるための注射器が託されている。

そして、誰か生き残った者を巨人化させ、この目の前の金髪の男・ジークを食わせれば、どんな致命傷でも治すことができるのだ。

(誰か・・・誰か、生き残ってるやつはいないか・・・)

そう脳裏に浮かんだリヴァイだったが、その瞬間、獣の巨人をサポートしていたあの四つん這いの巨人が巨大な口を開けてリヴァイに襲いかかる。

かろうじてその襲撃をかわしたものの、その巨人の口には、ジークが咥えられていた。
この四つ足の巨人も、知性のある巨人だったのだ。踵を返し逃走する四つ足の巨人。

ジークを奪い返そうとするリヴァイ。

そこから少し離れた場所で、奇跡的に生き残った一人の兵士が、他の生き残りを探して戦場を彷徨っていた。

一方、壁の中では未だ無双に暴れ回る超大型巨人、そして復活した鎧の巨人を前に、何の手立てもない104期生達が様子を伺っていた。

完全に手立てを失い、一時は戦意を喪失していたアルミンだったが、超大型巨人の体が徐々に細くなっていることに気がつき、計画を編み出す。

「作戦がある、みんなで鎧を引きつけてくれ。
超大型は僕とエレンで倒す。

僕達二人で、勝ってみせるから」

鎧の巨人は、ミカサ、ジャン、コニー、サシャ。
超大型巨人はエレンとアルミンで討つ。

104期生はそれぞれの行く手に分かれた。

アルミンは壁の上まで蹴り飛ばされたエレンの下へ飛んでいった。

エレンに作戦を伝えるアルミンであったが、その前にアルミンはこう呟いていた・・・

『この作戦が上手くいけば 僕はもう 海を見に行けないな」

このことを隠してエレンに作戦を伝えるアルミン。
何かを隠していると思いながらも、アルミンの作戦を信じるエレン。

その二人へと超大型巨人が迫る。

しかしその時、エレンの足元が崩れ、エレンが落下してしまう。

壁の下で無様に倒れ伏すエレン。

それを見てベルトルトはアルミンに巨腕を振るうが、アルミンはそれを立体機動でかわし、アンカーをベルトルトの歯に打ち込む。

咄嗟に高熱化し、蒸気を発するベルトルトだったが、今までと違いなぜかアルミンを吹き飛ばせない。
アルミンは、超大型巨人が高熱化し、蒸気を発している時、筋肉に刺さったアンカーは抜け落ちてしまうが骨や歯に刺さったアンカーは抜けないと見破っていた。
そして高熱を発している時、筋肉を動かせないことも見抜いていたのだ。

高熱の蒸気の奔流にさらされるアルミン。

しかし壁の下で倒れ伏すエレンはピクリとも動かない。

ベルトルトは、これがアルミンの策の全てなのかと疑うが、覚悟を決め、アルミンを焼き殺すことに決める。

体温を上げ、更なる高温の蒸気を発するベルトルト。

耐えていたアルミンも、手も足も全て焼かれ、燃える紙切れのように地上へと落下した。

次はエレンの番だと、エレンの巨人に目を向けるベルトルト。

しかしそれはエレンの硬質化した姿。
外側の硬質化した部分だけ残して中身は空っぽの囮であった。

驚愕するベルトルトの背後に、立体機動装置を装備したエレンが跳び上がる。

エレンはためらうことなくうなじを切り裂き、ベルトルトの本体を引きずり出した。

一方、鎧の巨人と退治するミカサ達。

ミカサ達の作戦は鎧の巨人のアゴの両側に雷槍を打ち込み、顎の筋肉を破壊、開いた口の中に雷槍を打ち込み、内側からライナー本体を吹き飛ばす作戦であった。

だがライナーの反撃に遭い、雷槍はアゴの片側だけを破壊。
不完全な開きの口に無理やり特攻しようとするミカサだったが、そこに別の影が飛び込んだ。

『イヤ!よくやった!』

超大型巨人の爆撃以降、安否不明のハンジだった。

ハンジは自らの装備していた雷槍を、ライナーの無事な方のアゴに打ち込み破壊する。

アゴの両側の筋肉を破壊され、口が閉じなくなったライナー。

それを見たミカサはすかさずライナーの肩に飛び乗り、口の中に雷槍を撃ち込む。

『ライナー・・・出て!!!』

雷装の爆風に吹き飛ばされ、うなじから飛び出るライナー。

獣の巨人はリヴァイが、鎧の巨人はミカサが、超大型巨人はエレンが、それぞれの本体を剥き出しにさせた。

屋根の上、意識のないベルトルトを引きずるエレン。

『クソ・・・ わかってたハズなのに・・・ お前が誰よりも・・・ 勇敢なことぐらい・・・ 燃え尽きても‥‥‥ 』

屋根の上に横たわる、アルミンの焼け焦げた死体を見て、エレンはそう呟いた。

 

