今回は、【はたらく細胞】アニメ第9話「胸腺細胞」~看護師目線でみた感想~について紹介したいと思います。
今回のお話の主役は、ヘルパーT細胞とキラーT細胞の2人です。
キラーT細胞は、ヘルパーT細胞の命令によって出動します。
訓練の最中、部下をヘルパーT細胞の部屋に投げ込んでしまったキラーT細胞。
正反対の性格の2人は言い争いを始めてしまいます。
ぜひ最後までご覧ください。
【はたらく細胞】アニメ第9話「胸腺細胞」~看護師目線でみたネタバレ感想~
今日もキラーT細胞は、厳しい訓練をしています。
ウイルス感染細胞やがん細胞を退治する殺し屋のため、いつ何があってもいいように地獄の筋トレや実践訓練をしています。
訓練の大声が家の中まで聞こえてきてヘルパーT細胞は、その暑苦しさにうんざりしている様子です。
ヘルパーT細胞は、外敵侵入の知らせを受け、戦略を決める司令官の役割があります。
ヘルパーT細胞と一緒に仕事をしていたのは、制御性T細胞です。
制御性T細胞は、T細胞の暴走を抑え、免疫異常を起こさないように調整しています。
具体的に言うと、自己免疫疾患の人は、この制御性T細胞の異常で、本来は敵ではない自分の細胞を攻撃してしまったりすることがあります。
ヘルパーT細胞がティータイムと言ってお茶を飲もうとしたときでした。
外から訓練中の隊員が宙を舞い、ガラスを突き破ってヘルパーT細胞目がけて飛んできました。
ヘルパーT細胞に隊員が直撃し、隊長のキラーT細胞は、
「おっと、勢いよく投げすぎちまったな。」
と軽いノリで話しかけます。
そんなキラーT細胞の態度にヘルパーT細胞は、腹を立てます。
「君さ、もうちょっとクールにやれないの。昔から効率ってのを考えてないよねー。」
キレ気味のヘルパーT細胞にキラー細胞は、言い返します。
「こっちも仕事なんでね。あんたの指令に合わせてきちっと攻撃できるように鍛えなきゃならんのですよ。」
2人は全く意見が合わず、激しい言い合いを繰り返します。
そんな2人をみて樹状細胞は不適な笑みを浮かべます。
樹状細胞は、体内に侵入してきた細菌やウイルスの断片を抗原として提示し、他の免疫細胞に伝える役割があり、T細胞の育成にも関わっています。
つまり、2人がまだ一人前になる前の黒歴史を知っているということです。
彼らはなんと胸腺学校時代の同期でした。
樹状細胞は、他の隊員たちにアルバムをめくりながら2人の過去について話し始めました。
それは、まだ2人が未熟な胸腺細胞だった頃の話・・・。
教官の胸腺上皮細胞による訓練を毎日励んでいました。
胸腺上皮細胞とは、名前の通り、胸腺を形成する上皮細胞のことです。
リンパ球を哺育し、T細胞の分化を助ける役割があります。
その日は抜き打ちテストがありました。
細胞に見立てたパネルを壊すといった実践テストです。
間違えて正常な細胞を攻撃したものは、即脱落という過酷なテストになります。
胸腺上皮細胞は、
「最終的に生き残れるのは、お前ら全体のわずか”2~3%”だ!心してかかれ!」
と叫びます。
ヘルパーT細胞は冷静にパネルを壊し、的確で効率的な動きを見せ、他の細胞達をよせつけません。
候補生として優秀な成績でした。
一方、のちのキラーT細胞は、何をやってもだめでとても成績が良いとは言えませんでした。
過酷な訓練に何とか耐えて訓練後は、心も体もボロボロでした。
そのような中でもキラーT細胞は自主練習を欠かさず、ヘルパーT細胞は彼の隠れた努力を知ります。
そんな中で2人も少しずつ成長していた頃、難関抜き打ちテストが待ち構えていました。
それは「正の選択・負の選択」と言われるものでした。
胸腺では有用なT細胞を選択して生かして生存させる「正の選択」と自己を攻撃する有害なT細胞を排除する「負の選択」が行われています。
これにより自分の身体と病原体などの異物を厳密に識別することのできるリンパ球が選別されます。
最終的にT細胞になるのは、そのわずか数%と言われています。
一見ウイルスに見える正常細胞を攻撃してしまい、細胞たちは次々と脱落していきます。
試練を突破し、生き残った2人でしたが、キラーT細胞は緊張でガチガチになっています。
そんな時に、ヘルパーT細胞はキラーT細胞に声をかけます。
「攻撃する時、無意識に目をつぶるくせがある。それじゃあ当たらなくて当然だ。標的を攻撃する時は最後まで目をそらすな。」
そのアドバイスのおかげもあって苦戦しながらも、キラーT細胞は何とか合格することができました。
その後、2人は夕暮れ時の河原で話します。
合格できてよかったじゃないか、と話しかけるヘルパーT細胞にキラーT細胞は、
「俺、正直自身ない。これからT細胞としてやっていけるのか。お前はいいよな。」
と本音を漏らします。
弱音を吐くキラーT細胞にヘルパーT細胞は、
「だったら今からでも脱落届出してこいよ。自身ないんだろ。辞めりゃあいいじゃないか。」
この言葉を聞いてキラーT細胞は、悔しくなり、歯を食いしばり、立ち上がります。
「お前みたいな天才に俺の気持ちがわかってたまるかぁ!」
キラーT細胞がヘルパーT細胞に向かって拳を振り上げた時でした。
「ばかやろぉっ!」
ヘルパーT細胞のカウンターパンチがキラーT細胞の顔面にヒットします。
「自分の弱さと向き合ったんならいい加減覚悟を決めろ。目を覚ませよ。もう頑張るしかないんだよ。無駄に見える努力でも1人コツコツ続けるのがお前の取り柄だろ。」
この言葉にキラーT細胞はもう弱音は吐かないと決めたのでした。
「どんな敵でも一撃で倒せるくらい体鍛えてよ。ガンガン筋トレして頑張ってみる。」
今の熱血キラーT細胞があるのは、2人のこんな青春時代があったからなのでした。
まとめ:【はたらく細胞】アニメ第9話「胸腺細胞」~看護師目線でみた感想~
今回の話では、今となっては熱血派で強い殺し屋のキラーT細胞が、どうして今のキャラになったのかがわかりましたね。
そこには、いつも一緒に訓練してきた優秀なヘルパーT細胞という良きライバルがあったからこそでした。
大人になった今はヘルパーT細胞は、キラーT細胞の司令官となり、連携しながら働いています。
様々な細胞が連携してるからこそ私たちの身体は正常に機能していることがわかりましたね。
次回もお楽しみに♪
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