【マッシュル】10巻!第81話~第89話まで新刊先読み!!【完全無料】

マッシュル-MASHLE-

今回は【マッシュル】10巻第81話~第89話まで新刊先読み!!【完全無料】について紹介したいと思います。

この中では私の考察を含みますのでご了承ください。

なんでもありのマッシュ!毎回意外な方法で危機を乗り越えます!今回はどんな感じになっているかとても楽しみですね!

では【マッシュル】10巻第81話~第89話まで新刊先読み!!【完全無料】についてみていきましょう。

 

 
 

【マッシュル-MASHLE-】第81話「マッシュ・バーンデッドと良い友達」ネタバレ感想

魔法界の、とある郊外では号外が配られていました。皆はざわめきます。「おいおい……ウソだろ。あの名門イーストンがこんなこと…」「大問題だぞ!!」

そこにはマッシュの顔写真と「名門イーストン魔法不全者を神覚者候補に!?」の記事が。

ダウト開始から15時間。まだマッシュたちはトランプをしていました。目を血走らせたマッシュ、ドット、アビス。3人はまだまだやる気です。

ランスは「いつまでやってるんだお前ら…」と呆れ気味です。ドットは「オレたちは今己の尊厳かけて戦ってんだ!!止めんじゃねシスコンが」と意地になりますが…

なんとマッシュとアビスは…「もう眠いし僕やめる」「私も疲れたのでやめます」

ドットは悲しそうです。「え…?アレ…え…そう…」

その時、フィンが部屋に入ってきます。「マッシュくん大変だよ!!ちょっと来て!!」

外に出るマッシュとフィン。すると…そこには「マッシュ・バーンデッドを出せ」「魔法不全者!」と皆が騒いでいた。「魔法界のトップ校で魔法が使えない者など前代未聞だ!!」「マッシュ・バーンデッドはこの世界の法に則って裁かれるべきだ!!」「汚れた血を持つ者を神の祭事にあげるなんて言語道断だ!!神に対する冒涜だぞ!!」

どうすれば良いかとフィンが焦るとき、声がします。

「ちょっとまってください!!」レモンちゃんです。

レモン「魔法が使えないというだけで彼が何をしたというのでしょうか。魔法の巧拙だけで人としての価値まで決まるのでしょうか、私はそうは思いません」

皆はまだ怒って叫びます。「魔法が使えない時点で神から見放された存在なんだ!!我々とは違う!!」「そもそも貴様は奴と何の関係があるんだ!!」「部外者は引っこんでろ!!」

レモンちゃんが言います。「部外者なんかじゃありません。私は…マッシュ・バーンデッドの妻です」

マッシュが頭を抱えます。「なんてこった…」

レモン「妻というより運命共同体赤い鎖でガッチガチに繋がってます。文句あんのかコノヤロー!!」

ちょっとビビる民衆。しかしまだまた怒りは収まらない様子です。すると怪しいドット登場。

「待て!!私はマッシュ・バーンデッドの…エージェントです。本人からコメントを頂いていますので代読いたします。魔法が使える皆様へ私のような若輩者が候補者に選ばれ恐れ多く存じます僭越ながら一言言わせて頂きます…キルユー。以上」

そういってドットが、中指を立てます。

再び頭を抱えるマッシュ。「なんでややこしくしてるんだ」

民衆の怒りはレモンやドットにも向かいます。「魔法が使えない者を庇うなど貴様らも立派な犯罪者だぞ!!この背徳者達が!!裁きを受けろ!!」

そして、ある者が石を投げつけます。石はレモンに当たり、血が流れます。出ていこうとするマッシュですがランスに止められます。

「お前が行けばややこしくなる。ここは耐えろ」

レモンちゃんが言います。「いいんです…。マッシュくんは…魔法が使えないとか…マッシュくんがそんな理不尽な理由で裁かれるというのであれば私も一緒に罰を受けます!!石を投げられても暴言を吐かれても」

レモンちゃんはマッシュと初めて会った時のことを思い出します。そして続けます。

「あんな優しい人が…悪い人な訳はないと私は信じてます!!」

そんなレモンを一人の男があざわらいます。そしてレモンちゃんも共犯者だからレモンを捕らえるように周りの者に言います。一斉にレモンちゃんに石が投げつけられます。そのとき…耐えきれなくなったマッシュが出ていきます。

マッシュはすべての攻撃を防いであげます。民衆はマッシュが出てきたことで興奮します。捕まえようとするのです。

そして一人の男が「プロズンウォール」と唱えると檻が現れます。マッシュは捕らえられてしまいます。男は笑います。「アハハハハハ!!捕らえたのは私だ!!この檻の厚さ15cm大物魔物すらも余裕で閉じ込めきる」

しかし…やすやすと出てくるマッシュ。男は「ないない」と言います。現実が理解できません。出てきたマッシュは檻を掴み、その男に向かって投げつけました。そしてなんやかんやで反対に男を檻の中に閉じ込めるマッシュ。男は「ヒイイイイイ」と恐怖します。民衆も黙ります。

マッシュ「まあ昔からのことだし今は納得できないかもしれませんけど、この魔法界の一番になって証明してみせるよ。魔法使えなくたっていいじゃないってね」

ここでウォールバーグ校長が登場。

校長「フォフォフォフォすまない私の独断で皆を混乱させてしまって…しかし彼の処遇は最終試験後と魔法局で決まったのじゃ…どうかここはもうしばらく待ってくれないかのう」

ウォールバーグの言葉に、何も言い返せない民衆たち。校長はマッシュにも話しかけます。

「マッシュ・バーンデッドよ…一生のうち一人出会えるか分からないもんじゃ自分のために声を張ってくれる人間は…よい友達を持ったのう君たちはワシの誇りじゃ」

マッシュ「この学校に入って大切なものが沢山できました。だから…最後の戦い必ず勝ちます」

校長(負ければ君を庇ってくれた者たちまでもを魔法界は罪に問おうとするだろう…。認められるには勝つしかないぞマッシュ・バーンデッドよ…)