アルミンの焼死体を見て悲嘆に暮れるエレン。

しかしそこに、四つ足の巨人に咥えられたジークがやってくる。

ベルトルトの首に刃を当て、近寄るなと警告するエレン。

しかしジークの語ったものは意外な言葉だった。

「お前が、エレン、イェーガーか?
全然親父と似てないな・・・
信じてほしい、俺はお前の理解者だ。
俺達はあの父親の被害者、お前は父親に洗脳されている。
エレン、いつかお前を救い出してやるからな。」

リヴァイに追いつかれ、逃走するジークと四つ足巨人。
なおも追跡しようと、エレンにガスと刃の補充を命じるリヴァイだったが、そのエレンの背後で、死んだはずのアルミンが息を吹き返す。

一方、ライナーを捕らえたハンジ達は、ライナーの処遇をどうするかで揉めていた。
巨人の未知の可能性を恐れ、この場で処分しようとするハンジと、巨人化の能力を剥奪し、活かし、利用しようと提案するジャン。

ミカサがリヴァイ達の様子を見にいくよう命じられ、その合図を待っていたハンジ達だったが、そこに四つ足の巨人とジークが襲いかかる。

四つ足の巨人の口の中に収まりかけたハンジだったが、間一髪、ジャンによって回避する。

しかし無事と思ったのも束の間、四つ足の巨人の口には、ライナーが咥えられていた。

そのまま逃走する四つ足の巨人。
コニー達は追いかけようとするが、燃料の少なさに断念せざるを得なかった。

一方、ミカサも合流したリヴァイたち。

息を吹き返したアルミンの命を救おうと、エレンがリヴァイに巨人化薬の注射を要求する。

エレンが注射を受け取ろうとした時、獣の巨人の散弾から唯一生き残った兵士フロックが屋根の上に登ってきた。

「やっと追いついた。

エルヴィン団長が重傷です。
腹がエグれて内臓まで損傷してるため、血が止まりません。
例の注射が役に立てばと思ったんですが、どうでしょうか?」

フロックの背に背負われたエルヴィンは虫の息ながらまだ生きていた。

アルミンとエルヴィンの命を天秤にかけるリヴァイ。

ミカサやエレンたちの必死の説得も虚しく、リヴァイは

「俺は、人類を救える方を 生かす」

エルヴィンを生き返らせることを選択する。

全員を遠ざけ、エルヴィンに注射を打とうとするリヴァイだったが、意識のないはずのエルヴィンが、突然腕を上げ、注射をはねのける。

『先生・・・壁の外に人類がいないって、
どうやって調べたんですか・・・?』

それはエルヴィンが長年追い求めていた謎であり、この質問をしたために教師である父の命は失われ、その答えを得るために全てを捧げてここまでやってきた、全ての始まりの問いであった。

リヴァイはそんなエルヴィンの姿を見て、そしてケニーの言葉、エルヴィンとのやり取り。最後のエルヴィンの微笑み。それらが脳裏を去来し。一つの結論を出した。

屋根の上で意識を取り戻すベルトルト。

しかし四肢のないその体に手を伸ばす巨人がいた。

金髪おかっぱ頭のその巨人は、ベルトルトを一口で噛み砕き、倒れた。

別の屋根の上ではリヴァイとハンジ、フロックが、エルヴィン団長を看取っていた。

フロック「兵長、どうしてですか?」

リヴァイ「こいつを許してやってくれないか。
こいつは悪魔になるしかなかった。
それを望んだのは俺達だ。
その上、一度は地獄から解放されたこいつを、再び地獄に呼び戻そうとした。
だがもう、休ませてやらねぇと・・・」

