Ns(ナース)の日常 ~夜勤~

医療

 

今回はNsの日常 ~夜勤~編をご紹介したいと思います。

私は現在、看護師としてフルタイムで働いています。

そんな私の日常をお伝えします。

今回は夜勤編です。

夜勤の内容や実際の夜勤であった出来事について今回はお話していきたいと思います。

夜勤と聞いてみなさんはどのようなイメージを持っていますか?

ちなみに私は、小さい頃、病院は”幽霊”だとか”怖い”だとかそんなイメージを持っていました。

では、Nsの日常 ~夜勤~ について見ていきましょう

Ns(ナース)の日常 ~夜勤~  「夜勤業務」

まず、私のいる病棟は全部で50床あり、夜勤は看護師4人と介護士1人で原則働いています。

夜勤時間は16時半~翌朝9時までです。

2交代制のため、夜勤の時間は長く、忙しい時は、仮眠もとれない日もあるので結構、いや、かなり疲れます・・・。

ただでさえ、夜中に起きて行動すると疲れるのに忙しく走り回ったりしていた夜勤の日には朝方、本当にヘトヘトになります。

入院患者が少なく、ベッドが空いている時の夜勤に当たればラッキーですが、平日は手術もあり、重症度が高かったり、認知症の患者さんが多い時の夜勤に当たると、朝方にはへトヘトになり、眠気と闘いながら帰ってすぐ泥のように眠る日もあります。

 

小さい頃は病院は怖いというイメージがあったので夜の病院は怖そうだな。

などと思ったりしてましたが、今となっては本当に怖いものは、”急変”です。

忙しすぎて幽霊のことなんて考えている暇もなく、猫の手も借りたい日も多々あります。

なぜ、急変がこわいのか?実際の事例を通して説明していきます。

 

Ns(ナース)の日常 ~夜勤~  「一晩に3人急変した夜勤」

私がまだ2年目のときの話。

その頃、私は呼吸器内科の病棟で働いていました。

深夜0時。

肺がん末期であった患者さんの呼吸状態が悪化し、一気に意識レベルが下がり、病態が急変しました。

 

 

すぐに医師を呼び、治療をほどこしましたが、結局その方は亡くなられました。

家族を呼び、説明をして看取りをし、一段落といったところで水分補給をしようとしたときでした。

先輩が大きな声で

「”〇〇さんの状態がおかしい。なんか変!”」

と走って戻ってきました。

この時、この患者さんは、徐々に無呼吸となり、意識レベルが低下していたのです。

つまり、”呼吸をする力が弱くなり、呼吸をしていない時間が長くなっている”ということです。

 

なんか変。この直観、看護師にとても大切なものです。

経験を積むと、何かと予測がつくようになってくるのです。

 

立て続けの急変に驚きながらも、何とかして助けたいと思い、スタッフ全員で精一杯のことをしました。

全力で助けようとみんな汗だくで必死でした。

しかし、みるみるうちに状態は悪化し、その方も帰らぬ人となってしまいました。

 

 

悲しむ間もなく、まだエンジェルケア(ご遺体の体をきれいにしたりすること)もしていない状況で

 

 

次は ”隣の個室の患者さんの意識がない!!”と介護士から報告がありました。

全力で心臓マッサージをして何とか一命はとりとめましたが、集中治療室での治療が必要な状態となってしまいました。

後にも先にも夜勤中にここまで急変が続いた日は初めてでしたが、隣の個室同士で急変が重なったり、続くということはよくあります。

病院の不思議あるあるの一つです。

よくみんなで

「〇〇さん寂しがり屋だったから一人で逝くのが嫌だったのかな。」

などと話すことがあります。

急変があるとただでさえ、バタつくのですが、このように急変が続いてしまうと、不眠不休で全力蘇生です。

心臓マッサージはかなり体力や筋力を使うので心マした翌日は筋肉痛で体もバキバキです。

それで助かる命があるなら構いませんが、結構体にこたえます。

助からなかったとなると、

 

あの時もっと早く気づければよかったのに。

 

あの時もっとこうしていれば助かったかもしれない。

と悶々とした気持ちになり、精神的にもきます。

 

Ns(ナース)の日常 ~夜勤~ 「夜勤明け」

夜勤が終わった日の朝は何とも言えない解放感がたまらないです。

「はー、働いた。やっと帰れる~。」

と言った感じです。

病院の外に出た時は、外の光があまりにも眩しくて目がなかなか開きません。笑

夜中にライトを持って暗闇の中で巡回したりするので、その時は穴から出てきたモグラの気持ちがよくわかります。笑

病院から解放されたおかげで逆にハイテンションになっていることが多いです。

終わったあとは、頑張って乗り切ったといった何とも言えない達成感があります。

やっと家のベッドで横になれる~。

と思い、アドレナリンが出てしまい、逆に寝れない。といったスタッフもいます。笑

 

職業柄、昼夜関係なく働いているので不眠になるスタッフもいるのです。

そして夜勤あるあるなのが、夜勤中や夜勤明けは空腹感がすごいです。

お腹がグーグーなります。笑

人間のからだは、「レプチン」「グレリン」というホルモンが食欲に大きく関わっています。

レプチンは満腹中枢を刺激して食欲を抑えるホルモン、グレリンは食欲中枢を刺激して食欲を増進させるホルモンです。

寝不足になると、ホルモンバランスが崩れ、レプチンが減ってグレリンが増え、食欲が抑えられず、つい食べ過ぎてしまうのです。

夜勤明けの暴飲暴食注意です。

患者さんには、

暴飲暴食を避けて十分な睡眠を取り、規則正しい生活をしましょう。

なんてよく言いますが、結局は本当に体に悪い生活をしているのは医者や看護師なのです。

このままじゃ、私たち長生きしないね。

とよく冗談で話しています。笑

死なない程度にこれからも頑張っていこうと思います。

まとめ:Ns(ナース)の日常 ~夜勤~

今回紹介した事例は特別で、普段はもう少し落ち着いた夜勤です。

時にはこのような日もありますが・・・。

不思議なことに忙しい夜勤が続くときは続きます。

「最近私の夜勤、いつも荒れるんだよね。」

なんてことばは日常茶飯事です。

それが気づくとおさまり、平穏な夜勤に戻ったりします。

不思議と波があるのです。

夜勤は日勤と比べて人が少ない中で患者さんをみるのでドタバタすることも多く、何かと事件が起こることが多いです。

夜勤であった出来事については、今後も紹介していきたいと思います。

次回もお楽しみに♪

 

 

 

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