レモン「つまり結婚ってことですね」レモンちゃんがマッシュに抱ききます。

マッシュ「なんで?」

【マッシュル-MASHLE-】第82話「マッシュ・バーンデッドと赤子の時」ネタバレ感想

決戦前夜…

静かな夜の町で、倒れた男を抱き抱える一人の男。次々と魔力が吸い出され、倒れた男の目からどんどん生気が失われていきます。

その時「何をしてるんだ」と声がします。

「最近巷で無差別に人の魔力を吸い尽くす通り魔が出没しているって通報があってな」

それは、神覚者・レナトス・リボルでした。さらに、神覚者のアギト・タイロンもいました。

レナトス「並の警備隊じゃ歯が立たねぇっつうからわざわざ出向いてみりゃあ…大当たりだなぁ!!」

そして2人は同時に謎の男に襲いかかります。

男はひらりとかわします。次はドラゴンの攻撃。それもかわす謎の男。

レナトス(並の使い手なら三回は殺してるそれを無傷たぁただもんじゃないな…)

男(さすがに神覚者2人ともなるとキツいですね)

レナトス「だが容易に攻撃してこねぇってことは防御と攻撃は一度には出来ねぇってこったか」

男は、一瞬のやりとりで魔法の性質まで分かるレナトスに感心します。神覚者2人を相手にするのはリスクが高いと思うのです。

(しかしそうもいってはいられない)

次の瞬間、レナトスの腕とアギトの胴が切り落とされた!!

ように思えましたが、2人は躱しており、謎の男の背後にすでにまわっていました。

男(いつの間に…術が感知できなかった最初の攻撃は分身のための陽動…か…)

レナトス&アギト「アンデッツ・スティング」「ドラゴンズ・トライデント」

しかしすばやくそれらの攻撃を避け、今度は男が2人に突っ込んでいきます。

レナトス(捨て身で術者への直接攻撃か!?やべえ!!)

防御に入るレナトス。「アンデッツ・ウォール」そして何とか男の攻撃を防ぎます。

しかし、土煙が晴れたとき…もうそこに謎の男の姿はありませんでした。

レナトス「チィ逃した追うぞ!!」

(あの捨て身のノーガード攻撃……確実に死ぬ気でいやがった……!!いったいどういうことだ?)

謎の男のフードがとれます。なんと男の正体はドミナでした!!

今から15年前、この魔法界に1人の子供が生まれました。

ドミナ・ブローライブ。

一歳にも満たぬ赤ん坊から放出される魔力は膨大なあまり周囲の建物自体を壊すこともありました、そしてその壊れた建物を修理していたのが…マッシュ・バーンデッド。生後5か月。

マッシュとドミナは同じ時期に生まれました。ドミナは日中所構わず暴れていました。魔力の塊は石壁を粉砕し、近づく大の大人は膨大な魔力に当てられて気絶したので、みんなが赤子である彼に恐れ慄いいていました。乳母も思いました。(このまま育てばとてつもない魔法使いになる)

そして一方魔法が使えないマッシュ。日中所構わず日曜大工をしていました。かんな捌きは見る者を唸らせています。そして日曜大工の腕前は本格的な収納棚を作れるまでになっていたのです!!乳母は思いました。(このまま育てば立派な大工さんになれる)

ドミナは父親を深く尊敬していました。溢れ出る圧倒的な強さに本能が敬服していました。そして生後まもなく悟ったのです。「この命はこの人のためにあるのだ」と…。

しかしある夜ドミナは思いました。何故魔力のないあの赤子が私と同じ扱いを受けているのだ…と。何故自分と同列であるのか…?猛禽類の雛が同じ巣の小さい雛をいじめるように、親の愛情を独占するように、本能的にドミナはマッシュを消そうとしました。

ドミナは意識的に魔力をコントロールしてマッシュを襲いました。

乳母(危ない…!!)

しかし…なんとマッシュは慣性SONY字ドリフトで襲いかかるドミナの魔法を、次々とマッシュがかわしていきます。

もはやスピードを出した状態で直進中急激に舵を切ることで前足を起点にスピードを落とさずカーブを曲がる「超上級ドライビングテクニック」を身に着けています。

乳母(生後5か月でこの身のこなし…!!)

自分の攻撃を、慣性ドリフトで避けられるこの事実にドミナは直感しました。

(こいつはこちら側の人間だ)

そして数週間後マッシュは姿を消しました…この日以来ドミナは「奴が生きている限り父親からの完全な承認を独占できないのでは」と思うようになりました。

ドミナの欲の形はあまりに歪その歪な欲求は解消されることはなかったのです。

最終試験当日のグリーフの屋敷にて「ついにこの時が来ましたね」なぜか騎馬の上に乗っているマッシュが、ドミナたちヴァルキス校の候補者たちにいいました。

ガルフ「逃げずに来たことは褒めてやるぜ負けると分かってるのになぁ…」

ガルフの言うことをほとんど聞いていないマッシュたち。

「立つ時言ってくださいね危ないんで」
「進む時はちゃんと合図しろよな」
「やっぱチームといえば騎馬ですな」

(聞いてねーーー)

【マッシュル-MASHLE-】第83話「マッシュ・バーンデッドと陰喰者(シャドウ・イーター)」ネタバレ感想

~あらすじ~

マッシュたちは神覚者最終試験のためにグリーフの屋敷へと来ていました。

マッシュたちイーストン校とドミナたちヴァルキス校の神覚者候補たち。

レヴィ「一眼みりゃあ歴然だなぁ~実力の差がよぉ~こりゃあまりに一方的でイジメみたいになっちゃうなぁ手加減しねぇとなぁ~?」

すばやくドットに耳うちするマッシュ。

ドット「うんうん。友達いなさそうだって彼は言ってます」

ざわつく学生たち。レモンちゃんやフィンも試験を見に来ています。

司会者「ルールは簡単屋敷内に散りばめられたスターキーを5つ集めそのスターキーで宝箱を開けるだけ!!そして宝箱を開け始まりの杖を手にした者が今年の神覚者となります」

マッシュ「ふんふん…なるほど…つまり…星を集めて箱を開ければいいわけだ」

司会者「なお屋敷には様々な呪いが仕掛けられていますのでご注意を。それでは試験開始!!」

騎馬にまだ乗り続けているマッシュ。「どすこいどすこい」屋敷に入るみんな。

ランスが「屋敷の宝探し…性質上屋敷の奥に杖がある可能性が高いな…」と言った瞬間、屋敷の壁や天井からドアや階段が現れました。さらに廊下が動いています!!屋敷自体が迷路のようです。

ドットが転んでしまいます。そのため、騎馬の上に乗っていたマッシュも廊下に転げ落ちます。廊下をすべっていくマッシュ。顔を上げたその瞬間、ラッキーなことに目の前にスターキーが!

