コロナの現状⑤~看護師が赤裸々に告白します~
今回は、 コロナの現状⑤ ~看護師が赤裸々に告白します~ について紹介します。
私は現在総合病院で働く病棟看護師です。
そんな私が実際にコロナ禍で働いているからこそわかるコロナの現状について今回も伝えられればと思います。
コロナの現状⑤ ~看護師が赤裸々に告白します~ 「緊急事態宣言」
今回は、緊急事態宣言について詳しく書いていこうと思います。
日本で初めて緊急事態宣言が出たのは、2020年春でした。
これは、全国的に感染が広がったことで国から出された緊急的な措置です。
この宣言が出たときは、みんな外出を自粛し、町中は閑散としており、異様な光景に私自身も驚きました。
学校の休校や百貨店・映画館などは使用が制限され、レジに並ぶときは人と人との距離を置き、飲食店は休業要請されました。
このことで仕事でもリモートワークが推奨され、職種によっては、仕事を失う人もいました。
この頃、医療現場はどうなっていたのでしょうか?
コロナの現状⑤ ~看護師が赤裸々に告白します~「医療現場」
リモートワークが推奨される中、医療現場では、リモートワークをすることなどできず、医療スタッフは、普段通りに出勤しておりました。
私の病院は、コロナ受け入れはしていませんが、コロナ感染患者と接するリスクもあるため、病院スタッフは、同居する家族以外の人との会食は禁止となりました。
これは、自分が感染源になるだけでなく、会食することで他者からコロナウイルスをもらうリスクもあり、患者さんにうつしてしまうリスクがあるためです。
私は現在、夫婦二人で暮らしているのですが、会食禁止となったため、友達だけでなく、市内にある実家に帰ることもできなくなりました。
(どうしても会いたいときは、こっそり会って愚痴を聞いてもらったりしていましたが・・・。)
ニュースでは、自粛要請に応じないお店や個人に対して攻撃的になってしまう”自粛警察”ということばも出てきて社会問題にもなりました。
これは偏った正義感から起こしてしまう行動ですが、例えば、車のナンバーをみて遠方から来ている可能性があると、
”早く帰れ”
”くるな”
などの張り紙がされてしまったといったニュースを耳にすることもありました。
それほど国民の間では、不安感やさまざまな葛藤、嫉妬心などを感じてしまい混乱していた人が多かったのだと思います。
社会的にも問題になっていましたが、医療者に対しても感染の恐れから偏見や厳しい目でみてくる人もいました。
例えば、飲食店で医療者だとわかるような話をしていると翌日病院に連絡が入り、
医療従事者が外で会食をしているようだが、こちらの病院は大丈夫ですか?
感染が拡大するので医療従事者は、外で会食しない方がいいと思います。
などの問い合わせがありました。
そのため、私たち医療スタッフは外ではできるだけ職場(病院)での話はしないようにと注意されました。
今までも個人情報のことがあるので病院であった出来事を外ですることは避けていましたが、この時にはもう、自分が医療従事者だと知られないようにしないといけないような状況でした。
中には、普段子どもを保育園に預けていたが、コロナウイルス感染拡大に伴い、親が看護師だとわかると、感染の危険性から子どもを預かってくれず、困っている人もいました。
医療現場で頑張って働いているのに差別され、まるでばい菌扱いされてることに対してとても悲しくなりました。
外では医療者であることをできる限り隠して生活した方がいいのかな。
申し訳ない。
と思ってしまうこともありました。
何だか本末転倒な話ですが、社会的にみんなパニックになっており、自分を守ることでいっぱい いっぱいだったのだと思います。
今までは当たり前にできていたことが制限される。
仕事や収入がなくなり、生活できなくなるかもしれない。
コロナにかかったら命を落とすかもしれない。
そのような不安を抱える人が多いので、その気持ちを誰かにぶつけたかったのかもしれません。
大変な仕事ですが、必要とされている以上、いくら過酷な環境でも踏ん張って頑張らなければいけないな。と思い、みんな医療現場で頑張っています。
私たちの職種以外でも大変な状況下で頑張っている人たちがたくさんいると思います。
今は大変かもしれませんが、いつかきっとコロナが収束して普段通りの落ち着いた、安心できる生活が戻ることを信じて皆さん、一緒に頑張りましょう。
まとめ:コロナの現状⑤~看護師が赤裸々に告白します~
今回、コロナの現状⑤~看護師が赤裸々に告白します~ を読んでいただき、ありがとうございました。
コロナ禍で不安なこと、理不尽なこと、辛いことがあった方々もたくさんいると思います。
みんな同じように苦しんだり、悩んだりしていると思いますし、余裕のない時は人に優しくすることなどできないと思います。
だからこそ、少しでも現状が良くなり、いろいろな気持ちに共感できる人たちが増えればいいなと思います。
みんなで頑張ればいつかきっとこの危機を乗り越えることができると思います。
私の記事を読んで少しでも前向きになったり、頑張ろうと思う人が増えればいいなと願っております。
次回もお楽しみに♪
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