超大型巨人の力を得て復活したアルミン。

まだ体力の残っているリヴァイ・ハンジ・ミカサ・エレンは、ついに全ての答えがあると思われる地下室へと到達する。

ついに辿り着いた地下室には3冊の本があった。

それはエレンの父、グリシャ・イェーガーが遺した驚くべき書であった。

本には一枚の紙が挟んであった。

そこには3人の親子の肖像と、メッセージが書かれていた。

「これは絵ではない」
「これは被写体の光の反射を特殊な紙に焼き付けたもの 写真という」
「私は人類が優雅に暮らす壁の外から来た」
「人類は滅んでなどいない」
「この本を最初に手にする者が同胞であることを願う」

あの幼き日

私はこの世の真実と向かい合った

幼少期のグリシャ。
右腕には赤い腕章。
幼い妹を連れて街中を走るグリシャ。

その空には巨大な飛行船が飛んでいた。

飛行船を見物しようと、妹を連れて金網で囲まれた関所を抜け出してしまうグリシャと妹のフェイ。

飛行船を見ていた二人だったが、そこにマーレ当局の制服を着た二人の男が現れ、二人の身元を誰何した。

うまく誤魔化せなかったグリシャは若い男に制裁を受け、フェイはもう一人の中年に連れて行かれた。

許されて一緒に飛行船を見るグリシャと若い男であったが、グリシャが家に帰るとフェイは行方不明になっており、翌日、川で死体となって発見された。

最後まで一緒にいたとされる当局の男から話を聞くが、そもそも収容区から脱走した二人が悪いとされ、グリシャの父親も母親もそれに追従するばかりであった。

その夜、グリシャは父親からマーレ人とエルディア人の由来について叩き込まれる。

昔、ユミル・フリッツという少女が悪魔から巨人の力を得た。

その後エルディア人は、九つの巨人の力を駆使して世界を支配し、民族浄化と称してマーレ人を迫害した。

迫害は1700年続いたがマーレの英雄ヘーロスが巨人同士をうまく同士討ちにさせ、エルディア帝国を滅した。
敗れたエルディアの王はパラディ島に逃げ込み、そこに三重の壁を作り、かりそめの安住の地を作り上げた。

エルディア人が現在、マーレ国の収容地区に隔離されているのは、エルディア人が巨人化の力を持つからであり、マーレやその他の民族を長年迫害した罪は現在も受け継がれ、その罪が消え去るまで決して赦されることはない。

全エルディア人は贖罪のために、マーレの言うことを全て聞かなくてはならないのだ。

フェイが死んだのもその罪のためだと諭されるグリシャだったが、フェイは何もしていない!とそれを受け入れることはなかった。

成年して父のあとを継ぎ医師となったグリシャは、偶然にも患者の中にいた反マーレ勢力に誘われて、エルディア復興派『フクロウ』に入る。
エルディア人をユミルの民としてパラディ島の王から始祖の巨人を取り戻し、九つの巨人の力を支配してかつての帝国の栄光を復活させることをグリシャは誓う。

組織で頭角を表したグリシャはそこで、かつてのエルディア帝国の末裔ダイナ・フリッツと結婚し、息子ジークをもうけた。

王家の血を引くジークを優秀な兵士に育て上げ、マーレを内側から討ち滅ぼそうと、かつて自分が受けたように徹底した反マーレ教育をジークに施すグリシャとダイナだったが、その目論見は、親の愛情を与えられずに育てられたジークからマーレ当局への密告という形で破綻する。

影のリーダーとしてフクロウに指示を出し、スパイとしてマーレの内側にいるとされる人物「梟」以外は捕らえられ、パラディ島へと連れて行かれた。

パラディ島は罪人の島として、罪を犯したエルディア人をここで巨人化させ、永遠に放浪させるという刑を執行していたのだ。

堤防の上で巨人化薬を打たれ、次々と蹴落とされるフクロウのメンバー。
落ちた砂浜で巨人化し、島の奥へと次々と歩いて行く。

王家の血を引くダイナ・フリッツも巨人化され、エレンの母親カルラを食い殺した「微笑みの巨人」へとその身を転じた。

自分の番になったグリシャだが、執行官の男がかつて自分の妹を殺した男であることを思い出し、必死の抵抗をする。

その抵抗も虚しく巨人化薬を打たれずに堤防から落とされそうになるグリシャ。

しかしそれを、当局の男を突き落とし、グリシャを救い出した男がいた。

あの日、一緒に飛行船を見た若い当局の男、そして反マーレ勢力の影のリーダー「梟」であった。

唖然とするグリシャを尻目に、

「巨人の力はこうやって使う」

と自らの手を傷つけ、巨人化し、マーレ当局の局員全員を叩き潰した。

事情を聞くグリシャに対し、梟は自らの名はエレン・クルーガーであることを明かし、驚愕の事実を告げる。

『知性のある巨人化した者は、そこから13年しか生きられない』
『島の中へ潜入し、始祖の巨人の力を奪還しろ』
『九つの巨人にはそれぞれ名前があり、これからお前が継ぐ巨人の名は『進撃の巨人』という』