マッシュは「え、星じゃん」とスターキーを取ろうとすると、スターキーがなんと猛スピードで逃げていきました!

マッシュとドットが追いかけます。そして、スターキーを追ってマッシュとドットが部屋のドアを開けた瞬間、部屋の中が光りだすのです。2人は驚きます。

光る壁から顔が現れ、「ようこそ」とマッシュたちに言うではありませんか!

「我はこの部屋の主。ヌシヤマヌシオだ…それでは早速私から試練を与えよう」

そうヌシヤマがいうやいなや、黒い魔物が現れました。

驚くマッシュたち。その様子を画面ごしに見ていたフィンも心配そうです。

フィン(そんな…!!あれはシャドウイーター…!!こんな危険な魔物までいるなんて…去年とは明らかに課題のレベルが違う…)

レイン(考えられるのは魔法局局長の息子…レヴィ・ローズクォーツか…)

レヴィがにやっと笑います。(そろそろか…あいつらには魔法局伝いにより難易度の高い課題を用意した。クソ親父の力を使うのは癪だがオレは勝つ為には手段を選ばねぇ。テメェらはオレらに辿り着くことなくこの試験を終えるんだよ)

ヌシヤマ「エフエフエフエフ」

ヌシヤマ(そう…我は元々囚人…罪を犯してこのような姿になっているが…こいつらを始末すればここから解放してもらう取引なのだ)

ヌシヤマが言います。「それではこのシャドウイーターの恐ろしさをご覧入れましょう。ちびらないで下さいねーエフエフエフエフ」

口から1羽のウサギを出すヌシヤマ。シャドウイーターがウサギの影を捕らえた瞬間…見る見るうちに痩せ細っていくウサギ。最後にはミイラのような姿!!

ヌシヤマ(そうだ、こいつに陰を喰われたら最後魂を奪われてしまう。対処法が存在しない魔物…!!あの明るい部屋では陰をなくすことなんてできない……つまり攻略不能…!!)

ヌシヤマ「やっておしまいなさ…ん!?」

マッシュが地面に伏せます。

ヌシヤマ「うつ伏せになることで陰をなくした!?だがその状態では貴様も身動きが」

マッシュはそのままの体勢ですごいスピードで動き回ります!ほふく前進です!

ヌシヤマ「だが魔物たちは宙に浮いている這ったままでは触れることすら…」

シャドウイーターがマッシュに近づいた瞬間、マッシュが息を吸い込みます。まさか…息をすって引きずり落とそうとしている!?

見る見るうちにマッシュに吸い寄せられるシャドウイーター。そしてマッシュがシャドウイーターを捕まえます。そのまま寝技に持ち込むマッシュ!クロスガード!腕を押し込んで…三角締め!!

シャドウイーターはマッシュの技から抜け出そうともがきますが、かないません。

シャドウイーターの口から泡が…。観戦していた生徒はざわめきます。フィンは相変わらずツッコんでくれます。

(魔法界で三角絞めって……なに!?)

ヌシヤマも状況が分からないまま消滅していきました…。そして、その後には1つのスターキーが落ちていた。

ドット「部屋ごとの課題を解決して星を集めるってこのか!?」

そしてそのとき、ランスが入ってきて2人の心配をしてくれました。

一方、ヴァルキス校の神覚者候補たちは、順調にスターキーを集めていました。3個目のスターを取ったことで、談笑する候補者たち。ガルフは格下相手であろうと手は抜かないと言います。

(だが事実こいつは出来レース。実力だけじゃねぇそもそも勝負になってねぇのさ)

その時ガシャ、ガシャガシャと音がします。

「サウンズ」「アクセレイズブースト!!」

この屋敷は迷路状になっています。ここまで来るには何十もの壁を突破する必要がありますが…?

そこには壁を破壊して、一直線に向かってきたマッシュたちの姿がありました。

マッシュがレヴィに言います。「いやぁ。まず一方的に君からボコボコにして星集めた方がいいかなあって…手加減頑張ります」

レヴィ「ほ~~~少しはやるじゃねぇか」

【マッシュル-MASHLE-】第84話「マッシュ・バーンデッドと昆虫の魔法使い」ネタバレ感想

イーストン校VSヴァルキス校の神覚者候補たち。

ドットは、その部屋がおかしいことに気が付きます。

ヴァルキス校の学生「この部屋は各部屋に続く扉が集約されているいわばこの屋敷のプラットフォームだ」

ランス「時間短縮できるボーナスステージ的なとこか…つまりこの部屋を取り合うことになると…」

ヴァルキスの学生「そうだ…オレたちの役目はドミナが宝箱を見つけるまでに星を集めること。これで直接の戦いは避けられなくなったな不運な奴らだ…」

ヴァルキス校の生徒の一人が杖を取り出します。

「さあここからは…オレが相手してやろう。お前らなど十分あれば充分だ」

ドットはダジャレに驚きます。(ウソ……これ……ダジャレ?いやいやないないだって。みんな今真剣だもん。そういう空気じゃないもん)

さらにその生徒が続けます。「ちなみに今日朝食を食べ忘れたんだチョーショック」

「あ…あ…あがあがあがあが」と苦しむドット。

ドット(いや意味が分からない脈略がないもん前後の。急にダジャレ言うメリットが今この空間に存在しないもん。たまたま言葉がかぶった)

「ネギを…値切る」

「ギャアアアアアアアアア」立て続けに繰り出されるダジャレに、ドットがついに叫び声を上げます。

アベル「ペパッツウォーリアー」

アベルの人形が、ダジャレを言い続けるヴァルキス校の神覚者候補に襲い掛かります。

マッシュを苦しめた人形兵器です。これは心強い。

ヴァルキスの学生「………カエルが帰る…アイスフィールド」

一瞬で人形が凍りつきます。さらに、マッシュ達の足元も凍らされてしまいました。ダジャレとは相反して強いことに皆はびっくりです。

「割って出るしか…ん!?」みんなは氷の中に虫がいることに気が付きます。

「下手に動かない方が良いですよ。氷の中に埋められてるそいつは魔雷虫。下手に刺激すれば」

そういったヴァルキス校の一人が、掴んでいた魔雷虫を潰すと爆発しました。

「アナタたちは木っ端微塵になるでしょう」

これでは動けないマッシュたち。

「もちろんこれでは終わりません。インセクツバイトウォーム」

その呪文と同時に、額に番号の書かれた巨大な虫が現れました。

「大型動物でさえ一瞬で喰らい尽くす魔法界きっての肉食昆虫ですよ。いきなさい!!」

その声と同時に、巨大な昆虫がマッシュたちに襲いかかります。

ドット(くそっ…ダジャレへのツッコミのために前に出すぎた…ノリの良い自分を恨むぜチクショー…。かといってオレの爆発魔法じゃ下の虫の爆発まで誘発しちまう!!動けない状態であの虫を倒すなんてどうすれば…)

その時「しゃがんで」とマッシュが声をかけます。

マッシュは鉄の杖を構えていますが、その鉄の杖を力づくで変形させ始めました。

ドット(あ…あ…嫌な予感が…なっ……鉄の杖を伸ばして何をする気だ…まさかあれは…ビリヤードだと!?)

鉄の杖を細く伸ばしたマッシュが、ドットの頭を使ってビリヤードの構えに入ります。

マッシュ「ブレイキアラズ魔法…バーバリアンショット」

向かってくる昆虫を、マッシュが突きます。昆虫はビリヤードの球のように部屋中をバウンドしました。そして、ヴァルキス校の神覚者候補たちに昆虫はぶつかります。

(激しいボールアクションから正確にオレらを狙っただと!?なんて重い球!!そんなバカな……奴にとって私たちは)

「ただのビリヤードボールでしかなかったということかーーー!!」

昆虫もろとも、ヴァルキス校の生徒が別の部屋に押し出されます。

鉄の杖の先っぽにマッシュが息を吹きかけます。「パーフェクトゲーム」

ドットはと言えば…支えに使われていたので頭が燃えていた…煙まで出ています。

ドット「ハゲてない?これ?すごい熱いんだけど」

そして、氷から解き放たれたアベルとアビスが、別の部屋に押し出されたヴァルキス校の神覚者候補を追いかけます。

アベル「彼らの相手は僕らが受け合う。後で合流がマッシュ・バーンデッド…必ずな」

「逃すかぁ!!ザコどもがぁ!!」アベルたちを逃さまいと、レヴィがくらいつきますが、背後から再びマッシュの突いた昆虫が迫っていました。

「チィッ!!」球にバックスピンがかかっていることに驚くレヴィ。

マッシュ「チッチッチッ。逃がしませんよそう簡単には」

レヴィ「ああ~?生まれた時から世界を統べることを約束されたこのオレに魔法も使えない下民のお前が盾ぇ突くのかぁ~?現実を見せてやらねぇとなぁ身分の違いってやつをよぉ~」

マッシュ「鍛えぬかれたパワーの前では、皆平等だという事を今から教えてあげますよ」

【マッシュル-MASHLE-】第85話「マッシュ・バーンデッドと磁石の魔法使い」ネタバレ感想

レヴィ「魔法が使えねぇこの世のカスがぁ…お前の存在を認める訳にはいかねぇなぁ~」

マッシュ「別にアナタに認められたくて生きてないんで大丈夫です」

レヴィ「じゃあいくぞぉ~マグネッツボール」

そうレヴィが唱えるとウニのようにトゲが無数に生えた球体が現れ、マッシュに向かって飛んできました。これをジャンプで難なくかわすマッシュ。しかし次にレヴィは「引力(アトラック)!!」と唱えると、レヴィの声と共に、引き寄せられるようにマッシュがトゲの生えた球体にぶつかりました。

さらに、「反発(リベル)」とレヴィが唱えると、マッシュは弾き飛ばされてしまいます。

ドット「磁石の魔法…!!呪文でトゲトゲのS極とN極を切り替えてぶつけてやがる。」

走って逃げるしかないのか?マッシュは磁石の力から逃れようと、トゲの生えた球体に背を向けて走りました。しかし、再びS極に切り替わり、引き寄せられたマッシュがトゲの生えた球体にぶつかります。

レヴィは「引力(アトラック)」と「反発(リベル)」を交互に唱えます。

ドット「人に磁力を持たせるなんてズリィだろ!!完全に回避不可能な攻撃になってやがる」

マッシュが、トゲの生えた球体にぶつかりそうになったその時突然、トゲの生えた球体を囲むように、高速で動き始めます。

そして、マッシュは棘を次々と折っていきます。

ドットはマッシュの強さに引いています。(ウソだろ…超スピードで囲うことで磁石が行き場を失ってやがる!!ただの球体にしちまいやがった…!!なにこの攻略の仕方…こわ…)

レヴィ「ほぉ面白いじゃねぇか。マグネッツピンポン」

すると壁の色が変わり、いたるところに「N」の文字が浮かび上がります。さらに、レヴィが杖の先から小さなトゲの生えた楕円形の球体をだすと、部屋の中を弾むように高速で移動し始めました。

レヴィ「この鉄球自体はN極!!壁のN極に反発し続けさらに壁に跳ね返るごとにスピードを増す。しかも楕円形が故不規則にお前を襲う!!」

迫り来るトゲの生えた球体をかわすマッシュ。その動きを完全に見切ることはできず、徐々に身体に傷を受け始めます。さらに、レヴィがトゲの生えた球体の数を増やし、マッシュへの攻撃の手を強めます。

レヴィ「ハハハハハハハハお前をなぶり殺すまで止まらねぇ。体で無理に止めようとしてみろ一瞬でグチャグチャだ!!」

すると、マッシュが鉄の杖を取り出しました。そして、杖を横に広げ始め、折り曲げたマッシュが、それを左手にはめます。あれは…グローブです!!!

部屋の中を弾み続けるトゲの生えた球体を、ノックを受けるかのように捌き始めたマッシュ。が、しかし、それでもまだ、レヴィは余裕の表情です。

レヴィ「ムダだ…オレの魔法は磁石反対の極の強力な磁石を出すまでだ。反発(リベル)」

「N」と書かれた壁がレヴィの前に現れ、マッシュの投げたトゲの生えた球体を跳ね返します。

マッシュは再び跳ね返されたものをグローブで受け止めます。

ドット(からのグラブトス!!でも一体誰に…自分に!?人二遊間!!)