こうしてグリシャに受け継がれた進撃の巨人は、壁が破られたあの日、エレンがグリシャを食べることによってエレンに受け継がれた。

本の内容を把握し、全ての事実を知った調査兵団、そして新女王ヒストリア。

かつてのフリッツ王が人民の記憶を始祖の巨人の力によって操作し隠蔽したのとは逆に、ヒストリアは全ての情報を人民に解放し、島の行く末を問うことにした。

壁の外には世界があり、人類がいて、しかもその世界中の人類からパラディ島の住人エルディア人=ユミルの民は恐れられ、迫害されていると知った全住民。

これからどうすべきなのか。

島を救い、全ての謎を解き明かした功労者として104期生全員が表彰される場で、エレンはあることを思い悩んでいた。

エレン奪還作戦の時、無垢の巨人を操ってライナー達を撃破したのは始祖の巨人の力ではなかったのか。

そしてあの微笑みの巨人は王家の血を継ぐダイナ・フリッツ。それに触れたことで王家しか使えない始祖の巨人の力をエレンが一時的に使えたのではないか。

王家の血を継ぐ者に触れさえすれば、エレンにも始祖の巨人の力が使えるのではないか。

その可能性に気がついた時、エレンは、これが公になった時のヒストリアの身が危なくなることに思い至った。
そしてこの可能性を他の誰にも話すことはできないとエレンは思った。

だが、パラディ島を解放し、全ての謎を解き明かした功労者として104期生全員が表彰される式、その時に、エレンはヒストリアの手に触れ、何かの記憶を思い出した。

その表情は常軌を逸した、人智を超えた何かだった。

その後、エレンの硬質化を利用した、無人で無垢の巨人を始末していく機械が作られ、一年かけてパラディ島の巨人は全て始末された。

巨人が一体もいなくなった島を駆けて、エレン、アルミン、他104期生たちやリヴァイ、ハンジは海を目指した。

ついに最大の夢である「海を見ること」を果たしたアルミン。

生まれて初めて見る広大な塩水の湖にはしゃぐ104期生と一行。

貝殻を拾い、感動に打ち震えてエレンに話しかけるアルミン。

アルミン「ほら…言っただろエレン」
「商人が一生かけても取り尽くせないほどの…巨大な塩の湖があるって…」
「僕が言ったこと…間違ってなかっただろ?」

エレン「あぁ…」
「すっげぇ広いな…」

アルミン「うん…」

「ねぇ…」

「エレンこれ見てよ」

「壁の向こうには—」

エレン「海があって」

「海の向こうには」

「自由がある」

「ずっとそう信じてた…」

「…でも違った」

「海の向こうにいるのは敵だ」

「何もかも親父の記憶で見たものと同じなんだ…」

悲しみに溢れた表情でエレンはアルミンの方を振り返る。

そして再び海の方を向き、水平線の向こうを指差しながら、こうつぶやいた…

「…なぁ?」

「向こうにいる敵…」

「全部殺せば」

「…オレ達」

「自由になれるのか?」

 
(C)諫山創
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まとめ:【進撃の巨人】Season3 part2 あらすじ

今回は【進撃の巨人】season3 part2 のあらすじを紹介しました。

いかがでしたでしょうか?

ついに全ての謎が解き明かされました。

しかしそれは結末ではなく、さらなる苦難への道へと続く答えでした。

島の外に世界があると知った人類。

そして世界の人類は島の人類と敵対しているという事実。

ここからパラディ島はどういう道を辿るべきなのか。

どういう運命に導かれていくのか。

社会現象にもなった、進撃の巨人の最終回はいよいよ間近です。

ご期待してお待ちください。

それでは、最後までご愛読ありがとうございました!

 

    

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