トゲの生えた球体を手にしたマッシュが、再びレヴィに向かって投げます。

マッシュ「「ショルダー魔法…ミサイル・スローイング」

レヴィ「ムダだと言ってるのが分からねぇのか!!いくらでも反発させてやらぁ!!リベル!!」

しかしトゲの生えた球体は、壁の前で少し勢いを落としただけで、そのまま壁にぶつかり、徐々に浸食し始めました。そして、ついに壁を突き破り、レヴィの顔をかすめて通過します!!

ドット(磁力では対応できない程のスピンとスピードを指先の力で加えただとぉ~!?)

レヴィは2本目の杖を取り出します。「面白れぇとっておきをみせてやる。コンファインメンツボックス!!」

そのとき鍵のついた鎖でグルグル巻きにされた黒い箱が現れ、マッシュを中に閉じ込めてしまいます。

ドット「……!!マッシュ…!!」

「この魔法は2本杖を持つ者に許された高等魔法。閉じ込められた者は虚無の空間を彷徨い続ける、奴を出す方法は2つのカギを奪うことのみ…」

そういったレヴィが、不気味な笑みを浮かべ、ドットに向かってカギを見せます。

ドット(杖2本なんて聞いたことねぇぞ…!?)

ドットは焦ります。

さらに「オレら2人からなぁ」レヴィの背後から現れた1人の男に、1本のカギを渡します。ドットはさらに焦ります。

その時「待て」突然、ドットの背後から声がした。声のした方向に、視線を向けるドット。すると、そこには頭から血を流すランス・クラウンの姿が。

ドット「ビリヤードで一緒にぶっ飛ばされたランスさん!!」

一方、箱の中に閉じ込められたマッシュは、閉じ込められたことよりも、その暗さに動揺していました。「え…暗…ああ…アロマキャンドルとかたきたくなる暗さだ」

【マッシュル-MASHLE-】第86話「ランス・クラウンと暴れるモグラ叩き」ネタバレ感想

マッシュは閉じ込められています。

ランス&ドットVSレヴィともう一人の神覚者候補

レヴィ「その檻から奴を出す方法はひとつ。オレら2人からカギを奪うこと」

レヴィじゃないほうの男子生徒がランスに言います。「ミスターランス貴様の相手は私だ」

「チッ」ランスは舌打ちをして、その男を追いかけます。「すぐ戻る持ちこたえろドット」

ドット(ひぇええーーーっべぇ~~~)

部屋を移動した、ランスとヴァルキス校の神覚者候補の男が対峙します。

男子生徒「イーストンのミスターランスよ。今からこの私シャルル・コンティーニが地獄を見せてやろう」

ランス「……上等だ1分で片付けてやろう」

シャルル「ふん……貴様の重力魔法は私には通用しない…」

ランス「どういうことだ」

シャルル「フフ……それはだな…」

その時突然、シャルルのポケットに入れられた携帯が鳴りました。

シャルル「すまない少し連絡を取らせて欲しい…ママ?うん、ちゃんとやってるよ。うんすぐ終わるから夜ごはんには帰るよ。うんうん。ママが持たせてくれた【ばんそーこー】あるから大丈夫だよ。うんうん僕がんばる。帰ったらいっぱいほめてねうん。うんバイバイまたこっちから連絡する」

シャルルがようやく通話を切ります。

シャルル「すまない戦いに水を差してしまって」

ランスは引いています。(なんだこの気持ち悪いヤツは)

ランス「あまり人前で見せない方がいいと思うぞ今の…」

しかしシャルルは「???どうしてだ?」と言い、意味が分かりません。

ランス「いや…度を過ぎているような…そもそもオレたちはもう青年幼子のように母に甘えるなど軽蔑せざるを得ない…なあアンナ」

そういったランスが、アンナの写真の入ったペンダントに向かって言います。

ランス「うんお兄ちゃん(裏声)頑張ってね最後の試験(裏声)あたり前だろ死んでも勝つさ」

シャルルはめちゃくちゃ引いています。(コイツ…イカレてやがる!!)「誰と会話してるんだ貴様……」

ランス「妹だが?」

シャルル「いや居ないだろ!!イカレているのか!?」

ランス「そもそもマザコンにイカレてると言われる筋合いは無いな…」

シャルル「待て…今なんと言った…母親とは唯一無償の愛をもたらしてくれる存在だぞ。唯一利害の存在しない人間関係。そして自分の時間と愛と労力を惜しみなく割き与えてくれる、そんな存在を大事にしない訳がない…生まれながらにしてマザコンなのだ、私は」

2人の様子をモニターで観戦していたフィンは、手で口を押さえ、絶句しています。

フィン(なんて堂々としたマザコンなんだ!!目が据わっちゃってる)

ランス「フン…生まれながらのマザコンだと?残念だな…オレはオレが生まれる前からシスコンだ!!」

フィン(はりあってるとこ訳わかんなくなっちゃってる)

シャルル「イカレシスターコンプレックスめ……ふざけるの大概にしろ」

シャルルの魔法で、無数の穴が現れます。

ランス「なんだこの部屋は…!!」

シャルル「ここはもぐら叩きの部屋」

シャルルの言葉と同時に、いくつものモグラが頭を出し始めます。

シャルル「お互いに直接攻撃を与えることは禁止されている。そして…ワープス」

モグラの頭上にハンマーが現れ、頭を出していた一匹を叩きます。その時突然、リーゼントでボクシンググローブをはめたモグラがランスの背後に現れ、強烈なボディを放ちます!

シャルル「モグラを叩けば間接的に相手にダメージがいく仕組みになっている。もぐらさんによってな」

ランス(なんだこのふざけた部屋は………だがルールは単純モグラを叩けば…)「グラビオル」

頭を出したモグラに向かって、ランスが魔法を使います。しかし、モグラの動きは素早く、ランスはまったく叩くことができなません。モグラの速さに驚くランス。さらに、順調にモグラの頭を叩き続けるシャルルによって、ランスはモグラの攻撃を受けます。

ランス(しかもこいつ…)

モグラ「プスッ」

ランス(めちゃくちゃバカにしてきやがる!!)

そこには、ランスの方を見てニヤニヤしている、一匹のモグラの姿が。

シャルル「フフフフフフフ。貴様の重力魔法の速度ではこのモグラに対応しきれまいそ。れに比べてどうだ…私の空間移動魔法は空間と空間をラグ無しで繋ぐ。故に私の魔法は瞬時にモグラを捕らえることができる。貴様に勝ち目は無い」

確かにシャルルはどんどんモグラを叩き、ランスに攻撃を決めていきます。

ランス(チッ…こうなったら全体を……)「グラビオル」

それでもモグラを捕らえることはできません。

「プスッ」(……こいつ完全に攻撃のタイミングを見切ってやがる…)

シャルル「フフフ……ムダだ……このモグラは魔法を発動する前に溢れ出る魔力を察知する…重力魔法などという大量の魔力を使う魔法はこのモグラにしてみれば避けられて当然。潔く負けを認め……」

シャルルが、そういいかけたその時、再びランスが杖を構えます。

しかし、それでもモグラを捕らえることはできないランスは、一方的に攻撃を受けてしまいます。

シャルル「ミスターランスよ貴様はここで…オレに負けるのだ!!」

ランス(オレが負ける…?)

さまざまな思い出を思い出すランス。「ランスくんって怖いよね…」「お前強すぎてコエーよ」「無愛想だし何考えてるか分かんねー目死んでるし」

アンナ「お兄ちゃんにも同じ目線で話し合える友達ができるといいね」「どこぞの馬の骨にコインを奪われるなどこのオレが許さん」

(負ける?)

「言われなくてもそのつもりですけど」「このオレが…」「でもちょっと嬉しいよそう言ってくれる人がいて」「ケンカができるって友達みたいでさ」「だからランスくんも」「僕以外に負けないでね」

「負けるだと?」

再び、ランスが、杖を構えます。

シャルル「ムダだ!!何回やろうとも貴様の魔法では」

「グラビオル」

ついに、ランスの魔法がモグラを捕らえます。シャルルも驚きます。その時ランスの頭上に巨大な4本の剣が現れました。

シャルル(こいつ…常人には出せない膨大な魔力を伴うセコンズを虜にしてモグラのグラビオルに対する魔力探知を阻害したのか…?)

ランスはモグラを叩き続けます。

シャルル(そんな……デタラメな…)

シャルルをモグラの強烈な一撃が襲います。吹き飛ばされ、倒れ込むシャルル。

シャルル「ガハ…ゴフ…圧倒的な何という執念だ…何が貴様をそこまで」

ランス「…オレは今まで妹のために一人で戦ってきた。その結果目的以外見えなくなっていた…だがそんなオレを真っ当な道に戻してくれる男がいた。オレは負ける訳にはいかない…妹のためにそして…そいつとの約束のためにもな…」

【マッシュル-MASHLE-】第87話「ドット・バレットと2人の敵」ネタバレ感想

シャルル「くっ………まだまだ…ママのためにも僕は…」

シャルルは立ち上がろうとしますが、モグラの強烈な一撃が、シャルルの顔面に直撃します。

シャルルは「ママーーー」と叫びながら再び倒れ込みました。

そして、その傍らに立ったランスがいいます。「さあ鍵を渡せ」

シャルルは「フン…仕方ない…僕はママに約束は守るよう育てられているからな受けとれ…」と言い、ランスに向かって鍵を投げました。そして、元の場所に戻るためのワープの穴を広げ、ランスに入るように促しました。

ゆっくりとランスがワープの穴に向かって歩き始めます。そして、穴に入ろうとしたその時シャルルが杖を構え、ワープの穴を消してしまいます!手に持った鍵だけをワープの穴の中に落とし、ランスが素早く手を引きました。

シャルル「せめて腕だけでもちょん切ろうと思ったが小賢しい奴め」

ランスの魔法によって、再びシャルルは地面に倒れ込みます。

ランス(罠の可能性は捨てきれなかったがどっちにしろ時間はかかる…これが最善…てかバカなのかこいつ普通に…あとは頼んだぞドット…)

カラン…。ランスの投げ入れた鍵が、レヴィ・ローズクォーツと対峙するドットの背後に落ちます。すぐさまその鍵を拾い上げるドット。

ドット(カギ……ランスのヤツ勝ったのか…ランスは勝った…つまりマッシュを助けるにはオレがこいつに勝ちゃあいいのか…)

ドットがレヴィと対峙します。

ドット(なるほどなるほど…そりゃオレぁ主人公みたいなもんだしな…敵のNo.2くらい…ちょ~~~~~っとだけキチィなぁいや勝てなくはないけどいや本当ちょっとだけ…ちょ~っとだけよ本当に)

ドット(ごめんウソ勝てるわ、だって一番強いもんオレがこの世で)

その時「やっと戻ってこれたぜ…」と、マッシュによって、別の部屋に弾き飛ばされたヴァルキス校の神覚者候補の一人が現れます。

ドット(~~~~~っフふーーーーーーたりめ?いや勝てっけど勝てっけど2人目!?オレ見守ってたじゃんロン毛の人とマッシュが戦うの空気読んであ~読めないタイプかこの人たちあ~ね、まあ勝ってからいいけど)

レヴィ「キノコ頭もカワイソーだな仲間がザコだとよぉ……ん?逃げるか?オレはそれでもいいけどよォ」

ドット「るせぇ!!逃げっかよ!!2秒でボコしてやるわ!!」

レヴィ「ハハハハ!!ザコがイキがってんじゃあねぇ~~~よぉ」

ドットに、トゲトゲの生えたボールが襲いかかります。

ドット(マッシュにやった技!!)「アトラック!!」

ドットにトゲの生えたボールが激しくぶつかります。間一髪のところで、この攻撃をかわしたドット。しかし、防ぐためにドットが繰り出した攻撃は、先ほどまでドットが立っていた床を溶かしてしまいます。

レヴィが「アトラック」と唱えると、再び、トゲの生えたボールがドットにぶつかります。

ドットは「ハァハァ」と言い、全身から、ボタボタと血が流れ始めます。

レヴィ「口程にもねぇなぁ~まだ仲間の為に頑張るかぁ~?甘えなぁ~甘ぇ甘ぇ~テメェみてぇな甘ちゃん本当に殺しちまうぞ?」

ドット(くっそ…オレが勝てなきゃマッシュはここから出れねぇ…それはつまりマッシュが神覚者になれず処分を受けなきゃなんねぇってことだ…)

ヘアバンドに手を当てたドットが、一気に脱ぎ去ったその時…魔力が跳ね上がります!そこには、先ほどまでとは違う目をしたドットの姿がありました。

ドット「マシンガンエクスプロム」

しかし「フンその程度じゃ~オレには効かねぇなぁ~」と、爆炎の向こうから、にやりと笑っています。

ドットの攻撃もこれだけでは終わらりません。今度はレヴィの頭上から、無数の爆発が降ってきます。これにはドットも驚きます。

再びレヴィたちを爆炎が包み込みますが、この攻撃もレヴィたちには通じません。爆炎を避け、レヴィともう一人の神覚者候補の男は天井に張り付いていました。

レヴィ「オレの磁石は移動も自由自在なんだよ。煙で姿を消してもムダだ引きずり出してやる。甘いんだよぉ、マグネッツボール!!」

その時レヴィの頭上から、ドットが姿を現しました。

レヴィ(こいつ………いつの間にオレの懐に…!!)

レヴィの目に、ボロボロになったドットの足が映ります。

レヴィは気づきました。(まさか自分ごと爆発させて…!!)

ドット「こんだけ近づきゃあテメェらはオレに攻撃できねぇ……」

レヴィ「……!!それはテメェも同じだろうが!!」

ドット「バカが……オレぁ違ぇぜ」

そういったドットの背後から、無数の爆発が迫って来ます。

レヴィは焦ります。(さらに量が増えやがった…まさか自分ごと…)

ドット(トゲトゲボールは今は後ろ…!!これなら当たる!!)

ドット「仲間のために戦うことは甘いことなんかじゃねぇ!!むしろ覚悟が必要なんだよ!!オレぁテメェらと違って仲間のために死ぬ覚悟があんだよ!!100回死にな!!こんのシャバ僧が!!」

激しい爆炎が、3人を包み込みました!

一方、閉じ込められたマッシュ。虚無の空間を走り続けています。

マッシュ「まずいなこの空間走っても走っても無なんですけど。きっと外ではランスくんとドットくんが頑張ってくれてる違いない。早くここから出なきゃ…」

【マッシュル-MASHLE-】第88話「ドット・バレットと押し通す意地」ネタバレ感想

ドット・バレットはふらふらしています。

(やべぇ……自分の攻撃だから多少はコントロールできたがオレ自身も多く被弾しちまった……魔力ももう無ぇ……頼む…起き上がってくれるなよ…たの……)

しかし…ドットの願いは届きませんでした。無傷のレヴィ・ローズクォーツとガルフが姿を現しました。

レヴィ「残念だったなぁ。世の中そんな甘くなくてよぉ~」

ドット(酸で爆発を相殺しやがった!?)

レヴィが「マグネッツボール」と唱えると、トゲの無数に生えたボールがドットに襲いかかります。

「アトラック」と、何とかガードするドット。しかし、その勢いに押され、吹き飛ばされてしまいます。さらに、ドットをガルフの酸が襲います。「アシッド」

ドットの叫び声「ぐああああ」

(やべぇ……魔力も使いきっちまったし体ももう限界だ…冷静に考えて実力差がありすぎる……一回ポッキリのだましうちで倒せなきゃもう…ここは一回退いてマカロンたちに助けてもらうしか…)

レヴィがその様子を見て笑います。「ククク……諦めて正解だ…これ以上粘ったらテメェは死ぬこと間違いねぇからよ」

「アシッドプール」「マグネットウォール」

レヴィとガルフが魔法を合体させ、酸でコーティングされた、磁石の壁を出します。

「こいつは酸に覆われた磁石の壁逃げるのは不可能!!」
「強制的に酸に焼かれることになるそこらの人間じゃあまりの痛みにおかしくなっちまうだろーなぁ!!」

ドット(なんだこりゃ……やべぇ……)

レヴィ「人の運命ってやつは生まれながらにして決まっているそれをお前んとこのキノコは魔法も使えねぇのに神覚者になるたぁ、カン違い甚しくて笑えるなぁ~ギャハハハハ。テメも気づいてんだろ?アイツが神覚者になるなんて到底ムリだってことによォ」

ドットがつぶやくように言います。「るせぇ…」

「あ?」

ドット「マッシュのこと何も知らねぇくせにアイツの運命勝手に決めつけんじゃねぇ!!」

中指を立てるドット。

「フンくだらねぇなぁ」「アトラック」ドットが酸で覆われた壁に吸い寄せられます。

ドットは叫び声を上げます。「うぐぁああああああああああ」

レヴィ「何度でも言ってやるよォ~ムリなもんはムリだってなぁどーだぁ?痛みで意識が飛びそうになんだろ。安心しろぉオレがトップに立ったらテメェらが変な夢みねぇように魔法が使えねぇ奴はちゃんとブッ殺していくからよぉ、つってもまぁもう聞こえちゃいねぇか……」

そういったレヴィが、ドットに背を向け、ガルフと共に部屋を出ようと歩き出します。その時ドットが立ち上りました。

ドット「待てコラァ…まだ終わってねぇぞ…オレがカギとってマッシュが出てくるまでこのやりとりは一生終わんねぇんだよ……」

「あ~?アトラック」「アシッド」再び、ドットが酸で覆われた壁に吸い寄せられます。

ドットのさらなる叫び声。「ぐああああああ」

レヴィは「まだまだいくぞ、マグネッツボール!!」と唱え、ドットの背後からトゲの無数に生えたボールが飛んできます。

「サンドイッチ」酸で覆われた壁と、トゲの無数に生えたボールに挟まれたドットが、再び倒れ込みました。そして、そんなレヴィのやり方に、共に戦うガルフでさえ、ドットに情けを感じていました。

ガルフ「やりすぎだレヴィのやつ……あんだけダメージを負ったらもう一人で立つこともできねぇ…」

レヴィが一言「行くぞ」と言います。

しかしその時倒れ込んだまま、引き留めるようにドットがレヴィの足を掴みました。

ガルフ(…!!なんだこいつは…死んでてもおかしくねぇ何がこいつをここまで…)

ドット「オレはアイツを信じてる。テメェが何と言おうと世間が何と言おうと、バカにされようとムリだと言われようと…オレはマッシュならできるって信じてる。神覚者になれるってよ。ダチバカにされて引き下がるほど……オレは男やめちゃねぇぜ」

そしてその瞬間、ドットの魔力がさらに増幅します。

(こいつ感情で魔力が増幅した!?)

「マシンガンエクスプロム!!」

爆炎がレヴィたちを包み込みます。しかし、煙が晴れたとき、そこには再び無傷のレヴィが立っていました…。

レヴィ「クククまだ分かんねぇのかテメェらみてぇな格下じゃオレには…」

レヴィがそういいかけたその時隣に立っていたガルフが口から血を流し、その場に倒れ込んだのです。

レヴィ(なにが起こってやが…カギがない!?まさか……)

レヴィがマッシュを閉じ込めた箱を見たその時…煙の向こうにマッシュが姿を現しました。

ドットは「役目は果たしたぜ…」と言い、倒れこみます。

レヴィは焦ります。(執拗にオレに近づいて自爆してきたのは…カギを奪うため………!!)こいつ……)

マッシュの強烈な右ボディが、レヴィの腹に突き刺さりました。

マッシュ「どっちが上でどっちが下かハッキリさせてやるよ」

【マッシュル-MASHLE-】第89話「マッシュ・バーンデッドと2本目の杖」ネタバレ感想

マッシュが出てきました!

マッシュの強烈な右ボディが、レヴィに突き刺さります。しかし磁石の塊をとっさに入れこみマッシュの打撃を緩和しました。

マッシュはすぐに拳を引き、今度はレヴィの顔面に向かってパンチを繰り出します。

「あまいぜ、アトラクト」マッシュの拳が眼の前に迫ったその時ガルフを、レヴィがマッシュとの間に引き寄せました。レヴィの盾になるガルフ。ガルフがマッシュの拳を受け止め、吹き飛びます。

ガルフ「あが……うぐっ…レヴィ……どうして……」

なんとか身体を起こしながら、ガルフがレヴィを睨みます。しかし、そんなガルフに対し、レヴィは「何を驚いてんだ」と笑いながらいいます。

レヴィ「勝者ってのは常に一人しかいねぇんだ!!使えるもんは使う!!人間なんて互いに利用し合ってなんぼなんだよォ!!オレの目的は一つ!!この世界の頂点に立ちオレが一番だと証明する。その手段は選ばない」

その言葉に、ガルフの脳裏にレヴィとのやりとりがよみがえります。

レヴィ「オレはこの世界を統べる人間になるそのためにはお前の力が必要だ。協力してくれるか?もちろんオレが上に立った暁にはお前には魔法局の幹部としての地位を約束してやる。お前は他の奴等と違ってこっち側の人間だからな」

ガルフがレヴィに襲い掛かろうとします。「テメェ!!」

しかしトゲの無数に生えたボールがガルフにぶつかり、再び倒れこみます。ガルフの頭部を踏みつけるレヴィ。

レヴィ「オレが裏切っただぁ?今更キレイごと言ってんじゃねぇぞ。他人を信用する方が悪ぃんだろうがバカがぁ。人はいつだって一人!!仲間なんていらねぇ!!テメェもキノコもドミナも神覚者達も…全員潰して利用してオレが上に立つ。オレは勝つ為だったら家族でさえ捨てられる!!」

レヴィが2本目の杖を取り出します。

レヴィ「勝負の世界に人を信用するなんざ甘い考え、持ち込むんじゃあねぇ~~~よぉ。さっきからお前らの仲良しごっこにも吐き気がすんだよぉ!!」

そういったレヴィが、一気に魔力を高め、レヴィの周りに小さな磁石のボールが現れます「マグネッツライトニングボール」と言うとマッシュの体に磁石のボールがくっつきました。

「え…何も起こらない…」とマッシュが言った瞬間、マッシュの体を電流が駆け抜けます。

レヴィ「オレのもうひとつの魔法は雷…オレの磁石に触れれば高圧電流の餌食だ…これでテメェの得意な肉弾戦は出来ねぇ!!ここでテメェは終わりだぁ~!!アトラクト」

磁石の球が、マッシュに向かって飛んできます。しかし、マッシュは超スピードで振り切ろうと、反対方向に走り始めました。

レヴィ「ムダだお前が速くなりゃ磁石も当然速くなる」

再び雷に打たれたマッシュが、その場に疼くまりました。

ドットも心配そうです(あのトゲトゲボールと違って触れたらアウト…こんなのマッシュの分が悪すぎる…)

しかし、それでもマッシュは磁石のボールから逃げ続けます。「逃げてもムダだ」と言うレヴィ。マッシュの姿に、レヴィが余裕の笑みを見せたその時マッシュが壁に向かって走り出し、直前で直角に曲がりました。

ドット(なっ直角に曲がった…!!これでマッシュを追ってた磁石は慣性の働きにより壁に打ち付けられる)

磁石の球が壁にぶつかります。しかし「ムダだぁ!!」と磁石の球が壁から飛び出し、再びマッシュを追いかけ始めました。

ドット(壁を打ち破ってまだ追ってきやがる!!これじゃあキリがねぇ!!)

レヴィ「ハハハハハハ残念だなぁ~テメェが倒れるまで延々と続くぜ!!」

その時突然、マッシュが走るのを止め、靴を脱ぎ始めました。

ドットはマッシュの行動に困惑します。(えっ……あいつ靴を……)

マッシュは、脱いだ靴の靴紐を握り、グルグルと回し始めます。

磁石の球を、ひとつ、またひとつと、マッシュが靴の中に入れていきます。ドットも引き気味です。そして、最後のひとつを靴の中に入れたマッシュが、一気に回転のスピードを上げました。

「ふんっ」そのままの勢いで磁石の球が入った靴を、レヴィの頭上の天井にぶつけます。

ドット(なんかハンマー投げしてるううううう…)

レヴィ(靴のヒモが布(絶縁体)であることを知っててやったのか…?…体に触れずオレの技を…)

ガラガラと音を立て、レヴィの頭上の天井が崩れ始めます。

(こいつ…)

マッシュ「ちょっと一ついいですか。さっき他人を信用するのが悪いって言ってましたけど。騙す方が悪いに決まってるだろ、バカヤロウが」

「おもしれぇ~」そういったレヴィが、再び不敵な笑みを浮かべました。

 
 
 
(C)甲本一
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まとめ:【マッシュル】第10第81話~第89話まで新刊先読み!!【完全無料】

今回は【マッシュル】第10第81話~第89話まで新刊先読み!!【完全無料】について紹介しました。

次回はいよいよ、決着か!?

最後までご愛読ありがとうございました^^

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